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知らない方がいい話

無垢で汚れをしらない子供は無邪気に遊ぶ。やりたいことにまっすぐ進み、食べたいものを食べて気付いたら寝てしまう。
いつしか、叱られ、躾けられ、やりたいことがやりたいように出来ないことが増えてきて社会に順応させられる。

そして、“やりたいことがほとんどできない”社会適応者と“やりたいことで食っている”資本側の社会適応者。幸せな社会不適合者、孤独な社会不適合者などに分かれていく。

成長の過程で良くも悪くも世間を知り、知れば知るほど人間の欲深さを知る。


牢獄の中で暮らす

私は成人するまでの間、どんどんできることが増えて見える世界が広くなっていくように感じた。視野が開けて遠くまで見えるようになった。昔立っていた遠くのものは見えずらくなったが明らかに見えている世界は変わる。

大人になると社会の仕組みを知り、森羅万象を知り、教養は増える。そして己は籠の中の鳥だ、ということを知る。
そのカゴは自分が勝手に作り出した虚構かもしれないがしっかり存在する。
知識を増やせばメリットもたくさんあるが、最終的には人の愚かさと社会の闇、理不尽さを感じてしまう。

自分に嘘をつき本当の幸せを見失ってしまう。
世論と見栄に流されてしまうのだ。

正解はない。だが成功はある。
成功の形も幸せの形もさまざまだ。牢獄の中で牢獄の中にいるとは感じさせない幸せや感動と触れ生きていきたい。

本質を求めすぎることと知識欲の果てに先ほど述べた囚われの身の自分を見つける。
故に、それは知らないほうが幸せだったのかも知れない。
「無知が勝ち」なこともあるってことだ。
受け取り方で角が立つ言い方をすれば「バカが勝ち」「バカは幸せ」と言える。

私もバカではあるが、知識欲は絶えない。本質を探ると同時に自分を探している。
人生ってそういうものなのかも、とも思う。


もちろん「俺は、私は、牢獄になんか入っていないよ、何言ってんの?」って人もたくさんいると思う。それは知らないだけかも知れないし私の作り出した虚構かも知れない。

でもやはり大勢が幸せになれる、感じる社会であってほしい。争いは絶えない世の中だが、そんな可能性を信じて生きていこう。

大きくて小さい箱庭の中で


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