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旅行記

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ハノイから、よく旅行にいきます。
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「心動く瞬間」それだけが、“生きている”時間だということ【フランス・リヨン】

「心動く瞬間」それだけが、“生きている”時間だということ【フランス・リヨン】

チェックインをした後のこと。「僕は日本に行くのが夢なんだけど、外国人は、日本にいつ入れるの!?」ホテルの受付の男の子が、エレベーターに向かう私を追いかけてきて、そう尋ねた。なにかハプニングが合ったのかと思って、思わず笑ってしまった。

彼は生まれてから21年間、リヨンを出たことがなく、パリにも行ったことがないらしい。「日本が初めての旅になる」と、それはそれは嬉しそうに話してくれた。

フランスのパ

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不便さは、人をつないで感謝を生む

不便さは、人をつないで感謝を生む

「君が来た気がした」と、店先から出てきてくれた男の子は、そのとき初めて会った人だった。

バイクで溢れたベトナムの大通りから一本小さな路地に入ると、そこはとても静かで、あたたかくて、優しかった。

約束していた時間より少しばかり早かった。わたしはいつもどおり携帯の地図を縦にしたり横にしたりして、「ほんとうにこの場所でいいのか」と、おろおろしながら道の真ん中に突っ立っていた。

「ここだよ」と彼は優

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人は必要な時に必要な人に出会う【ベトナム・バクリュウ】

人は必要な時に必要な人に出会う【ベトナム・バクリュウ】

ベトナムのとある海の近くの小さな町で生まれ育ったその人は、その町があまり好きではないと言った。小さな町で、誰もが自分が何者であるかを知っていて、町に唯一あるケーキ屋さんは、町の人々のすべての誕生日を把握しているという。大きな産業はなく、多くの人々が食べ物を売って暮らし、通りには等間隔に麺類やフルーツジュースなどの似たようなお店がずらりと並ぶ。

彼の父は、その町で唯一の大きな手術ができる医者だ。彼

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「好奇心」の消費期限@ハノイからホアビンの旅

「好奇心」の消費期限@ハノイからホアビンの旅

そのとき、突然思い立った。「なんか、楽しいことしたい」

数分後には頭に浮かんだ友達に連絡していた。次の日わたしたちは、前日に突然召集して集まった変わり者たちと、ハノイからバスで2時間半離れた場所にいた。

突然の思い付きで決めたホアビン省というところに、惹きつけられたように行ってきた。

*

「そのとき」わたしは、オフィスで仕事をしていた。土曜なのに、くそう、と思いながら。「楽しいこと!!」と

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楽しいは、誰かとシェアして初めて幸せになる。

楽しいは、誰かとシェアして初めて幸せになる。

スリランカ旅行。高校時代からの友達である奏海に久しぶりに会った。

わたしは、出会った時から、奏海のことがとても好き。
全部あげたらキリがないけど、人を大切にするところ、よく笑うところ、天真爛漫なところ。人の良いところを見つけるのが上手だから、みんな奏海といると素敵な人になれるとおもう。そして自然体でいれるから、わたしは奏海といる時の自分が好き。そもそも奏でる海ってなんて素敵な名前なんだろ。

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旅という「非日常」でのスペシャルな出会い

旅という「非日常」でのスペシャルな出会い

どこかに行ったとき、またその場所に行きたいなあと思うのは、ご飯が美味しかったからとか、あの世界遺産をもう一度見たいとかじゃなくて、誰かにまた会いたいなあという理由からだと、わたしはおもう。

普段、日常を生きてて道で突然誰かに話しかけたりすることはあんまりない。有名人に会ったときとかハンカチ拾ったとか、だけ。

でも、旅という「非日常」になるとそれは違う。出会う人とは”ワクワク”という共通点があっ

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出会いの楽しさを教えてくれた場所

出会いの楽しさを教えてくれた場所

大好きすぎて人に教えたくないものがある。秘密にして自分だけのものにしていたいもの。思い出すと嬉しくなるもの。その“大切なもの”は、「この人なら、私の”大切なもの”のスペシャルさを、ちゃんと受け取ってくれる。」って思ったときにだけ、思った人にだけ、こっそり、教えるようにしていた。

書くとちょっとどきどきするけど、残したくて書こうと思った。

大切で大好きで特別な場所、

古宇利島。

2014年の

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