Paody(パオディ)

アクセサリー作家。文学を原作にアクセサリーを制作する「空のうたたね」をライフワークにし…

Paody(パオディ)

アクセサリー作家。文学を原作にアクセサリーを制作する「空のうたたね」をライフワークにしている。https://sora-tane.com

最近の記事

ハゲを笑うな!

中学生だろうか。 2人の少年が2階から見下ろして、楽しそうに話をしている。 僕は近くで、コーヒーを飲んでいたものだから、話し声が自然と聞こえてくる。 どうやら、1階を歩く人々の髪型を見て、笑っているようだった。 覗き込んでみると、河童のような髪型をしたおじさんが歩いていた。 彼らは、ハゲを馬鹿にして、笑っていたのだ。 (笑っているのも今のうちだぞ。君たちももうじきハゲる) と、僕は心の中で思っていた。 そういえば・・・最近Youtubeで聞いた昭和の人気番組「

    • 秩父事件からの秩父

      宝登山神社に参拝してきた。 多くの人で似ぎ合っており、僕も並んで参拝した。 ここには、長瀞駅を下車して徒歩で参道を歩く。 すると、その道中に長瀞郷土資料館があったので立ち寄った。 国指定の重要文化財である旧新井家住宅は、とてものどかな雰囲気で、ゆっくりとした時間が流れているようで、とてもおススメである。 資料館では、長瀞の養蚕、銅の採掘、氷池、船車などが紹介されており、秩父の歴史を感じることができた。 そこで気になったのが、下車した「長瀞駅」は、以前は「宝登山駅」とい

      • 物々交換のお話(2)

        遺跡散歩をしていた。 今日は「下野谷遺跡」を、早朝に歩いていた。 西武新宿線の東伏見駅から徒歩約7分で到着する。 とても、綺麗に整備された公園であり、竪穴住居なども建てられ、見せ方に工夫されたところであった。 下野谷遺跡は、縄文中期の遺跡で、石神井川流域の遺跡群の拠点になっていたようである。 この公園には丁寧にパネルで、説明が書かれており、僕は読んでいて、驚いた。 え!神津島の黒曜石がここまでやってきたの! 神津島とは、伊豆諸島に浮かぶ島である。 調べてみると

        • 物々交換のお話(1)

          お金がないので、お金について考えていた。 そこで、インターネットで「お金」を調べていると、 三菱UFJ銀行の貨幣・浮世絵ミュージアムのサイトにたどり着いた。 興味がわいたので「貨幣史年表」を読んでいた。 が・・・冒頭から、とても違和感を感じる・・・ この記述は、間違ってはいないが、かなり誤った印象を与えると思う。 これでは、米や塩や布を、お金のように自由に商品を変えたようなイメージを与えてしまいそうだ。 良く考えてみてほしい。 持ち運びも大変な米を持って、どこ

        ハゲを笑うな!

          とっくり

          る料理や飲み物は、それ自体の美味しさは、大事であるが、いつ、どこで、どのような食器で、口に運ぶかで、美味しさは変わってくる。 ただ、食器をそろえるのも、お金がかかる。 特に、とっくりみたいな日本酒しか似合わない食器は、考えてしまう。 安くて良いものはないかと、思案していると、良いものを見つけた。 白鶴の淡麗純米酒は、瓶がとっくりの形をしている。そして、緑色のキレイな色。 この中身は、おでんを肴として、楽しんで。 さあ。とっくり制作。 リューター(電動ドリル)に、

          失われた「十五の夜」

          アクセサリーを作っているときは、邪魔にならない程度に音楽をかける。 その時に、なんとなくYoutubeで、尾崎豊の「十五の夜」を聞いていた。 作業中は、普段耳に入らない歌詞なのに、「十五の夜」は、あまりにも露骨で、言葉が耳に入ってくる。 気になってしまったので、手を休め、歌詞を文字で追った。 15歳の少年が、学校で煙草を吸い、そして、放課後には、バイクを盗み、暗闇を駆けてゆく。 明らかな非行の歌である。 この曲がリリースされたときには、まだインターネットがない。

          失われた「十五の夜」

          ラピスラズリ

          ワイヤーワックスで、指輪を作ることがほとんどになりましたね。 どこか有機的部分を作りたくて、指輪の裏に、複雑な細工をしておく。 出来上がりが楽しみである。

          カーネリアンシルバーリング

          カーネリアンのキレイなカットされた石です。石の真ん中に穴が開いており、そこで固定している珍しいリングです。 シルバーのリング部分は金槌で整形しており、叩き仕上げのゴツゴツ感があります。 石に合わせてリングを作っており、石もカットされたものではないので、一点ものとなります。人工的ではないナチュラル感のあるリングです。 ※リングサイズは10号です。サイズ変更をご希望の方は、相談ください。 ............................................

          カーネリアンシルバーリング

          僕のアクセサリー

          アクセサリー。 そんなものなんてなくたって死にはしないのに、なぜ、そんなものを身につけるのか。 わからない。馬鹿みたい。 そんなことを心の底で思っているのに、形に魅せられて、僕は作っている。 本当の馬鹿は、僕自身。 そんな僕にだって、生きている価値を見出したくて、暗闇の中を探していた。 長い時間をかけてしまった。 この醜い僕が、人前に立つ時、足が震えるんだ。 ブルブル震える指先。 その指に絡まる石。 その石の名前は「自信」 それを身に着けていると、震える

          僕のアクセサリー

          人生が乗ったアクセサリー

          西武新宿線の上井草駅から徒歩12分。 観泉寺を参詣した。 お参りをしていると、このお寺が今川家の菩提寺であることを知った。 調べてみると、今川氏真が眠っているという。 今川氏真は、桶狭間の戦いで敗れた今川義元の子である。 その後、当主となるもの8年後には今川家の滅亡を招いてしまい、戦国三大愚人の一人と何とも不名誉な称号を得ている人物である。 しかし、愚人だったかといえば、将として面についてであり、文化人と言う面からすれば優れた一面があったようである。 和歌や連歌

          人生が乗ったアクセサリー