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レア度★★★!他では食べられない「幻の島グルメ」5選

離島へ旅するときでも、基本スタンスは「花より団子」な私。旅行中、食べることが極上のエンターテイメントです。
今まで訪れた50島以上の島でも、たくさんの「ご当地グルメ」をいただいてきました。

島は海で他所と遮断されていたことから、古くから独自の歴史や文化を築いていて、料理もユニークなものがたくさんあります。
そんな中でも特に印象に残った、その島でしか食べることができないレア度劇高グルメをご紹介します。

さらに言えば、その島に行ったからといって必ずしも出会えるとは限らないのが島グルメのいけずなところ。(食材自体がレアだったり、不定休のお店が多かったりなど。)
でもそれだけに、出会えたらきっとテンションあがります。
一度は食べたい「幻の島グルメ」をチェックしてみてくださいね。

1. 出会えたら超ラッキー!屋久島の「首折れサバ」

まずは、屋久杉で有名な鹿児島県・屋久島から。

屋久島を代表するグルメのひとつが、屋久島近海で獲れる「ゴマサバ」という種類のサバです。
マサバよりも脂の量は少ないものの、1年を通して味が安定していると言われるゴマサバ。夏はマサバは味が落ちると言われていますが、ゴマサバはそうならず、漁獲量も増えるんだとか。

そしてそんなゴマサバを新鮮に味わうため、漁獲後すぐに首を折って血を抜いてから氷水で冷やしたものを「首折れサバ」と呼ぶのです。
ちょっと物騒な名前の由来はこういうことなんですね。

なので、首折れサバは鮮度抜群!お刺身で食べることができます。
サバのお刺身ってなかなか食べられないので、かなり貴重ですよね。

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ただ、この首折れサバ、漁獲量や漁師さんが年々減ってしまっていて、漁獲量も多くはないのです。

「せっかく屋久島に来たのに食べれなかった…」と悲しい思いをしている観光客もいるとか。

まぁ、私なんですけどね。

屋久島に滞在中、夜ごはんは鮮魚を出してくれるお店に通ったのですが、波が荒れていて漁師さんが海に出られないということで、首折れサバには1度も出会えず終わりました…。かなしみ。

味のレポートも、食べてないのでできません。涙
↑の写真はフリー素材です。

あーー食べたかったなぁ!

屋久島にはまだまだ見たいところがたくさんあるし、いつか「首折れサバリベンジ」に行きたいと思います。

2. 食感や風味が格別!小豆島の「生そうめん」

お次は、瀬戸内海にある人気の離島、小豆島で食べることができる「生そうめん」です。

オリーブ、醤油と並び、そうめんも小豆島の名産です。

そうめんって、通常「乾麺」を茹でて作りますよね。
でも、この小豆島では「生麺」から茹でる珍しい「生そうめん」がいただけるのです。

一般的なそうめんは竿などにかけて乾燥させるのに対し、この生そうめんの場合は、2時間ほどさっと干すだけ。
乾燥させない分、独特のコシやモチモチ食感が生まれるんですね。

そんな貴重な生そうめんを求めて、「なかぶ庵」というお店へ。

なかぶ庵さんは住宅街の中にあり、古民家カフェのような雰囲気。こじんまりとしていて、席数もあまり多くありません。

お店にはお土産コーナーもあって、生そうめんはその場で食べるだけでなく、買って帰ることもできます。

どん!これが生そうめんです!

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製造工程でごま油を麺に塗っているそうで、つるつる!そして生麺ならではのモチモチ食感。ちゃんとコシもあっておいしい!

私が食べた時は7年くらい前だったんですが、当時なんと500円でした。この値段でこのクオリティはやばい。※現在は750円

ただし、今はコロナの影響で完全予約制だそうです。元々レア度の高い生そうめんですが、さらに出会うのが困難になること必至…!

人気店なので、小豆島に行く予定がある方は早めのご予約をお勧めします。

■なかぶ庵 公式HP
https://shodoshima-nakabuan.co.jp/

3. なかなか島外には出回らない…波照間島の幻の泡盛「泡波」

泡盛好きなら一度は味わいたいという、幻の泡盛が沖縄県の波照間島にあります。

その泡盛はなかなか島外に出回らず、出回っていた場合でも、島内で買う値段の5倍、6倍もする…!ということもザラなんだとか。

波照間島は、石垣島から船で約90分でたどりつく、小さな離島です。美しい海と星を見ることができる、日本最南端の地でもあります。
ただ、泡盛に出会えるかどうかの前に、運がないと島自体に出会えません。

石垣島~波照間島の船の欠航率は時期にもよりますが、30~40%ほどになることもあるようなので、上陸できるだけでもラッキーな島なのです。

運良く船に乗れたとしても、だいたい波が荒く、船の中はシートベルトをつけていないと吹っ飛ぶくらい揺れます。90分間、ジェットコースターに乗る覚悟で船に乗りましょう。(※酔い止め薬必須)

過酷な欠航率に負けない運の強さと、地獄ライドを生き延びる忍耐力の強さを持つものだけがたどり着ける、波照間島。
なんかもう泡盛うんぬんより、島自体が幻なのかもしれない、と思えてきます。

そんな波照間島の小さな工場で作られている「泡波」という泡盛が、噂の幻の泡盛。この泡盛目当てに訪れる人も多いのだそうです。

「泡波」は家族経営の小さな酒造所で作られているそうで、生産量も限られているため、島内で9割消費され、島外にはなかなか出荷されないんです。

ちなみに、ちらっと調べてみたら
「泡波」600mlの定価が800円、Am〇zonでは4,750円で売られてました。
まぼろし~。

泡盛好きの皆さん、ご自身の運の強さを確かめるためにも、ぜひ一度波照間島で、その泡盛の味を確かめてみてください。

4. 小さな島のおふくろメシ。犬島の「犬島丼」

犬島は瀬戸内海に浮かぶ、人口わずか30人ほどの小さな島です。

周辺にある直島、小豆島などと同じく「アート」で街おこしをしていて、犬島美術館というとっても素敵な美術館があります。(この美術館についてはまた詳しく書きたいなと思っています。)

犬島美術館以外にもいくつか屋外アート作品があるものの、人も少なく、観光地化があまり進んでいない静かな島で、食事するところも2〜3軒くらいあったかな?という感じ。

のどかさを通り越して、少し寂しさも感じてしまう犬島ですが、そんな小さな島に、なんと島の名前がついた名物料理があります。

その名も「犬島丼」

港から歩いて3分ほどのところにある小さな食堂、「在本商店」で、その犬島丼に出会うことができます。

お店の感じはもう実家

テーブルクロスが、うちの実家のダイニングテーブルにあったものと同じでした。平成初期の食卓の感じ、なんだか切なくなりますね。

お店は、お母さんがひとりで切り盛りをしているようでした。60代後半くらいの方だったでしょうか。

優しそうなお母さんが丁寧に運んできてくれた犬島丼はこちら。

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犬島近海で獲れる舌平目をミンチにして、ゴボウやニンジンなどの野菜と一緒に出汁で炊き、汁ごとご飯に豪快にかけた一品。よくありそうで、あまり他ではみかけない丼もの料理なのです。

とにかく出汁がおいしくて、塩気は少なく、体に優しい味でした。

ちなみに単品の他に「犬島丼セット」もあります。セットにすると、季節の魚の唐揚げと、犬島で獲れるテングサを使ったコーヒーゼリーもいただくことができます。


…いや、「いただくことができました。」が正しいのかもしれない。

この記事を書くにあたり、自分なりに調べてみたのですが、ここ数年の犬島丼の情報が全く出てきませんでした…。

コロナ禍などの影響で、もしかしたらもうお店を畳んでしまったかも…という悪い予想が当たりませんように。

推しは推せるうちに推せ、飯は食べられるうちに食べろ。
この名言が心に刺さります。

地味だけど、あったかいおふくろの味。またいつか食べたいな…

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(在本商店さんの最近の情報を持っている方がいれば、ぜひ教えてください!)

5. ついに小笠原で食べてしまった「ウミガメ」

これは書くべきか迷いました。

だって、皆さん…ウミガメ好きですよね?

ウミガメは友達だという教育を受けて育ってきましたよね?

私もウミガメ大好きで、ついこの間もシュノーケリングをしたとき、ひれを一生懸命パタパタしながらお母さんについていく、赤ちゃんウミガメをストーカーのように追いかけていました。

海の中で出会うウミガメは本当にかわいくて、泳ぐ姿も、海藻をハムハム食べる姿も、全て愛らしいんですよね。

しかし、人間はウミガメを食べるということもまた真実。
(ショックを受けた方がいたらごめんなさい。。)

小笠原諸島の父島で、ついに禁断のウミガメ料理に手を出してしまいました。

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かわいいウミガメさんごめんなさい、
好奇心が勝っちゃった。

はい、どーん

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ウミガメの煮込みです。ごめんなさーい!(とりあえず謝罪)

ウミガメを扱う小笠原の飲食店に行くと
だいたいウミガメの煮込みウミガメの刺身があります。

え、2種類?

こっちとしてはウミガメ様をいただくにあたり、決死の覚悟で挑んでいるわけで。煮込みも刺身もどっちも食べるなんて、絶対何かのバチが当たるに違いない。

というわけで、お店の方におすすめはどちらか聞いてみると

「刺身のほうが味の癖がダイレクトにくるから、食べやすいのは煮込みだよ」

とのこと。

煮込みのほうがいろんなエキスが汁に溶け込んで、なんとなく癖が強そうだなと思っていたのですが、たしかに刺身は肉をダイレクトに味わうわけで…醤油をじゃぶじゃぶつけない限り、癖のオンパレードかもしれない。

そう納得して、煮込みだけを注文しました。

そのお味は…



やっぱり獣臭い

ジンギスカンのマトンとか、もしかするとヤギの肉にも近いのかもしれません。(ヤギは沖縄で食べようとしたけど、匂いだけでギブアップした。)

見た目は牛肉のセンマイっぽい感じで、食感はミノに近くて、ちょっとぶにゅっとしていて歯ごたえがあって、ちょっと噛み切りづらい感じでした。
(怖くてどの部位を使っているのかは聞けずじまい…)

煮込み自体にしっかりと塩がきいていて、他の魚介の出汁なのか旨味もあって、うん、なんとか、おいしくいただけました。

でも、もう1回食べろと言われても食べないかな。笑

こういうのって継続的に食べてたら癖になるんでしょうか…
食べる前は罪悪感より好奇心が勝っていましたが、食後はまた罪悪感が王座を奪還しました。

いずれにせよ、レアなグルメであることは間違いないと思います。

もし小笠原まで行くことがあったら、ぜひあなたの好奇心を目一杯発揮して「ウミガメチャレンジ」してみましょう!

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