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【英論抄読】青少年水泳選手における体格変数、Functional Movement Screen Scoreと100m自由形泳法のパフォーマンスとの関連性

📖 文献情報 と 抄録和訳

青少年水泳選手における体格変数、Functional Movement Screen Scoreと100m自由形泳法のパフォーマンスとの関連性

BOND, Daisy, et al. The association between anthropometric variables, functional movement screen scores and 100 m freestyle swimming performance in youth swimmers. Sports, 2014, 3.1: 1-11.

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DOI

📚 概要

本研究では、青年期初期の水泳選手を対象に、体格変数、Functional Movement Screen(FMS)スコア、100m自由形泳法のパフォーマンスとの関連について検討した。全国レベルの競泳選手50名(男性21名、女性29名、平均年齢±SD=13.5±1.5歳、年齢幅11~16歳)が、50mプールで100m自由形(フロントクロール)の「全力」泳法を全力泳法で行った。また、100mタイムスイムの中央値で、サンプルを速いグループと遅いグループに分けた。身長、体重、皮下脂肪、四肢長も評価された。成熟度は、身体測定値を用いて代理計算され、参加者は、機能的パフォーマンスの測定としてFMSも実施した。後方線形回帰は、水泳成績の分散の63.8%を説明する有意なモデル(p = 0.0001, 調整後R2 = 0.638)を示し、皮弁の合計、上肢長、下肢長、手長、総身長が有意にモデルに寄与していることが示された。速いと分類された水泳選手は、遅いと分類された水泳選手と比較して、皮下脂肪が低く(p = 0.005)、FMSスコアの合計が高かった(p = 0.005)。以上のことから、本研究は、体格変数が、青少年水泳選手の100m自由形泳法のパフォーマンスの分散を有意に説明することを示した。

🌱 So What?:何が面白いと感じたか?

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FMSはスポーツパフォーマンスのスクリーニング検査において優秀であることは言わずもがなであるが、このように種目*年代ごとの基準値が示されることは重要と感じる。
もちろん、短絡的な解釈であるが、スポーツ選手にとって基準(目標)が明確であることはモチベーション向上に繋がりやすい。

「クロールが早い選手はFMSが平均で○○点と言われてるよ!だから、あと○○点分得点が上るように体幹トレーニング頑張ろう!」

といった感じに。

他の競技においても、こうした基準値を示していくことが望まれる。

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