お金と愛着

父親の中には，「男は稼ぐことで家族を幸せにする！」というような考えをお持ちの人も多いと思います。
これは確かに正しいです。
経済的な安定は，家庭の安定にも繋がると報告されています。

しかし，そのような考えは，経済というものを理解している大人だからこそ通じるものでもあります。
乳幼児には経済という概念などないので，父親がいくら稼いでいようが何も感じないのです。
人間が根源的に求めるものは身体的接触であり，すぐそばで自分を大切にしてくれる存在です。

つまり，家庭にお金を入れるだけでは父と子に愛着は形成されないのです。
すばにいて，身体を触れ合えるからこそ愛着は形成されるのです。

前述したように，お金を稼ぐことは絶対に必要です。
しかし，第一ではありません。
なぜなら，仕事を優先にすれば父と子の触れ合いが減り，愛着形成につながらないからです。
「男は稼ぐのが第一」というような考えは，資本主義的で，古い男社会の考え方であることを認識する必要があるかと思います。

ここまで書いてきましたが，各々の事情で早く家に帰れない父親たちも多いと思います。
しかし，子どもに向けて「君を大切に想っている」というメッセージは送ることができると思います。
お金は大切です。
しかし，子どもはお金よりも父親と一緒にいたいと願っています。
明日は少しだけ早く帰ってみませんか？

まとめ

• お金は家庭を安定させるために必ず必要。

• お金では子どもとの愛着は形成されない。

• そばにいて，身体に触れることで父と子の愛着が形成される。

【参考文献】
・父親役割の概念分析：母性看護.2018.7

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