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イクメンという言葉は悪か?

イクメンと意識

イクメンとは,子育てを楽しみ,自分自身も成長する男性のこと。
または,将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。
と,定義されています。
【参照】https://ikumen-project.mhlw.go.jp/project/about/

2010年6月に長妻昭労働大臣が少子化打開の一助として「イクメンという言葉を流行(はや)らせたい」と国会で発言したことで話題となりました。
さらに,男性の子育て参加や育児休業取得促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」を始動させたのをきっかけに,広くに浸透したと言われています。 

働く男性の育児参加を促す言葉でありましたが,ネガティブな反応が多々あり,今まで死語になっています。
しかし,イクメンという言葉に対してポジティブな調査報告があります。

それは,イクメンの自認がある父親の方が育児や家事への参加率が高い,というものです。

イクメンを自認している父親は,そうでない父親よりも育児参加の頻度が高く休日の育児・家事時間も長いようです。
また,育児参加の頻度が高いということは,子どもとの接触時間も長くなるため,愛着形成がさらに高まり,より育児参加する頻度が増えるという好循環も生まれやすくなります。

ただし,この調査は本人の自己申告によるものなので,客観性がやや欠ける点があります。
つまり,イクメンを自認しているが,客観的に見ると何もしてない『口だけイクメン』が存在するということです。

イクメンという言葉のネガティブな反応として,「自分の子どもを育児するのは当たり前」というものがありました。
それは,正論だと思います。
しかしながら,前述したように“男たちは父親の自覚を持ちにくい”という問題もあるわけです。
正論で言葉狩りをするのではなく,その言葉のポジティブな意味も捉え,自分たちが理想とする家庭を目指す力にしていきたいですね。

まとめ

  • イクメンとは,子育てを楽しみ,自分自身も成長する男性のこと。

  • イクメンの自認がある父親の方が育児や家事への参加率が高い。

  • イクメンという言葉をポジティブに捉え,自分たちが理想とする家庭を目指す力にしていく。

【参考文献】
・父親から子への愛着の検討:関西学院大学心理科学研究.2022.3

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