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抱っこが父親を変える

父親の育児参加とオキシトシン

オキシトシンとは,私たちの情動精神の安定コミュニケーションなどに関わるホルモンです。
共感力を高め,相手をいたわるような気持ちにさせ,利他的な行動をおこさせる作用があります。
そのことから,オキシトシンは『愛情ホルモン』や『抱擁ホルモン』とも呼ばれます。
そして,父親においても育児行動を促すホルモンとみなされています。
逆に言えば,父親のオキシトシン濃度が低いと,育児参加が減るとも言えます。
男性の育児参加において,体内のオキシトシン濃度(身体的な問題)が重要であることは間違いないでしょう。

さて,男性におけるオキシトシンの濃度は,既婚で子どもがいる男性の方が,独身の男性よりも高いと言われています。
また,子どもが生まれてから約6か月間は,オキシトシン濃度は上昇傾向にあるとも言われています。

では,どうすれば父親のオキシトシン濃度は高まるのでしょうか?
結論を先に言いますと,

15分以上,子どもと身体接触する

オキシトシンの分泌過程には性差があると言われてます。
父親(男性)においては,熱心に子どもと触れ合うほどオキシトシン分泌は活発になります。
とにかく,子どもと身体接触することが大切です。
そして,父親のオキシトシン濃度が高まると,子どもや母親のオキシトシン濃度も高めるとも言われてます。
つまり,家族全体に好影響をもたらすわけです。
仕事で忙しい父親たちでも,毎日15分の抱っこを目標に続けてみてはいかがでしょうか?
そこから,変わっていくこともあると思います。

まとめ

  • 父親の育児参加には体内のオキシトシン濃度が重要。

  • 父親は子どもと15以上の身体接触することで,オキシトシン濃度が高まる。

  • 父親のオキシトシン濃度が高まると,家族にも波及して家庭内で好循環を生み出す。

【参考文献】
・脳におけるエストロゲンの見えざる作用:HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY.2021.6
・Motherhood and Mental Health:Oxford University Press.1996

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