記事一覧

手のひらの春は終わり

今年はいつもより、桜の写真を丁寧に撮った春だったように思う。 二年前、当時の恋人と上野公…

peach
2週間前
7

雨音

昔から、お家の中で聴く雨音が好きだ。 静かな部屋の中でしとしと鳴り響く音。 一定のリズム…

peach
1か月前
9

青の魔法(3)

「もう会うのはやめよう」 繋いだ手を勢いよく振り払いながら、私は彼に言った。 今日で最後…

peach
2か月前
14

青の魔法(2)

(最初の物語は↑) 恋人のことが心の底から好きだった。 自分の夢や仕事よりも、彼女と一緒…

peach
2か月前
6

青の魔法 (1)

「動物園より水族館が好きなんだよね。」 「うん、私も。」 大きな水槽の中には、彼が好きだ…

peach
2か月前
8

インターネットは時々、距離感を見誤るツールだと感じます。一度も会ったことがないのに、仲良くなった気がする便利さと危うさ。頭を全く使っていないのに、使っていると思い込む可能性もありますね。本物と偽物の匂いがわからないと、みたものを事実と認識して環境や人に流され貴重な時間を失います。

peach
2年前
5

好きなひとが幸せでありますように、それを本人に伝えることは毒にも薬にもならない。それは祈りでなければ意味がない。届かないことが前提でなければ美しくはない。気づいて欲しい、察して欲しい、気にして欲しい。それは祈りではない。お願い事だ。

peach
3年前
6

私が年老いたら、海沿いの小さな街へ引っ越して、そこで小さな書店を営みたい。そしてある季節にしか書店を開かない、という気まぐれさを貫き、毎日売り物の本を読み耽っていたい。少し乱雑に積み重ねされた本の壁に囲まれて、お客さんに声をかけられるまで気づかない、そんなおばあさんになりたい。

peach
3年前
2

あなたは幸福になるために目を閉じるのですか

peach
3年前
2

音とリズムだけで、思ってもいないことを言葉にする不誠実なひと

peach
3年前
4

みられることの恐怖を知らないひとは幸せだな

peach
3年前
1

僕は君のことをすきじゃなかった。そう、僕のことをすきな君だから都合がいいだけで。君はとてもわかりやすい人間だから楽だったんだよ。ただそれだけ。別にすきではないんだ。楽しいけれど面白くはないんだ。僕の話を嬉しそうに聞くひとなら本当は誰でもよかったんだ。これは嘘じゃないよ。本当だよ。

peach
3年前
2

僕は手に入らないものがすきだ。現実逃避の間は甘ったるい夢をみれるから。いつもそうだ、ないものにばかり執着してしまう。忘れたくないんだよ、本当は。僕はその掴みきれない苦しみだけを愛しているんだ。はじめから君のことはそれほど好きではないんだよ。これだけは、嘘じゃないよ。本当だよ。

peach
3年前
2

ごめんなさい、あなたのことはそれほどでも。言葉を交わさなければ、会わなければ、簡単に忘れてしまうのです。物思いに耽ってあなたのことが忘れられない、なんてことはないのです。泣きながら縋りつく夢は日曜日のようなもので。月曜日はそのあと必ず来るのだから。

peach
3年前
2

終わりがあるから美しい

peach
3年前
2

喪失も獲得もなくて、事実のみだと思うな

peach
3年前
2

手のひらの春は終わり

今年はいつもより、桜の写真を丁寧に撮った春だったように思う。 二年前、当時の恋人と上野公…

peach
2週間前
7

雨音

昔から、お家の中で聴く雨音が好きだ。 静かな部屋の中でしとしと鳴り響く音。 一定のリズム…

peach
1か月前
9

青の魔法(3)

「もう会うのはやめよう」 繋いだ手を勢いよく振り払いながら、私は彼に言った。 今日で最後…

peach
2か月前
14

青の魔法(2)

(最初の物語は↑) 恋人のことが心の底から好きだった。 自分の夢や仕事よりも、彼女と一緒…

peach
2か月前
6

青の魔法 (1)

「動物園より水族館が好きなんだよね。」 「うん、私も。」 大きな水槽の中には、彼が好きだ…

peach
2か月前
8

インターネットは時々、距離感を見誤るツールだと感じます。一度も会ったことがないのに、仲良くなった気がする便利さと危うさ。頭を全く使っていないのに、使っていると思い込む可能性もありますね。本物と偽物の匂いがわからないと、みたものを事実と認識して環境や人に流され貴重な時間を失います。

peach
2年前
5

好きなひとが幸せでありますように、それを本人に伝えることは毒にも薬にもならない。それは祈りでなければ意味がない。届かないことが前提でなければ美しくはない。気づいて欲しい、察して欲しい、気にして欲しい。それは祈りではない。お願い事だ。

peach
3年前
6

私が年老いたら、海沿いの小さな街へ引っ越して、そこで小さな書店を営みたい。そしてある季節にしか書店を開かない、という気まぐれさを貫き、毎日売り物の本を読み耽っていたい。少し乱雑に積み重ねされた本の壁に囲まれて、お客さんに声をかけられるまで気づかない、そんなおばあさんになりたい。

peach
3年前
2

あなたは幸福になるために目を閉じるのですか

peach
3年前
2

音とリズムだけで、思ってもいないことを言葉にする不誠実なひと

peach
3年前
4

みられることの恐怖を知らないひとは幸せだな

peach
3年前
1

僕は君のことをすきじゃなかった。そう、僕のことをすきな君だから都合がいいだけで。君はとてもわかりやすい人間だから楽だったんだよ。ただそれだけ。別にすきではないんだ。楽しいけれど面白くはないんだ。僕の話を嬉しそうに聞くひとなら本当は誰でもよかったんだ。これは嘘じゃないよ。本当だよ。

peach
3年前
2

僕は手に入らないものがすきだ。現実逃避の間は甘ったるい夢をみれるから。いつもそうだ、ないものにばかり執着してしまう。忘れたくないんだよ、本当は。僕はその掴みきれない苦しみだけを愛しているんだ。はじめから君のことはそれほど好きではないんだよ。これだけは、嘘じゃないよ。本当だよ。

peach
3年前
2

ごめんなさい、あなたのことはそれほどでも。言葉を交わさなければ、会わなければ、簡単に忘れてしまうのです。物思いに耽ってあなたのことが忘れられない、なんてことはないのです。泣きながら縋りつく夢は日曜日のようなもので。月曜日はそのあと必ず来るのだから。

peach
3年前
2

終わりがあるから美しい

peach
3年前
2

喪失も獲得もなくて、事実のみだと思うな

peach
3年前
2