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税金に怒った人々が起こした逸話

私達は生きているだけで税金がかかりますよね。

卒業証書をゲットしたと思ったら、すぐに色々な支払書が送られてくるのが現実です。

国からおめでとうと言われているようなものですね。
『キミも働いて税金が納められるような年齢になったんだね。おめでとう♪』なんですけど・・・

役所に病院や図書館等、行かなかろうが税金は容赦なく取られていきます。
給付金10万円欲しいなと騒いでもなかなかもらえませんね。

そこで今回は税金に悩まされ納得できずに行動を起こした人物と逸話を挙げていきます。

知っていれば明日、職場や家庭で使えるかもしれませんので是非読んでいってくださいね♪

レディ・ゴダイヴァ


11世紀頃のイングランドで起こったお話です。

領主の妻であったレディ・ゴダイヴァは住民に課された重税を下げるように夫であるマーシア伯爵に何度も頼み込みました。

マーシア伯爵はいつもきつく叱りつけ、二度とその話はせぬようと怒りましたが、何度も嘆願してくるのでうんざりして意地悪な条件を出しました。

『お前が馬にまたがり、民衆の皆がいるまえで、裸で乗りまわせ。町の市場をよぎり、端から端まで渡ったならば、お前の要求はかなえてやろう』と答えました。

それを聞いたゴダイヴァは本当に白馬に乗って裸の姿のまま町を通りました。

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町人達はゴダイヴァが自分たちを重税から解放する為に辱めを受けることを事前に知っていたので、実行当日、町人は裸で町を通る彼女を見ないようにしました。

そして道程を完走すると、彼女は喜々として驚愕する夫のところに舞い戻り、夫に重税撤廃を実行させました。

チョコレートメーカー「ゴディバ」のブランド名およびそのロゴはゴダイヴァ夫人の伝説に由来するものなんですね。

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『へぇ』っと思った方は「いいね」のバレンタインチョコお待ちしております。

ウイリアム・テル

14世紀のスイスのお話です。

スイスの中央地域にウイリアム・テルというクロスボウの名手とゲスラーという悪代官(税収官)がいました。

あるときゲスラーは中央広場にポールを立てて自身の帽子を掛け、その前を通る者は帽子に頭を下げてお辞儀するように強制しました。

その後、ウイリアム・テルは中央広場を通りましたが悪政に不満を持っていたので権力に屈せず、帽子に頭を下げなかった事を理由に逮捕されて罰を受けることになりました。

ゲスラーは、ウイリアム・テルがクロスボウの名手であると知り、楽しみ半分である条件を出しました。

その条件とはウイリアム・テルがテルの息子の頭の上に置いたリンゴを見事に射抜くことができれば彼を自由の身にするというものでした。

彼は息子の頭の上のリンゴを矢で射るか、それとも死ぬかを選択することになりました。

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1307年11月18日、ウイリアム・テルはクロスボウから矢を放ち、一発で見事にリンゴを射抜きました。

悔しがったゲスラーはウイリアム・テルが矢をもう一本持っていたことを咎めました。

するとウイリアム・テルは「もし失敗したならば、この矢でお前を射抜いて殺してやろうと思っていた」と答え逃げました。

後日ゲスラーはウイリアム・テルにより射殺されました。

このエピソードはスイスが独立するきっかけにもなったそうで、スイス人は紙幣人物に採用するくらいウイリアム・テルが大好きなのだそうです!

私はウイリアム・テルの息子が一番かわいそすぎるだろっと思いました。

サミュエル・アダムズ

18世紀のアメリカのお話です。

サミュエル・アダムズはイギリスの植民地支配に不満を持っており、植民地はイギリスの支配から脱して独自の政府を持つべきだと考えていました。

当時のイギリスは紅茶に関して重税をかけていたので、植民地(アメリカ)にいるイギリス人は紅茶を作っても飲めませんでした。

他にも色々と同じイギリス人なのに本国と植民地(アメリカ)にいるだけで税制が違いすぎるので苦しんでいました。

そして、1773年12月16日の夜に事件は起りました。

サミュエル・アダムズ達はインディアンの変装をし「ボストン港をティー・ポットにする」と叫びながら、ボストン港に停泊していた東インド会社の船を襲撃し342箱の茶箱を海に投げ捨てました。

このボストン茶会事件をきっかけに、当時植民地に住んでいたイギリス人が独立した国がアメリカなのです。

ちなみにアメリカがコーヒー文化なのは紅茶を押すイギリスに対抗した結果なんだそうです。

怒った彼らは、茶の不輸入運動を展開し密輸業者さえも同調しました。
さらにボストンの婦人達は茶を飲まない誓いを立てかわりにコーヒーを飲むようにしました。

最後に

税制への恨みが重なると国が興るんですからいつの時代も税金への恨みパワーは凄いですよね。

「ボストン港をティー・ポットにする」なんてYouTuberもびっくりするくらいの企画力ですね。

私たちもたくさん勉強して、税制を学んでいきましょう。

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