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コミュニティに何かを輸入するだけでもイノベーションなのです。

何か新しい価値を生み出したり、新しい意味を与えたりすることを、一般には「イノベーション」という言葉で表現することがある。

イノベーションというとなんだか仰々しいことのように感じるが、実際はそこまでハードルが高くないイノベーションもあるのだ。

例えば、本当に世の中的に全く新しいものでなくとも、あるコミュニティにとって新しいものが出現すればそれはイノベーションになり得る。確かに人類史上新しければそれはすごいが、それは世界に数人の天才に任せておけばよく、我々凡人にとっては必ずしも必要ではないのだ。

だから、まずは色々なコミュニティに顔を出したり、様々なところで学んで、それを、イノベーションを起こしたいと思う自分のコミュニティに輸入するのが、一番簡単な最初の第1歩だ。そして、それをそのコミュニティに合うように少しずつ作り変えていった先に、オリジナリティが生まれるのである。

新しいことをやろうとすると、批判はつきものであるが、実際には批判されても大丈夫だ。なぜかというと、いかなる場合でも批判は必ず起こるからだ。

新しいことを言うと、保守的な人は反対する。
現行と変わらないと言うと、革新的な人は反対する。

どのコミュニティにもその両方の立場がいることを理解し、それぞれに見合う話を丁寧にしながら認識作りができれば良いのだ。

そのときに必要になる力が、聞く力と、その上で人を導く力の2つだ。

反対派に対して排他的になるのではなく、上記の2つの相反する立場に立つ人たちの言い分を丁寧に聞きながら、そうした人たちが共存する集団を適切に導いていくリーダーシップを発揮することが大事になる。

そしてこれは、イノベーションだけでなく、自分という人間のコミュニティ内での存在意義にも関わる話である。

どこか最近の社会には、「ナンバーワンよりオンリーワンを目指すべし」という社会通念があるようにも感じる。それ自体は大変素晴らしい思想なのだが、それは必ずしも「この広い世界の中で」というところまで範囲を広げなくてもよいのだ。

少なくとも、自分が所属しているコミュニティの中で他の人と違う部分があれば、それがコミュニティにおける存在価値に繋がるのだ。

自分自身と、それ以外のさまざまな要素を徹底的に分析して比較し、その差異に気づくことができれば、オリジナリティは作れるのだ。

コミュニティにとって新しいアイディアや自分自身という価値を輸入することと、それを実現するための適切なリーダーシップを発揮することができれば、イノベーションは作れるのである。

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