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現代の若者観を学び自己理解を深めたのです。

先日、研究室のとある学生と話していて、彼の悩みというか、学生集団における当面の課題を聞いていた。彼は、自分と周りの学生たちとの間に価値観のギャップがありすぎて、それは到底受け入れらないくらいのものだが、でも受け入れていけないのかもしれない、という葛藤の中で苦しんでいるようだった。

詳しくは書かないが、こうした価値観のギャップが生まれることは当然あり得ることだろう。それは、もちろん個人的価値観の違いは誰にでもあることだし、もう少しグルーピングするとしても、男女間であるとか、世代間であるとか、そういうグループどうしの傾向としての価値観の違いも存在するだろう。

私はこの辺りの価値観の違いに少し興味があって、以前から「現代的若者」について知りたいと思っていたが、なかなか時間が取れずに後回しにしてしまっていた。しかし、話をした彼の悩みや葛藤に直面して、やはりこれは何らかの方法で学び、対処しなければならないと思った。

そこで、以前から気になっていた本の著者が最近書いた以下の本を電子書籍で読むことにした。

https://amzn.asia/d/dsFSH5p

そこには、現代の若者観(いわゆるZ世代の感覚か)と共に、そういう若者たちに対して、どのような上司や先輩として振る舞うことが良い関係性を築きながら組織を運営していくのに望ましそうか、に関するヒントが書かれていた。主には世代間ギャップを取り扱っていることになる。

昨今よく言われるような、「飲み会に行きたがらない」「言われたことしかやらない(言われたことはきっちりやるが、それ以上のことは徹底してやらない)」などの現代的若者の特性について、解像度を上げるのに役立った。

それは、学生の彼らを理解するという意味でも、自分自身を理解するという意味でも重要だった。なぜなら、一応私もZ世代の端くれだ(と勝手に自覚している)からだ。

今の自分が何にストレスを感じ、どういう状態が心地よいのか。自分が所属する組織や、そこにいる人々(上司・先輩・後輩などを含む)がどのような性質であることがより望ましいのか。

それらについて、自分の中でも言語化しきれていなかった感覚が、この本の中では若者の目線に立って言語化されていた気がする。

自分自身もその若者観の渦中にいると共に、私の周りにいる彼らに対して自分がどのように振る舞うのが望ましいかを考えるための良書だと思った。

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