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留学生活スタート

娘は涙で出発。母もちょっと神妙な気分になって送り出したのはなんだったのだろう。
今は留学と言っても、毎日オンラインで繋がれるからね。
乗り継ぎのスイスの空港でも、ドイツに到着して現地スタッフさんと合流するまでの時間もLINEで逐一報告が来る。
ちょっと広範囲になっただけでいつもといっしょではないか。
成田での涙はなんだったのだ笑

到着後はサポートスタッフの人が部屋まで案内してくれて、最初の買い出し、学校までの電車の定期券の購入などまで手伝ってくれた。
やはりサポートをつけてよかったと思った。

ドイツと日本の時差は7時間(サマータイム期間)。
ドイツにいる娘が朝起きる時間が、日本の私のランチタイムだった。
その時間にオンラインで通話するという生活が始まった。
最初はいろいろ聞けて安心していたが、毎日その時間に合わせて家にいるのも実は大変だったりする。でも、もう娘にしてやれることがこれくらいしかなくなってしまったのだ。せめてこれくらいは。娘からもういいよと言われるまでは。慣れるまでは毎日つきあってやらねばと覚悟した。
案の定、この後2年間ほぼ毎日通話することとなった笑

娘の住む場所は学校から電車で2~3駅の場所にあるアパートだ。
駅から徒歩5分で便利な場所だった。

学校と提携しているアパートといった感じだろうか。
部屋はシングルで一人暮らしである。
学校の横にある寮だと2~3人で1部屋というシェアルームになり料金も安くなる。しかし、すでにいっぱいで入居できなかった。
娘は1人の方が気が楽だと喜んでいたが、外国人とルームシェアになった方が語学力はUPするだろうなぁ。

部屋の設備は、日本のアパートのワンルームと同じ、小さな1口コンロと流しだけのキッチン。
ユニットバスは浴槽はなくシャワーだけ付いていた。
部屋は8畳くらいの広さがあって、家具も付いている。壁もカラフルで独りがけのソファー、お洒落なデスクにベッド。かわいい照明。
家賃は日本円で5万円くらいだった。なかなかいい部屋だと思う。

ちなみにドイツのアパートはほとんどが家具付きらしい、行けばすぐに生活はできる状態。敷金礼金はないし、保証金は1ヶ月分で退去時に全額戻ってきた。

卒業までは3年間。
バレエだけでなく座学もレベルに達しないと進級できずに退学となる場合があるらしい。
娘が合格した学校はこの私立の1校だけ。だからここに入学した。
本音は、有名なバレエ団や劇場の付属的な学校に入りたかったのだ。
この時の娘は、在学中に他のドイツの国立や州立の有名なバレエ学校も受験し、転校することも一つの目標としていた。
実際にそういったチャレンジをする子は多い。

このアパートには何年滞在するかわからないのだ。
生活雑貨もなるべく増やさずに荷物は最低限に抑えたい。


まずは生活に慣れること。
毎朝起こしてもらって朝ごはんを用意してもらって、掃除も洗濯もしてもらって。送り迎えもしてもらって。
学校で与えられた勉強をして…。
日本では、何も考えなくても言われたことをこなしていればよかった環境にいた子が、自分で考えて行動し、自分で対応しなければならない状況に追い込まれたのだ。
最初はいっぱいいっぱいだろう。

ドイツでの生活、初めての一人暮らし。
どうなることやらである。




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