葦|哲学のモデル

比較、類推によって普遍的なモデルを模索しています。学習、教育のコスパが良くなることを夢…

葦|哲学のモデル

比較、類推によって普遍的なモデルを模索しています。学習、教育のコスパが良くなることを夢見て。

最近の記事

「南に死にそうな人あれば、行って怖がらなくてもいいと言い」、「無有恐怖」

閉じた世界で自分の生だけを見つめれば悲劇は特別であり故に悲劇である。 開けた世界で他人の生をも見つめれば悲劇も普通であり故に悲劇ではない。

    • 「悲しみと怒りにひそむ まことの心」、「だから、言ったではないか」

      愛しているから丸く収まってほしいのにそれとは反対の方向に進んでいってしまう。 いつの時代、どこの地域でも大衆という絶望に直面した人間たちは皆、「だから、言ったではないか」と思いながら悲しみと怒りに震えてきた。

      • 合理的な経済システムに必要なのは競争ではなく共創

        そもそも競争が有効に働くのは共創の状態だけである。 楽をして競争に勝つためにはどうしたらよいか。 出し抜けばよい。つまり、情報を秘匿するのである。 現実世界で競争が有効に働いているのはせいぜい駆けっこぐらいである。しかも実はこの場合、情報は公開されている。だからこそフォームの研究などが進んでより高いステージに上がって行くのである。 それ以外の場合は需要概念により不可逆性が担保されることによってしか価値は生じない。しかも実際にはかなり無理をしていた訳で、蓋を開ければ値上

        • 系統発生と恐竜の絶滅

          系統発生などありえない。ウニとヒトは等黄卵等割、両生類は端黄卵不等割。そこは系統だっていなくても良いのか。単純に2個の細胞で三角形は作れないというだけではないのか。 そう考えたときに隕石で恐竜だけが滅びたというのはおかしな話である。ここまでご都合主義的にそこだけ抜け落ちさせることができるとすれば、そのためには同じくらいご都合主義的なウィルスが隕石によってもたらされた、あるいは撒き散らされたとしか考えられない。恐竜の細胞膜だけを通過して、歯を嘴に書き変えられるような。

        「南に死にそうな人あれば、行って怖がらなくてもいいと言い」、「無有恐怖」

          利潤率の低下は資本主義の崩壊を意味するか

          意味を見出す過程、すなわち仕事をなす過程とは寄り添う過程であって格差を縮小する。一方、意味を与える過程はヒートポンプの過程、すなわち“差別”化を図る過程であって格差を拡大する。 ドイツ国民であるとか、ユダヤ人であるとか、そういったレッテルを貼るのである。組織的に。 権威主義においてはどこをとっても同じであって状態数が1、すなわちエントロピーが0の結晶構造である。劈開に沿って容易に割れる状態、つまり異方性のある状態である。 第一次世界大戦による多額の賠償金といったように良

          利潤率の低下は資本主義の崩壊を意味するか

          統合の象徴という概念と止揚

          直行する複数のベクトルによって張られる世界があって、その全てと直行するベクトルを考えたとき、“それ”以外の全てはひとつの超平面内に含まれる。“それ”は共通の敵であると見なされることもあれば統合の象徴と見なされることもあった。“それ”を見出すことはあるいはこうも言える。アウフヘーベンと。

          統合の象徴という概念と止揚

          3つの退屈の整理

          ・変わり映えのない退屈。結晶構造。状態数1。 ・移り気の根拠としての退屈。カオスゆえの散逸構造。 ・漠然とした絶望ゆえの退屈。ソリトンの維持の困難。不断の努力の難しさ。

          経済学3大理論の整理

          ミクロ経済学は放っておけば安定するから放っておこうと言う。マクロ経済学、マルクス経済学は放っておくと不安定になるから介入して安定化させようと言う。 つまり、目的自体は安定化で共通している。 それを踏まえて、ミクロ経済学の公理と定理を見てみると、効用最大化と限界効用逓減則がある。効用を最大化すると限界効用が逓減して消費行動が停止する。 最大化したところで安定する量としてはエントロピーがある。 エントロピーは示量性の量であり、足し合せることが可能である。したがって価値の総

          経済学3大理論の整理

          普通の人に十を悟らせる一を見つけられる人こそが師と呼ぶべき人である。

          普通の人に十を悟らせる一を見つけられる人こそが師と呼ぶべき人である。

          27.価値はエントロピー、価格は抵抗。(マルクス、ミクロ、マクロの統一を目指して)

          結論、効用もGDPも労働によって生じる価値も、全てはエントロピーを指す。 力学の第一法則は第二法則に含まれているようについ勘違いしてしまうが、第一法則によって慣性系を定義することで初めて第二法則が定義できる。 同様に、労働価値説を採用することで初めて収支が計算でき、その結果、搾取されているということを示すことができる。また、だから労働時間を短縮しようという話も出てくる。 しかし、本当に労働は“必ず”価値を生み出す(一対一対応)のだろうか。労働“力”の価値を時間で規定して

          27.価値はエントロピー、価格は抵抗。(マルクス、ミクロ、マクロの統一を目指して)

          26.保守・革新と探る未来

          保守は本来、現状を下手に変えて一層悪くするよりは維持していこうという思想であり、一方の革新は現状、あるいは将来的に表れてくるであろう問題を解消するために変化を加えていこうとする思想である。 現状に存在する問題は放置すれば将来に綻びを生じると考えられるため、対立する2つの思想はつまるところ視点が短期的か長期的かの違いであり、そこを除けば共に社会を安定的に持続させようとしているものと考えられる。 この2つの適応戦略は生物の世界にも垣間見ることができる。 単細胞生物は安定した

          26.保守・革新と探る未来

          25.マルクスと歩む経済の物語 〜過去の社会主義とゆとり教育〜

          平たく言えば、価値が労働時間で決まるという労働価値説に立脚することで、労働者に支払われる賃金が掛けた時間に見合わない、つまり搾取の構造が存在することが明らかになった。そして、だからこそ(賃金を見合った額に引き上げるというよりは)労働時間を短縮すべきだという結論に至った。 しかし、これはマルクスが理想とする自由の王国を実現するための必要条件であって、十分条件ではなかった。それだけでは暇を持て余すだけの人間が生じてしまうためであった。そしてその結果として衰退してしまった過去の社

          25.マルクスと歩む経済の物語 〜過去の社会主義とゆとり教育〜

          一般的な認識としての「普通と特別」は、“科学的”に見た「普通と特別」とは真逆のものである。(→1,23)

          一般的な認識としての「普通と特別」は、“科学的”に見た「普通と特別」とは真逆のものである。(→1,23)

          付和雷同は1+1=1。(普通の)和ではない、和であることの意味がない。

          付和雷同は1+1=1。(普通の)和ではない、和であることの意味がない。

          愛とは寂しさ。(→8.)

          愛とは寂しさ。(→8.)

          23.相対論と量子論

          一般相対性理論はその名に反して一般的ではない。 決定論であるからだ。 問題は特異点だけではないのである。 ところで、 素数を求める計算法はいくつかあるが、完全ではない。そこで素数の分布に着目したリーマン予想が成功を収めつつある。 代数方程式を代数的解法で解こうとしても4次までしか求められない。そこで数学界でも指折りの美しい理論とされているガロア理論が出てくるのである。 ミクロの世界の運動は複雑である。だから確率的に捉えようとする量子力学が出てくるのである。 確率論は

          23.相対論と量子論