それはもう、ただの好きな人だよ

そんなことない。そんなことないと何度も何度も自分の中で答えを探す。けれども、私が欲しい答えは見つからなくて、ただただどろっとした黒いかたまりが心から漏れ出ているだけだった。ぐるぐると回る回る回る…

そうやって考えている時点で答えは出てるじゃんか、と友人は言う。まだ割り切れるもん、と壊れたおもちゃのように繰り返す私に、彼女は何度も食い下がる。


ずっと未読だったLINE。勇気を出して再送した私のメッセージには、仕事が忙しくて返信できないとの返事があった。そうしてそれから、返信がない。
返信は欲しかった。けれども、もう相手に気持ちがないのであれば返して欲しくなかった。関係を明確にしたいと思って送ったメッセージは、空振りに終わるだけでなく、より謎多き関係へと変化した。
一緒に行こうと約束した場所はたくさんある。テレビで行こうと話していた場所が出て、心が痛くなる。あの時まで笑って過ごしていた。本当に忙しいだけ?あれ?こんなにわたし、疑り深かっただろうか。


だから!もう、それはただの好きな人だよ、と彼女は決定打を突きつけてくる。今していることは、傷つきたくなくて、好きじゃないって暗示かけて、逃げようとしているだけだから!

そんなこと言われても、もう萎れかけた生け花を復活させることはできないじゃないか…それに繋がりはLINEだけでそれ以上も以下にも何にもないんだと思うとさらに儚く虚しく感じてしまって。もがけばもがくほど、ずぶずぶと足をすくわれる。この底なし沼の源を断ち切ってしまいたい。




いつもたくさんありがとうございますっ!