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日記

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春の便り

春の便り

昨日、雫石の友達がちょうど見頃のタイミングで小岩井の一本桜の写真を送ってきてくれた。

その日の朝の雫石の岩手山の空気が伝わってきてすごく良かったし嬉しかった。

もう桜のシーズンは終わったつもりでいたけれど桜前線は北上中だったのだ。

なんだか最近はゆとりがなかった。
つまりアソビがない。

で、友達と遊ぼうと思うのだけど躊躇してしまう。

そもそも、少年時代から友達の家には自分から遊びに行けな

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おじいちゃんが孫と相合傘の図

おじいちゃんが孫と相合傘の図

うちの父は真面目で厳格で食事の時もおしゃべりやテレビなんてご法度だった。だから僕は大きくなってテレビドラマの大家族江戸っ子または大阪人情ドタバタに憧れた。

別に厳しいのは良かったのだ、ただ厳しくともドラマの場合は親父がいつも怒鳴り散らしているから周りもどこか慣れちゃって、子どもも平気で反抗するし、近所に住む恩師には頭が上がらないとか母ちゃんも肝っ玉だったりしてバランスが取れている感じだった。

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「世情」について

「世情」について

中島みゆきさんのこの歌を口ずさむ時がある。

※工藤静香バージョンですが前奏のアレンジが良い!

変わらない夢という信念の対立。

信念とはいっても人間の信じる事。どこかに綻びはある。

科学の時代

そこには科学のメスが突きつけられた。

突きつけられが、同時にそれは可能性に開かれていた。

いつの頃からか「科学」は積み重ねたその「重さ」によって、かえってその引力は弱まった。

科学はとても丁寧

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猫派になった日

猫派になった日

僕は犬派です

旅行の帰りには友達の家の犬にもお土産を買って行くくらいの犬派です。

それでも、夏のまだ日の高い夕暮れ近く、汗とマスクにこもる息で不快指数もマックスに足早に向かう子どものお迎えの途中、いつもの細い路地を曲がった向こう側、ちょうど日陰になった通路の真ん中で黒の子猫がちょんと座って私を出迎えてくれた日にはもう…。

ところで、この子猫が居た辺りには少し前まで雑草が鬱そうと茂る空き地があ

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平日、町を歩いて写真を撮る際に気をつけている事。

平日、町を歩いて写真を撮る際に気をつけている事。

僕は今、在宅勤務がほとんどで、平日の昼間にスーパーや郵便局へ行ったりする。

その際、昭和のサラリーマン家庭で育ったのでどうしても人の目が気になってしまう。

だったら目立たないようにすれば良いじゃないかと言われそうだけど、そんな単純な話じゃないのです。

そもそも僕は図体がデカく、だいたい人ごみの中でも頭ひとつ分飛び出しているし、写真が好きだから被写体に出くわせばちょっと大袈裟なカメラを取り出す

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ある天才について

ある天才について

先日、三男の参観日で算数、ではなく道徳の授業を見学した。

そこではボール遊びを例に、同じ事をしたのにある時は褒められて、ある時は怒られる、なんでだろ?みたいな話をしていた。

子ども達もあーでも無いこーでも無いと活発に発言していて感心するばかり。

ただ、ウチの子はシャイなのでその場では分かっているのかいないのか分からないような態度。

なのでそれから事あるごとにその話に関連するように話を持ちか

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四季彩  〜  アジサイの色彩

四季彩 〜 アジサイの色彩

物事には理由がある。

と、最近次男坊が「なぜ?なに?」五月蝿いのでなるべく自分で考えさせています。
中々の洞察力に度々感心する事も。

先日は、八百屋さんの軒先に下げられている厚いカーテンを見てコレは一体何なのか?と。

何だと思う?と返すと、太陽で(野菜が)熱くならないようにじゃない?と即答。
流石、クイズ王伊沢を信奉するだけのことはある。

その流れでこの禍いの最中、なぜ僕たちはお箸でご飯を

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ある掃除屋さんのプロフェッショナル

ある掃除屋さんのプロフェッショナル

ちょっと前にこの時期なのでマンションの前の草むしりをした。
賃貸マンションの僕はただの住人なのに。
これまでは以前住んでいたオーナーのおばあちゃんが、暇を持て余しながらいつも草むしりしていたから草が気になるなんて事はなかった。けれども今は不動産屋さんの所有になり事務的に定期的に掃除屋さんが来るだけだ。
(ちなみにこの不動産屋さんもトラブルがあるとすぐにかけつけてチャッちゃと解決してくれるので良い不

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ある写真家の恥

ある写真家の恥

昔、一緒に仕事をしていたデザイナーさんから聞いた話。

その昔、ある写真家がクライアントに依頼されて神社の境内を撮影した。スタジオに戻ってフイルムを現像してみると、参道のすみに小さなゴミを見つけた。彼は慌てて現地に戻りその場所を掃除して再び撮影した。

この話は、今から考えると3つポイントがある
一つは当然のことながら、良い写真に仕上げようとする写真家の気概のはなし。
二つめは、そのための技術の話

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ある医師の所作に思う

ある医師の所作に思う

こちらには(整形外科の個人病院)数年に一度のペースでお世話になっています。

初診はかれこれ7、8年前になりますが、当時職場が変わりデスクワークから立ち仕事が増えたことで足の不調を感じるようになったので診ていただきました。

初めての診察は、先生の元気で(子供っぽい表現ですが本当にそんな感じで)大きな声で呼ばれたところはちょっと刺激的でしたが、診察室にいらした先生は映画やドラマに出てくるまさに外科

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君を誇りに思う

君を誇りに思う

昨日、古い友人から正月以来の電話がありました。

いつもはゲームや子供について他愛の無い話をするところ、その時彼は少し興奮を抑えるような調子で、激動の4月のことを語りだしました。

なんでも、彼はこの4月から働いている会社の支店長に昇進したと。

それはそれはめでたい話だとプチ上がった矢先、語りは少し深刻な方へ。

まず、前任者から支店長を引き継いだ時点で4、5人の職員が辞めてしまっていて人手が足

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時代に翻弄され激しく揺さぶられながらも慎ましく生きるツツジ

時代に翻弄され激しく揺さぶられながらも慎ましく生きるツツジ

タイトル写真は、身の丈程もある立派なツツジで、それはこのツツジが植えられている公園が貯水タンクを埋め込んでいる都合で上底された結果なのだけど。

そのツツジがちょうど子どものお迎え帰りの時間、西日と春風に揺れて、しばし子どもを待たせて眺めていた。

普通、写真好きの人は花を選ぶのだけど、選ぶ余裕はない。
花が激しく揺れて動いているから。

昔、何かのドラマでキムタクと草なぎ剛くんだったか、冴えない

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子どもはまだ人生を知らない

子どもはまだ人生を知らない

数日前、かれこれ三十年来の友人の誕生日でした。

おめでとうと一言メールを送ったのですが、その返信で彼のこれまた四十年来の友人の話が出て(仮にS君)、S君もまたおめでとうとメールをくれたのだと。

でも、そのS君。昔から山あり谷ありの生き方をしていて、S君が今どこで何をしているのか仲間の誰も知らないと。

その時に僕が返したのが、

たとえどんな状況であっても。
弾丸が飛び交っていたり、荒れ狂う猛

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子どもに創造性はない

子どもに創造性はない

創造性とは本質からのズレである。

本質を知らなければそこからズレることはできない。

たとえ創造的にみえるものでも

本質を知らないものは

タダのデタラメか

すでにどこかの本質組み込まれている。

だから子どもに創造性はない。

なぜなら子どもは本質を知らない。

強烈な色彩は絵の具の取り間違いである。

夢のある絵はどこかの絵本やアニメから来たのである。

詩人のような言葉は初々しい脳のエ

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