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依存することって悪いこと?

生きづらさから逃げたい

私が昔水商売をやっていたときに、お客さんとお話していると時折「人の弱さ」や「生きづらさ」を感じることがありました。

きっと誰にでもその人なりのストレス解消法があって、それは抱えきれない不安や寂しさを解消するためにしているんだと思います。

それがスポーツや読書だったり、パチンコや風俗だったり、リストカットだったり...人に言いやすい人もいれば、逆に言いにくい人もいるのかなと思います。

ただ依存先が過度に一つに偏っていたり、自分自身が何かに執着しすぎるとそれを失ったときや、なにか理由があって出来なくなったときに自分に返ってくるダメージがめちゃくちゃ大きいです。

例えば自分がめちゃくちゃ好きな人がいて、毎日その人と同じ時間を過ごして、その人が自分の全てで、その人の為に生きているとしたら、その人を失ったときの喪失感というものがめちゃくちゃ大きいと思います。人によっては死にたいって思ってしまう人もいるんじゃないかな。

また、埋まらない心の穴を埋めるために、アルコール、セックス、薬物依存症になってしまい返って自分の首を絞めることにもなってしまいます。

実際、生きていくなかで何かに頼ったり、依存したりするのは大切だと思います。私も今までずっと「自立したい」と思い続けてきました。だけど、どこかで自分の心が壊れてしまいそうな時に自分を助けてくれるのは「自分が目一杯なにかに甘えられる場所」ではないでしょうか?これは大人も子供も関係ないと思います。

だから、大切なのは

自分の逃げたり、甘えられたりできる、そういう場所を沢山作ってあげる

ことだと思います。それによって自分が潰されずに済む。

逆の立場で考えてみると、毎日ニュースを見ていて、世の中にはうまく自分の心を埋めきれない人がとても多いように感じます。

私はそんな人の助けになってあげたいと思うけど、私ができることって

その人が逃げたり、甘えたりできる場所の欠片になること

ぐらいだと思っています。

その人の全てにならない。

だって、人を信用できないとか、愛する人を失った悲しみとか、仕事で大きな失敗をしてしまうとかって

その当人が自分とちゃんと向かい合うことでしか解決できない問題

だから。

私は誰かが私といることで少しでも心を癒せる瞬間の一つになることが、自分にできる精一杯のできることだと思います。

みんながもっと生きやすい社会になりますように。

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