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歌声の魔法:親の歌が言葉習得にもたらす素晴らしい効果【4517】

赤ちゃんが言語習得をするときに、歌はどのように関係しているのでしょうか? ネイティブキャンプのニュース教材で興味深いものがあったので、読み解いていきたいと思います。私は、過去に仕事で「子どもの成長と言語習得」について、「こどもちゃれんじ」生みの親であるお茶の水大学の教授にインタビューしたことがあります。それもあって非常に強い興味関心があるため、記事を通して改めて考えてみたいと思います。

ケンブリッジ大学が発表:赤ちゃんの言語習得に必要な2つの要素

ニュース記事をようやくすると、ケンブリッジ大学の研究によれば、赤ちゃんが最初に言語を理解するのは、単一の音ではなく、リズムとトーンが重要だとされています。研究では、トーンの上昇と下降を伴う発話が言語習得に極めて重要であり、赤ちゃんが音素を処理し始めるのは生後7ヶ月頃であることが明らかになりました。この発見は、リズムが失読症や言語発達の問題に関連している可能性を示唆しています。研究の著者であるユーシャ・ゴスワミ教授は、親が赤ちゃんに話しかけたり歌ったりすることが重要で、それが言語に変化をもたらす可能性があると述べています。

このブログの元となったニュース記事はこちら。


赤ちゃんに歌を歌うと失読症になりにくくなる?

ここからさきはディスカッションパートになります。先生が質問して生徒が答えます。私の回答をメモしておきます。

【質問1】
Do you think all parents should sing to their children? Please explain.
すべての親が、子供に歌を歌うべきだと思いますか?説明してください。

No、I don't think so.It is up to parents to decide whether to sing songs to their children.Tone-deaf people resist singing.
(補足)
"whether" は「~するかどうか」を尋ねるために使われ、"to" は不定詞(to + 動詞)の形で、行動や目的を示しています。この場合、「子どもたちに歌を歌うかどうか」に焦点を当てている。

子供に歌を歌うかどうかは両親による。
音痴の人は歌を歌うことに抵抗がある。

【質問2】
Do you think singing to children could make a difference in children becoming dyslexic? Please share your thoughts.
子供に歌い聞かせることは、子供が失読症になることを防ぐと思いますか?あなたの考えをお聞かせください。

Listening to songs can help prevent dyslexia in children. Songs promote language development, enhance understanding of rhythmic language patterns, and provide a fun learning environment. However, dyslexia has multiple factors, and songs alone may not be a complete solution. A supportive home environment and effective education are also crucial.

enhance=高める、増す
provide=供給する
multiple=多様な

factor=要因、要素
supportive=支える
effective=効力のある
crucial=決定的な


歌を子供に聞かせることは、失読症の予防に効果があるとされています。歌は言語の発達を促進し、リズミカルな言語パターンの理解を助け、楽しい学習環境を提供します。ただし、失読症は多くの要因によって引き起こされるため、歌だけが解決策ではなく、家庭環境や教育も重要です。

【質問3】
Do you think you can learn a foreign language by listening to songs? Please share your thoughts.
歌を聴くことで、外国語を学ぶことができると思いますか?あなたの考えをお聞かせください。

Yes, it is posibble.Listening to songs can help you learn a foreign language by improving your listening skills, making words and phrases easier to remember, enhancing cultural understanding, and boosting motivation. However, it's important to combine song learning with other language skills (reading, speaking, writing) for a well-rounded learning experience.

enhancing=高める、増やす
cultural=教養的な
boosting=押し上げ
well-rounded=多方面にわたる

歌を聴くことは外国語学習に有益であり、リスニングスキルの向上や単語覚え、文化理解、モチベーション向上に寄与します。ただし、歌だけで完璧な外国語スキルを身につけるのは難しく、他の言語スキルと組み合わせてバランスよく学ぶことが重要です。

【質問4】
Do you think musical and language abilities are linked? Please discuss.
音楽的能力と言語能力は、リンクしていると思いますか?話し合ってください。
Yes, musical ability and language skills are closely linked. Listening to music and playing it can contribute to improving language skills. Music enhances listening skills, develops phonemic awareness, connects rhythm with language, and creates strong memory associations. Therefore, musical activities have a positive impact on language learning.

contribute=貢献する
enhances=高める、増す
phonemic=音素の
awareness=気づく、知る
association=連結
positive=明確な、肯定的な
impact=影響

音楽的能力と言語能力は密接に関連しており、音楽を聴くことや演奏することが言語能力の向上に寄与します。音楽はリスニングスキルの向上や音韻意識の発達、リズムと言語のつながり、記憶との結びつきを促進します。これにより、音楽的な活動は言語学習においてプラスの影響を与える可能性があります。

【質問5】
Do you think nursery rhymes do more than just entertain babies? Why or why not?
童謡は、赤ちゃんを楽しませるだけではないと思いますか?なぜですか?

I think nursery rhymes make kids happy and help them learn words and music. Listening to the words helps understand language, and the rhythm and melody make it fun. Singing together makes families closer, and rhymes with movements help babies move. Even simple songs are good for kids' growth.

童謡は子どもたちを楽しくして、言葉や音楽を学ぶのに役立つ。歌詞を聴くと言葉が分かりやすくなり、リズムやメロディで音楽を感じることも覚えられる。そして一緒に歌うことで親子の絆が深まり、動きのある歌は赤ちゃんの体を動かすのにも良い。シンプルな歌でも、子どもたちの成長に良い影響を与えている。

【質問6】
Do you think it is easier to learn a language as a baby or an adult? Please support your answer.

言葉を学ぶのは、赤ちゃんの方が簡単だと思いますか、それとも大人の方が簡単だと思いますか?あなたの答えの根拠を教えてください。

Babies are really good at learning language. They pick up sounds and words from what's around them and remember them. Adults can learn new words too, but it can be a bit challenging because of past experiences and cultural influences. However, both can keep learning if they continue practicing.

赤ちゃんは言葉を学ぶのが得意。まわりの音や言葉を感じ取って、それを覚えていく。大人はもちろん新しい言葉を学ぶこともできるけど、経験や文化の影響があるから、少し難しいこともある。でも、どちらも続けて学ぶことで言語能力は開花する。

絵本の読み聞かせの違いが与える子どもへの影響

私が、子どもの言語能力と発達に興味関心を持ったきっかけは、2018年に行ったインタビューがきっかけです。インタビューしたのは、お茶の水女子大学名誉教授で、NHK「おかあさんといっしょ」の番組開発に携わり、「こどもちゃれんじ」の監修も手がけられる内田伸子教授です。ここでは親の経済状況と子どもの学力について聞きましたが、そのなかで興味深い話があったので、改めてシェアします。

内田教授は、絵本の読み聞かせを例に、親のかかわり方が子どもの成長にどう影響するかをお話しました。内田教授によると、子どもの気持ちに寄り添う「共有型しつけ」をする親、もう一方は、絵本の内容理解を目的とした「強制型しつけ」をする親がいるといいます。一見、絵本を読むという何気ない行為が子どもに大きな影響を与えているとなると、親としては見逃せないところですね。しかも、どちらも「子どものためにいいこと」だと思ってやっている場合がほとんどです。自分が普段子どもに対してどのような言動をしているのか、記事を読んで振り返ってみてはいかがでしょうか?

インタビュー前半では、親の経済格差が子どもの学力差にどう影響を与えるのかについて聞きました。これはタイトルのインパクトが大きかったからか、記事を読まずにコメントした人もたくさんいて、多くの議論を呼びました。よかったらここにシェアしておくので、ご一読ください。

今日は、子どもの言語能力と歌、両親のかかわり方についての記事を読みました。またおもしろい記事があったらブログでシェアします。

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