出勤1日目。
今日は私の誕生日である。

母親と父親からLINEがきた。
なんら変わらず普通に通常出勤である。
仕事の方は休み明けながら休日に業務の動向を見張っておいたおかげでスムーズに行った。
お昼ご飯は経費のUberで頼んだパスタ。
何も変わらない日常。

自分がこんなに歳を取っただなんて信じられない。まだまだこんなに中身は幼稚であるのに。
母が、何もプレゼントしてあげられなくてごめんね、と送って来たので、年始の素晴らしい三日間を過ごしてくれたことがプレゼントだよと伝えると、(涙)と返ってきた。

世の中物あってこそ贈り物だと思うのが一般的かもしれないが本質はそこでないと自分は思っている。共に生きて過ごせる事こそ最高の贈り物なのだ。
だから私の連絡を無視し、自分勝手に身を隠している彼は、私に最悪のプレゼントを贈り続けているという事に他ならない。
それは赦される事ではない。こんな事をして私を苦しめて愉しいか？今は愉快なのか？あいも変わらずゲームセンターやポーカー場へ行き、野郎仲間と連んで愉しんでいるのか？良いご身分だなぁ、ゴミが。
金もあるし、職もあるし、女も作ろうと思えば作れるし、飽きたらポイだし、最高な人生を送っているんだろうな、唾じゃ足らずに嘔吐ぶっかけてやりたい所存である。

自分の誕生日に何を憎まれ口を叩いているのだ私は。
今となってはこの賃貸マンションの一室だけが私の都。私の砦。私のオアシス。私のユートピア。
好きな植物に囲まれ、家族のぴるちゃんがいて、人間が入ってくる事のない空間。最高だ。
今の私は私の部屋を持ってこその私なのだ。カタツムリが甲羅を失えない様に、亀が甲羅を剥がせない様に、私からこの部屋を引き剥がす事は不可能。どんな金の稼ぎ方になろうとも、私はこの部屋を維持する、維持してみせる。もうあんな獣物をこの清室に入れたりなんかしない。今は、部屋が恋しくて堪らなくて、仕事を頑張れている。この部屋に思う存分執着している。獣物への執着などとは遥かに異なるものだ

愛してるよまいるーむ