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Color of the wind

風の話をしよう。

なぜだろう、風はとても孤独なのだ。緑や雪とは違って実体がなく、雲や空気の流れ、音によってでしか僕らはそれを認識することができない。誰も風の顔を見ることは出来ないし、誰もまたそれを掴むことができない。もしも神様がいるとすれば、きっと風に色を付けることを忘れてしまったのではないだろうか。もしも風に色があったのならば、僕らはその表情をいつまでも思い起こすことができただろう。風は世界中の愛のかたちを知っている。なぜならば僕らの肌に風が触れた時、それはきっとこの世のどこかで僕らを想ってくれている恋人が、確かな愛を送ってくれている証拠なのだ。

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