政治は何のため?世代による政治への眼差しのズレ【政治に関する意識調査結果⑥】
PMIが行った「政治に関する意識調査」のデータをテーマごとにご紹介している「政治に関する意識調査結果」シリーズの第6回では、世代間で見えれくる政治への眼差しのズレということについて考えたいと思います。
※「政治に関する意識調査結果」シリーズ過去noteはこちら
選挙に行く頻度
上記のデータは、「あなたは、普段選挙にはどの程度行きますか?」という設問に対する世代別の回答結果です。
全世代を通して、約半数が「毎回あるいはほぼ毎回行く」と回答しています。
しかし、世代が上がるにつれ、「ほとんど行かない、あるいは行ったことがない」という回答の割合が減少し、70代以上では2割を下回っています。その一方、20代では約4割が「ほとんど行かない、あるいは行ったことがない」と回答しています。
政治が果たす役割
こちらのデータは、「あなたは、自分の生命や財産にとって政治の果たす役割が重要だと思いますか?」という設問に対する世代別の回答結果です。
こちらは上記のデータほど世代による差は見られないように見えますが、40代以下と以上では、「まったくそう思わない」という回答割合に顕著な差が見られます。20代から40代では、2割近くが全く自分の生命や財産にとって政治の果たす役割が重要と思わないと回答しています。
これからの政治に必要なことは?
これらの2つのデータからは次の2つのことが分かります。①若い世代ほど選挙に参加していない、②若い世代ほど政治が自分の生命・財産に重要だと思っていない、ということです。
「シルバー民主主義」などと選挙にまつわる世代間のズレが論じられるようになって久しいですが、そもそも世代によって政治への眼差しに違いがあるということは議論を次に進める上でも重要なポイントだと思います。
また、若い世代は進学や就職などで、選挙権を持つ地域とは別の場所に生活拠点を置いている場合があります。投票に行くこと自体へのハードルについても、議論が必要なのではないでしょうか。
PMIでは、政治に関する量的・質的調査を踏まえて、今の時代にあった国家、民主主義のあり方について議論を進めていきます。
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