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みなさん初めまして! 東大阪市在住のアラフォーです。 しんみりホッコリしたような、適…

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みなさん初めまして! 東大阪市在住のアラフォーです。 しんみりホッコリしたような、適当に思いついた的な話を書いていけたらなと思っています。 よろしくお願いします。

記事一覧

【創作短編小説】悪霊に愛された少年(8,464文字)

「ねぇ、知ってる?この小学校の通学路、悪霊が出るんだって。」 クラスの女子たちが集まって怪談をしている。 「ほら、あそこの廃洋館。あの前を一人で歩いていると四つ…

pocha
9か月前
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【創作短編小説】週末プラモデラーの奇跡(8,110文字)

(※注 本作品には専門用語が多数登場します。振り落とされないようご注意下さい☆) 「よし!できた!」 僕は出来立ての『ガンダム』(通称ファーストガンダム)のプラ…

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10か月前
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【自己紹介】pochaのポチャポチャあとがき(1,446文字)

みなさん初めまして。 pochaと申します。 ここまでお越し頂いてありがとうございます。 せっかくですので、自己紹介させて下さい。 私は東大阪市で整体師の仕事をして…

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10か月前
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【創作短編小説】死にたがり女子高生とドラゴン(8,524文字)

私の人生は死んでしまった。 クラスのリーダー格の女子に嫌われてしまったのだ。 なんでも自分の彼氏が私と仲良くしていたのが気にくわなかったらしい。 そんなこと言わ…

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10か月前
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【創作短編小説】醜い顔のソロ冒険者(7,344文字)

私は冒険者だ。 ソロの冒険者だ。 本来、冒険者とは仲間とパーティーを組み強敵に戦いを挑むらしいが、私はパーティーを組んでいない。 そもそも仲間がいない。 どうや…

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10か月前
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【創作短編小説】アシダカグモと私(7,038文字)

朝、目がさめる。 月曜日。 誰もが憂鬱になれる一週間の始まりを告げる朝。 昨夜は少しでも嫌な現実から目を背けるため、深夜まで動画配信サイトでホラーゲーム実況を観…

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10か月前
22

【創作短編小説】悪霊に愛された少年(8,464文字)

「ねぇ、知ってる?この小学校の通学路、悪霊が出るんだって。」

クラスの女子たちが集まって怪談をしている。

「ほら、あそこの廃洋館。あの前を一人で歩いていると四つん這いの女の人が追いかけてくるんだって。」

うわっ、僕の帰り道じゃん。

「そんで追い詰められたら最後、目の前で「ゴロズゥゥーー!!」って言って殺されちゃうんだって!」

「「キャーー!」」

一人の女子が大声と共に、手を大きく振り上

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【創作短編小説】週末プラモデラーの奇跡(8,110文字)

(※注 本作品には専門用語が多数登場します。振り落とされないようご注意下さい☆)

「よし!できた!」

僕は出来立ての『ガンダム』(通称ファーストガンダム)のプラモデルを頭上に掲げ、ウットリと眺める。

ガンプラ。

それは世界中を虜にする、言わずと知れたガンダムのプラモデルである。

僕は普段しがないサラリーマンをやっているが、一度週末となれば少しは名のしれたガンプラ専門のプラモデラーへと変身

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【自己紹介】pochaのポチャポチャあとがき(1,446文字)

みなさん初めまして。

pochaと申します。

ここまでお越し頂いてありがとうございます。

せっかくですので、自己紹介させて下さい。

私は東大阪市で整体師の仕事をしているアラフォーです。

そう、東大阪市。

あのラグビーの聖地、花園ラグビー場がある東大阪です。

ラグビーボールの形とカレーパンの形が似ているからと、一時期「カレーパンの町」を推していた東大阪です。

NHK朝の連続テレビ小説

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【創作短編小説】死にたがり女子高生とドラゴン(8,524文字)

私の人生は死んでしまった。

クラスのリーダー格の女子に嫌われてしまったのだ。

なんでも自分の彼氏が私と仲良くしていたのが気にくわなかったらしい。

そんなこと言われてもクラスの席が隣同士なので仕方がないじゃないか。

リーダー女子のまるで被害者であるかのような呼び掛けの甲斐もあり、私へのイジメが始まったのだ。

上履きをゴミ箱に捨てられたり、カバンを隠されたり、黒板に悪口を書かれたり…

言い

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【創作短編小説】醜い顔のソロ冒険者(7,344文字)

私は冒険者だ。

ソロの冒険者だ。

本来、冒険者とは仲間とパーティーを組み強敵に戦いを挑むらしいが、私はパーティーを組んでいない。

そもそも仲間がいない。

どうやら私の容姿に問題があるらしい。

父譲りの勇ましいこの顔は、他の人からすると少々醜いらしい。

それならばそれで仕方がない。

別段、絶対に仲間が必要という訳ではないのだ。

私には父から譲り受けたこの逞しい腕と、父から譲り受けたこ

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【創作短編小説】アシダカグモと私(7,038文字)

朝、目がさめる。

月曜日。

誰もが憂鬱になれる一週間の始まりを告げる朝。

昨夜は少しでも嫌な現実から目を背けるため、深夜まで動画配信サイトでホラーゲーム実況を観ながらビールを飲んでいた。

イタタタッ…

昨夜は少し飲み過ぎたかな?

頭痛のする頭を押さえながら、私はベッドから体を起こす。

顔を洗うため洗面所に向かおうと、ベッド脇に置いてある室内スリッパを履こうとした時…

ヤツはいた。

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