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名作ファミリーヒストリー

昨夜は断片的にしか見られなかったNHK「ファミリーヒストリー」。
今日は改めて通しで見た。

草刈正雄さん。

詳しいことはNHK+などで見ていただくとして、
今までで多分一番の大作だった。

制作の方のご苦労は計り知れず。
草刈さんのお父様と、女手一つで育てられたお母様、そして親戚の人たちに思いを馳せると、涙が止まらなかった。

終戦の日に相応しい、ドラマを見た。

壮絶というより胸が詰まる、言葉にならない歴史だった。

小さな記憶を頼りに、心の奥にしまっていた過去が明かされていく。

お母様のことを思うと辛い。

でも草刈さんにとっては、知らなかった自分のルーツを知ることができた。
ただそれは、嬉しいなんて単純な言葉で語れないものがあるのだろうけれど。

アメリカに帰国後、ドイツに渡った父。
お父様は、妻子のことを決して忘れることはなかったと思う。

伯母さんが生きておられたことが幸いだった。
弟のことを思い、日本で生まれたあの子はどうしているのだろうと思い続けていた。
生きておられる間に会えて、本当によかった。

草刈正雄さん、伯母さん、周りの人たちの思いを想像しては、泣けて泣けて。

これも戦争がもたらした悲しいできごと。

草刈さん以外にも、同じ境遇の人は多くいたはずだ。
どの子も大切な命、可愛い我が子でありながら、差別され辛く悔しい思いがあったことだろう。

私たちの知らない戦争が、こんな人生を残していった。
それを知ることができたのは、とてもよかった。ひとりの人生に心を揺さぶられた。

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