『モダンティータイム』

昨日の世紀末的なニュースが
頭の隅にあるまま雑踏を抜け

下品な匂いが鼻をつく
裏通りの細い道に入ると

地下に降りる階段があって
世間から隠れるように

あの喫茶店がある

そこで私はネクタイを緩め一息つく

ティーカップと
ソーサーが触れる時の
カチカチとした音が
響く