『向こう岸の私』

私は本当に
私なのだろうか?

いつまで経っても
誰かと並走している感じがして

たまに私のすぐ側まで
向こう岸の私が近づいてきて
私たちはほとんど一緒になるけれど

そんな時は
こんな事を考えられないぐらいに
私は無我夢中だ

だから
特別でもなんでもない火曜日に
向こうの私に聞いてみる

お前は私なのか?
あるいは
私がお前なのか?

あの時
友と笑い合ったのは
あの人を愛したのは
傷ついたのは

本当に私だったのかい?