『ライトブルー』
昔は随分青かったけれど
今はライトブルーな
僕のデニム
まるで子犬みたいに
僕より先に
歳を重ねた
あの娘と初めてデートした日も
僕らは一緒だった
あの娘がどこかへ行ってしまった日も
僕らは一緒に帰った
ランドリーで何度も回転して
夏の日差しに何度もさらされて
気持ちの良い風に吹かれて
どこか懐かしい
ライトブルーになった
社会人となった僕は
あまりジーンズを履かなくなった
また
ライトブルーの似合う 夏が
今年もやって来たけれど
僕はもうジーンズを履かないだろう
☆☆☆あとがき☆☆☆
大人になるという事を爽やかに詩にしたかった。僕らはいつまで古き良きジーンズを履き続けられるのだろうか。