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「ただいま」とまた帰ってこれるように。「おかえりなさい」と言ってもらえるように。

「いつもここから。そこから。」

昔、この言葉を友人にいただいたことがある。

終わりがあり、また新しく始まる。
その時の気持ちを表した言葉だろうか。

季節もそうだ。日本には四季がある。
今年も夏が終わり、また新しく秋を迎える。

私は今、夏の期間過ごした南伊豆下賀茂にあるゲストハウス「ローカル×ローカル(以下:L2)」での留職生活を終え、地元浜松に戻ってきました。

南伊豆にきた理由や、留職生についてはこちらで詳しく触れています。お時間があるときにぜひ、読んでみてください。


3ヶ月の振り返りと記録

これからの「新しい生活」が始まる前に、自分の記録として、南伊豆での留職生活3ヶ月間でやってきたことを写真を使って振り返っていきたいと思います。また来年の留職生希望の方に少しでも参考になれば幸いです。

元編集者L2オーナー伊集院による編集学校
「聞く」「書く」ワークショップ
情報発信でご縁を育てる・ローカルメディアという考え方を学びました
南伊豆くらし図鑑
(南伊豆の方の日常にお邪魔する一対一の暮らし体験プログラム)
暮らすこと、働くことが自分の中で再定義されました
L2のホスピタリティ研修
「いい隣人であれ-BE A GOOD NEIGHB0R-」という関係性づくりを学びました
学生インターンに
宿の業務を教えたり、賄いご飯を作ったりしました
L2ゲストさんとの交流
ゲストさんの「人生サンプル」を聞くのが楽しかったです
透明度関東一のヒリゾ浜へ行き
初めてのシュノーケリング体験もしました

上記に書ききれないほど様々な体験をしましたが、その中でも特に忘れたくない考え方と心に残ったことが二つあります。

①三方良し

南伊豆生活最後の1ヶ月に、3つのイベントを企画、開催しました。

南伊豆毛倉野生花店さんとのコラボ蝶ネクタイワークショップ
当日のイベント詳細はこちら
南伊豆のハーバルセラピスト真奈美さんと
私の父が養蜂をしているニホンハチミツとのコラボワークショップ
当日のイベント詳細はこちら
留職生ポジ・せりなによる場づくり企画
「ローカルを楽しむナイト」

【企画をする上で大切なこと】
・イベントをまず自分が楽しんで、面白がれているか。
・そもそも「なんでこの企画をやりたいのか」の問い。
・招待メッセージを送る際、なんであなたにきて欲しいのかというラブレターに似た文章の作り方。
・誰かに負担が偏りすぎていないか、その人がただ消費されている状態になっていないか?

※L2オーナーイッテツからのアドバイス

つまりは、その企画のイベント主催者(ポジ)、お客さん(ゲストさん)、関係者(関わっている方)が心地よいバランスでできているか?という「三方良し」の考え方をここで学びました。

これまでもイベント企画をしたことはありました。
だけど、「場を作る」時の細かい仕掛けづくり。消費し合わないように、楽しく疲れてもらうこと。フィードバックによる課題の発見など新しい視点で企画を考える時間となりました。


②いただいた恩をまわしていく

「何かをしてあげたい」という気持ちを感じた、二つの出来事。

一つは、8月のお盆が終わりかけの頃、L2を通し出会った中野和洋さん・美代子さんから突然のメッセージをいただき、私を家に招待してくれました。なんで突然誘ってくださったんですか?と後ほど聞いたら、「ポジもそろそろ疲れてるだろうから、家でご飯でも」と私を誘ってくださいました。
そして、お泊まりからの朝コーヒーもいただき、とても心地よい時間を過ごすことができました。

左:中野和洋さん(以下:かずさん) 右:中野美代子さん(以下:みよこさん)
左:かずさんの得意料理「麻婆麺」
右:みよこさんが朝に淹れてくれたコーヒー

もう一つは、いつも朝挨拶をするご近所のお母さん(以下:双葉さん)との出来事。

ある日
「鮭、多く焼いたからおにぎりにしてあげようか?」
また別の日
「もうそろそろ地元に帰るでしょ?せっかくだから、南伊豆の郷土料理鶏めしを作ったからみんなで食べてね。」

とおにぎりや鶏めしをくださいました。そして、鶏めしのお皿を返しに行くと「私、孫がいて、私のした行為が、巡り巡っていつかその孫たちにもいい形で届けばいいなと思っているの」
と素敵なお話を聞かせていただきました。

「何かをしてあげたい」という気持ち。
素敵だなと思うとともに、いただいた「恩」としてまわしていこうと思いました。

双葉さんにいただいた南伊豆の郷土料理「鶏めし」

■変化した人との関係性づくり

ここに来るまでの私は、広く浅くの交友関係をつくることが多かったですが、南伊豆にきて変化がありました。
それは広く浅くではなく、ひとりの人と向き合う時間を大切に深く繋がっていくことが大事だと思ったり、いただいた恩をまわして、居心地の良い関係性づくりをしていく方が自分の心が豊かだと思うようになったことです。


■この3ヶ月の体験が終わり、次にやってみたいこと。

「10年後に今の仕事をやっているかなんてわからない。ただ、目の前のことを一生懸命にやっていくことが大切だと思う。それがある地点からみた時に、点と点が繋がって、結果「自分」というものをつくりあげてきていると思うんです。」

この言葉は、カフェ「531 Coffee&Bake(以下:531)」のオーナー 森 朝子(モリ トモコ)さんの夫、森 広志(モリ ヒロシ)さんがおっしゃっていた言葉。

瞬間瞬間をまずは楽しみ、そして面白がり、一生懸命にやること。それが次にやってみたいことです。

具体的に挙げると・・・
・ゲストハウスのような「場」を作ること
・父からニホンミツバチの養蜂を学ぶこと
・深く話してみたいと思う人にインタビューすること
・蝶ネクタイとドライフラワーのコラボワークショップを全国行脚
・南伊豆に地域おこし協力隊として移住・・・?

など、たくさんのやってみたいことはあるけど、今を「面白がる」ように生きていきたいと思います。

■最後に南伊豆のみなさんへ

3ヶ月の間、南伊豆で出会ってくれた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

「ただいま」とまた帰ってこれるように。そして「おかえりなさい」を言ってもらえるように。

またいつか会えたら嬉しいです。

■そして、来年の留職を考えてる皆様へ

相当濃い時間になると思います。主語は大きいかもしれませんが、自分の人生の一部の時間に、ここ南伊豆で時間を使うことをおすすめします。
自分の人生の生き方のヒントが見つかると思います。あくまで、それを感じるかどうかは自分次第ではありますが・・・。
迷ったら、ポジティブなポジが相談にのります(笑)


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