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首都圏築10年マンション 新築時より価格は上がる?下がる?

2022年5月9日、(株)東京カンテイは2021年の首都圏(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)における「築10年既存マンションのリセールバリューに関する調査」の結果を発表しました。

特に新築マンションを提案する際、お客様から「持った後すぐ価値が落ちてしまうのでは?」「売却した時に価格が落ちていないか心配です」という声を頂くことがよくあります。

東京カンテイのこの調査では、築9~11年の分譲マンションのうち、2021年に既存マンションとして流通した事例から、新築時の分譲価格と流通価格を比較して算出しました。

実際のデータでは中古マンションの価格は新築時より下がっているのか、見てみましょう。

中古マンションの価格は下がっている?上がっている?

首都圏でリセールバリューが算出できたのは345駅。
リセールバリューの平均値は、なんと119.8%でした。
つまり、ほとんどの物件で新築時より価値が上がっているということです。
また、345駅のうちリセールバリューが100%を超えたのは302駅で、
1割以上減ったのはわずか13駅だったとのことです。

「ちゃんと価値が上がっている」ということに安心した方、
「ここまで上がっているとは知らなかった」と驚いた方、いらっしゃるのではないでしょうか?

(東京カンテイ「築10年既存マンションのリセールバリューに関する調査」より作成)

最もリセールバリューが高かったのはどこの駅?


2021年に最もリセールバリューが高かったのは六本木一丁目駅の211.1%です。
つまり、築10年中古流通時のマンション価格が新築時と比べて、約2倍も値上がりしているという計算になります。
他にも、2位は都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」、3位は都営地下鉄三田線「御成門」がランクインしました。

富裕層から人気のある高級住宅地が存在する港区や、駅前の大規模な再開発によって街のブランド力を上げた渋谷区がランクインしています。

他には、JR山手線やJR総武線に位置する駅や、ターミナル駅に近い駅のランクインが目立ちます。

逆にリセールバリューが90%未満の駅を具体的に見てみると、神奈川県の浦賀や千葉県の南柏、東京都でも入間市のような郊外が挙げられます。

このデータから、やはりしっかりと資産性の高い・維持できる駅に物件を持つことが大事であるということが分かります。


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