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『内省と祝祭』の全社集会 ~対話とアートとアワードと~

KOBIRAは、第4創業期の取り組みの中でも、ビジョンミーティング(全社集会)に大きく力を入れています。「全社集会やアワードって、時間とお金もかかるけどやる価値があるよ」ということが、一人でも多くに伝わったら嬉しいなぁ。3回目の開催となる今回も、やり切ったし良い場でした!


■前提:

  • KOBIRAは、創業111年目を迎えた鹿児島の地域商社

  • 2022年~2024年を「第4創業期」と置き、人的資本経営に大きくシフトMVV+Bの言語化から人事制度まで全面刷新。

  • 半年に一度の全社集会は、今回が3回目

↓ 第4創業期の初年度、2022年に実施した色々はこちら。


■ 芽生えてきた「助け合う文化」

今回で全社集会は3回目とはいえ、開始前は独特の緊張感。

全員が輪になって座るところからスタート。
細かいけど、全員で作る場だということが感じられて良いです!おススメ。

運営側は緊張してスタートを迎えるものの、参加する社員は3回目ともなると慣れたもので、対話や付箋を使ったワークも、盛り上がりながらスムースに進むようになってきました。

マンネリ化は避けたいところですが、特にうちのようにシニアメンバーも多い会社では、ある程度決まった「型」で進めていくのも大事かなと思います。

みんな積極的に書いてくれて嬉しい!


午前中は2名一組で半年間のことをじっくり聴き合うペアインタビューと、この半年で生まれた変化を付箋で貼る「小さな変化の収穫」ワークを実施。

壁に貼られたたくさんの付箋を見ていると、「仲間や上司に相談しやすくなった」といった内容が多く見られました。

付箋の一部。たくさんの「小さな変化」を収穫!


後述するアワードの受賞プロジェクトでも事業部の垣根を越えた協力の話が多かったですし、会の全体を通して、KOBIRAに協力しあう文化が芽吹きつつあると感じます。
新しい人事制度で「バリュー評価」を入れているのもあり、このままこの流れを大切に育てて、組織文化に昇華させていきたい!


「ヒトではなくコトに向かい、心理的安全性のもとで率直にお互いの意見が言えて、困ったときには遠慮なく相談ができ、チームで成果を上げていく。」
そんな目指している組織文化を実現できれば、ミッションで掲げている『これからの100年も、安心と希望を届け続ける』を実現できるはず。とても楽しみ!

■ MVV + B(ベネフィット)

手前味噌ながら、KOBIRAが良いなぁと思うのは、ミッション、ビジョン、バリューを作って満足するのではなく、社長が「ベネフィット(ステイクホルダーへの提供価値)」にこだわっているという点。
MVVに続き、各事業部が数か月かけて作成したベネフィットについてプレゼンしました。

エネルギー事業部の「やさしいエネルギー宣言」
グローカル事業部は、「Re-generation」をテーマに
わが経営企画室は、インパクト重視でガンダムメタファーでした(笑)

当たり前のことではありますが、企業は、顧客に価値を提供し続けなければ存続できません。社員がどれだけやりがいを感じて楽しく働けていたとしても。
良い組織状態であることと、筋の良い戦略を描いて実行する力があること。その両輪が揃って初めて意味があります。

Mission / Vision / Valueだけでなく、各事業部が「誰に、どんな価値を提供していくのか」の目線もそろえることで、推進力が飛躍的に増すと考えています。


社長と各事業部長、そして部長とメンバーの目線を合わせるのはこれからのフェーズですが、最初の一歩として提供価値の方向性が言語化されたのは大きなこと。アンケートでも「今の自分たちに足りないものが分かった」といった声も見られ、これからに期待です!


■ アートを通じた、癒しと内省

アートを使ったワークは、個人的に一番のお気に入りでした。
100枚以上のアート作品(写真)を床に敷き詰め、問いを念頭に置きながら一人ひとりが無言でアートと対話する。

一つ一つの作品との相互作用を味わいながら静かに自分と向き合う時間は、(自分にとっては)かなり癒しにもなりました。

ちなみに、自分が最後に選んだ写真はこちら。

チームの中でのブレない北極星でありつづけるということ。
そしてKOBIRA全体としても、理念経営であり、組織文化を重視するという経営スタイルを軸としてブラさないこと。

そんな想いと共にこの作品を手に取りました。

ちなみに社長が選んだのはこちら。

子どものような純粋な好奇心を忘れない、というメッセージ。
KOBIRAのエネルギーの源泉は社長の好奇心なので、まさに!


一人ひとりがアートを1枚選んだあとは、
前のパートで発表された各事業部の「ベネフィット」を中心に置き、その周りに、メンバー一人ひとりが選んできたアートを並べていく。個性が表れた写真が並ぶ様子を眺めるだけでも面白かったです。

そして、一人ひとりが選んだ理由を共有していく。

経営企画部メンバーはこちら!
スクラム、高速道路、魚群探知機など、個性あふれるセレクト
エネルギー事業部は、自然系が多かったかな。


ちなみにこういう右脳系のワークは、過去2回の全社集会でも意図的に盛り込んでいます。

●第一回ではLEGO(LEGOシリアスプレイ)

一人ひとりの想像力が形として具現化し、
バリューのタネをたくさん拾い集めることができました!

●第二回では寸劇

「みんなどこまで乗ってくれるかな…」という心配をよそに、
会場は爆笑の渦でした(笑)。写真は名物となった「ひさしロボ」。


そして第三回の今回はアート。

こういった企画は多分自分たちだけでは絶対出てこないので、ダイアログファームのmusuhiさんが企画運営に関わってくれている大きな価値だと感じています。


■ 感謝と称賛が巡る組織への、大きな一歩。「KOBIRA Value Award」

一日を通して印象に残った場面はたくさんありましたが、やはり一番はバリューアワード
本格的にやったのは初めてでしたが、受賞者も、見ていたメンバーも喜んでくれていたし、組織全体に良い影響があったと感じています。

オープニング動画も、ちょっと映画を観るような感覚
司会の真穂さんも、CAスタイルで。
自分は、蝶ネクタイをつけようと思ってたのに忘れる失態…(ノ_<)
幾多の困難を乗り越えてきたエピソードは、グッときました…!
ベストクルー賞、おめでとう!!


この半年間の「嵐」度合いを体現したポーズ!(笑)


次回も、光が当たりにくい所でしっかりバリューを体現している人に、スポットライトを当ててあげられればよいな。
アンケートにもありましたが、受賞した本人だけでなく、全社員が「目立たない貢献でも、頑張っている姿をちゃんと見てくれるんだ」という感覚を持ってくれたのはうれしいですし、これをKOBIRAの文化にしていきたい。


設計上の観点で細かいことを言うと、スポットライト効果、コミニュケーション報酬、基準の提示と目線の引き上げ、みたいな話を織り込んだ場として設計しました。(ベタだけど、そこに賞金をつけたのも、KOBIRAには合っていたと思います。)

ちなみに、アワードという組織施策について、人事の世界では「受賞する人とされない人の分断(やシラケ)を生んでしまうリスクがある」と言われたりもします。実際、そういう逆効果も多少はあります。

でも少なくとも、新しくバリューを策定したタイミングであり、それを体現したいという力学を組織内に生み出す必要があるKOBIRAにとっては、アワードは最善手の一つだったと考えています。

とはいえまぁそんな堅苦しい話は抜きにして、

個人的にはシンプルに「頑張った人が報われて喜んでいる姿や物語」が大好きなので、感動もひとしおの場でした(^^)。半年後に誰が受賞することになるのか、今からとても楽しみだな。

受賞の皆さん、ホントおめでとう!(^^)


■ 三部作から、次の一歩へ

過去三回の全社集会を振り返ってみると、

  • 第一回(22年9月)でミッション・ビジョンを発表し、勘太船長のもと、第4創業期として大海原に出航することを宣言。

  • 第二回(22年11月)でバリューを発表し、即興の寸劇も含めて皆でバリューを体現・体感。

  • 第三回の今回(23年5月)で、各事業部のベネフィットを発表し、半年間のバリューの体現を称えるアワードが本格スタート。

なんとなくの感覚としては、三部作が一旦完結し、第4創業期の最初の山場を越えた感じ。さて次は、何をテーマにしていこうかな。

「各種制度のインストールと浸透」「全社的な世代交代」「110年の歴史の編纂」「本社移転を通じたウェルビーイングタウンプロジェクト(※)の始動」などなど、、、
重要&面白そうなテーマはたくさんあるので、近々社長と合宿して煮詰めていくのが楽しみです。

※来年本社をシャッター温泉街に移して、こんなことをやります ↓


だいぶ長くなってしまいましたが、改めて、企画から運営に関わってくれた社内外のメンバーには心から感謝ですm(_ _)m

企画運営を共にしてくれた
musuhiメンバーと打ち上げ!最高でした!!

これからもたくさんの方々と一緒に、これからの時代だからこその豊かさを実現する会社づくりと、鹿児島発の面白い仕掛けをしていく所存です。どうぞよろしくお願いします!!(^^)

※KOBIRAでは、共にMissionに向かい、Visionを実現してくれる仲間を募集しています!もちろんリモートワーク大歓迎なので、興味のある方は気軽にお声掛けください♪


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