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サービス業従事者-基本心得(8)

「付加価値」と「対価」➡ブランドの礎

✨ブランディングに取組む

ブランディング

和洋のおもてなしや接客サービスは、
日常非日常」に二極化されます。

日常的な珈琲一杯の価格にしても
セルフサービスのお店と珈琲専門店
では数百円の差が生じています。

一杯のビールにしても、
居酒屋で飲むのと非日常とも言える
高級クラブや専門店で飲む場合では、
対価に極めて大きな差が生じます。

に同じ物や商品でも飲食場所ともてなす人の
違いで「付加価値」が大きく様変わりします。

即ち、同じものでも業態によっての差が
「付加価値」として価格に反映されています。

これを「対価」と言います。

一般的に「付加価値」の半分は人的要素で
あると言っても過言ではありません。

人的要素の「付加価値」は、
おもてなしや接客接遇サービスの際、
目に見える「モノ」=(姿形)と決して
目に映らない「コト」=(心・体験)です。

このおもてなしや接客サービスには、
お客様に見返りや感動を求めたり、
決して評価を強制したりしない、
個性的で温かなおもてなしの接客サービス
と心からお客様をさり気なく気遣う
「思い遣り」の言動、心から喜んで頂きたい
と言う奉仕の心が必要不可欠です。

現在の当たり前に行っていることや
商品を改めて見直した上で「付加価値」
と「独創性」のクオリティを高めて行く
ことこそ現在も将来のためにも大切です。

お客様と接するおもてなしやサービスは、
日々進化し、発展し続けています。

その一つとして、
自店の全てを見直した上で自店舗だけの
独創的な商品と独自の「付加価値」である
おもてなし、接客・接遇サービスの独自性
をブランド化する傾向が強まっています。

このことを称して、
「ブランデング」と呼んでいます。

また、厳しい競争時代を生き抜くためにも、
将来の店舗や企業の『礎』を築く上でも、
「モノ」と「人」との独創性と個性化である
=独自のブランド化はとても重要です。

言い換えれば、他の店にない独自の
接客サービスや独創性(オリジナリティ)の
ある商品をそれぞれの店舗で生み出し
独自のブランド化して行かなければなりません。

その為には商品を独自のブランド化した
[P.B]=パーソナルブランドの構築が必要です。

このお店のこの人でしか、味わうことが
出来ない付加価値のブランデングが大切です。
対価とは、顧客が感じ取る物や商品の価値のこと
適正対価=商品価格+付加価値

ブランデングに求められる様々なサービス【例】

「・・・・・と言う、スタッフがいるお店だから」
「他のお店に無い雰囲気」
「あのお店だけの、あの商品」
「あの病院でしかいない医師とか、出来ない治療」
「あの美容院の・・・・・さんに、是非お願いしたい」 
とか、この様なこと、全てがそのお店だけの
「人」と「モノ=商品」のブランドと言えます。

話は変わりますが、
メニュー(商品・サービス)に対する
お客様の満足感や価値観を高めるには、

その対価である価格を下げるか?、
品質(付加価値)を上げるか?の何れかの
選択になるのではないかと考えます。

とある商品の販売をする会社社長が、
積極的な物を売る接客サービスは避け、
毎年、前年度を上回る実績・成果を
上げているとおっしゃっておりました。

その社長の接客サービスの仕方は、
物を売らずにお客様の心を開くことで
互いの心を通わせ合い、心の温もり
を伝える接客サービス、正しくプロと
しての心を感じられるおもてなしをするそうです。

また、その店の社長はその物に合った
適正な対価であれば目標とする売上を
上げることが出来、無某な値下げ競争なし
で適正な利益を得られるとも言われています。

一方で、
芸能人の飲食店への進出は目を見張る
成績を収めているお店が少なくありません。

芸能人ならではの立場をフルに活用した
宣伝効果・顧客目線の重視・豊かな
情報収集力の・着眼点・差別化・
トレンド性・お得感・オリジナリティ・
リピーター・時間を惜しまない・
見た目の個性化や美観への拘り
と言った処が際立っていると思います。

そして、その店舗や取組姿勢から
学ぶことも多々あると思われます。

水商売では、古の銀座の高級クラブに
見られましたが、商品であるホステスの
資質と個性豊かさ、おもてなしの質の高さ、
顧客同士を結び付ける接待交際力=社交場
と言う心身の活動でガッチリとお客様の
心を捉え離さない努力を惜しませんでした。

この何れにも言えることは、
「人的付加価値」に重きを置いていることです。

今の時代が求め望んでいる「手作り志向」は、
商品を人の手によって作ることによって、
それに携わった人の温もりの感じられる
ものを使いたい、食したいと思う心から
生まれているのではないかと考えます。

今迄手作りに関係ないと思われていた、
コンビニやスーパーに至る迄この「手作り志向」
の商品が季節ごとに数多く並ぶ時代です。

とある地方のスーパーでは、
既成の商品に力を入れずに手作り惣菜
やお弁当、一人暮らし用に小分けした
生鮮食利用品に力を入れ、現在では
売上げの6割を占める店もあります。

また、大手スーパーやコンビニの商品の
開発力は、「これが?」と目を見張るような
素晴らしい商品や食料品などが多くあります。

大手のコンビニやスーパーでは、
大規模なマーケットリサーチや豊かな
情報量で商品開発に取組み続けており、
既存の飲食店では到底及ばない
多くの新商品を開発し販売しています。

そこで飲食店として直ぐにでも
考えなければならないことは、
独自のブランドのある商品開発と、
人的付加価値(サービス)であると思います。

その為に、
その場(店)だけで味わうことの出来る
人的サービスやそのレベルの他店と
の差別化を図る必要があると思います。

今は、モノ=商品だけを売る時代から、
コト(≒実体験)の時代に変化しています。

詰り、手に入れた「モノ」をどのように
生活に生かして使うかとか、人の温もり、
繋がりが商品の付加価値として其々に
付いている時代へ変貌しているのです。

その為に具体的にどの様な対策をす
れば良いかについては店舗や業態に
よって大きく異なると受止めますので
此処で言及することは差し控えます。

(ヒント)
顧客目線や顧客の要請、患者さんのニーズ
や要望に従った店や施設作りと人財育成をする。
異なったサービスレベル、目的に合わせた
独自の演技力を持つスタッフの提供。

プロのもてなしは、お客様のことを
本気で真剣に考える⇒そのためには
予約時に接客担当のスタッフを選ぶ。

人間の持つ各要素を色々に組合せた
おもてなし、気遣いをさり気なく
何気なく伝えられるスタッフ育成・選択。

※各要素⇒快活・静か・笑顔・節度・会話・
 容姿・知識・機敏機転・目的適正・知識など。

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