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行動の源は 思考かな? 感情かな?

人が行動を起こすとき、その原動力となっているものは何だろうか。
思考が源となって行動しているのか?
感情が源となって行動しているのか?

このことを考えてみようと思います。


言葉の定義として、
思考とは、情報や知識、あるいは他者の発言した内容をもとに、自分自身の頭を使って、理解し、解釈し、分析したりするもの。

感情とは、楽しい、嬉しい、悲しい、などの個人が持っている感性のことで、喜怒哀楽の気持ちのことを意味している。


まこさんの考えによる感情と思考の比較表


感情と思考の比較

行動に結びつくと思われる、思考と感情について、自分なりに比較表を作って考察してみようと思います。

*時間

事象が起きた瞬間に感情は起きます。多くの感情は反射であって、思考の前に感情は発生します。瞬間は1秒後かもしれませんし、じわじわとした喜びは数分後かもしれません。ビックリとか驚きの感情は、0.1秒後でしょう。

一方、思考は瞬間に感じ取った感情をどう表現したり解釈しようか考えるので、必ず後にあります。論理的に考える思考の場合は数時間、数日かけることも多いでしょう。


*変化

思考は1人の人間にとっても、過去と現在でも違うでしょうし、場合によっては、昨日と今日でも考え方や情報の変化によって変化することが考えられます。

一方、感情は思考を解さないで示すものだと解釈しています。人が持っている本性、本音、本能に近いものが感情であって一定の反応があるものです。生まれ持って備わっているものと思っています。

感情は、変化に関しては、時間で薄れることはあっても、事象の捉え方は変化しにくいものと思っています。


*コントロール

感情は、本人がコントロールできないままに現れてくるものであって、コントロールできるなら、そこには思考の関与が考えられます。考えてから感情が出てくることはなく、感情が出てから考えるだろうと考えています。

例えば、試験結果発表会場の場合:
合格発表会場で、合格結果を知る場面で、嬉しいと感じ素直に喜びたい気持ちが出てくるのが感情。

しかし、今すぐに飛び跳ねて喜んだりすると誰かが傷ついたりしないかなとか、短絡的な人間だと思われないかなと言う思考が働いた時、行動としては喜び方を抑制したりするのでしょう。

例えば、相撲の世界の場合:
土俵で勝ったときの感情を出さず、相手の敬意を払うのが礼儀。だから、ガッツポーズはしちゃいけないんですって。
 
たぶん、勝った瞬間の1秒後は、嬉しくて笑顔&ガッツボーズに本能的になるところを、2秒後に思考が感情を抑制し、仏頂面&ノーアクションの態度を取るのでしょう。

例えば、映画を見た時:
人前で悲しいことがあったとき、泣きそうな感情が溢れ出していても、50歳を超えたおっさんは見苦しいから泣いてはいけない思考が上回るのでしょう。



自分はどうすればいいかわからない

本来の人間は、楽しい嬉しいといったポジティブな感情、悲しみ怒りといったネガティブな感情を、もっと素直に表現していいんだろうと思います。

嬉しい時は笑って、悲しい時は素直に泣けばいいんです。悔しい時は、ドタバタして暴れることが、それが本来の人の姿だと思います。

ここで考えなければいけないのは、自分の本能とか本音が感情という形で出てきているにもかかわらず、思考(建前とか理性)が、本来の自分を侵食していることによって、自分がわからなくなっているのではないのかな?

自分はどうすればいいかわからない。
何をしていいかわからない。
って、悩んでいる人によく出会います。

私もそのうちの1人。

しかし、他人のことを気にせずに、自分のことをしっかり内省すると、実は素直な感情はあるんです。しかし、ものすごいスピードで思考という建前とか理性が覆い被さってくるので、自分の素直にやりたいことが隠されているんだろうと思っています。

その隠されたことに気づいてない状態。それが、どうすればいいかわからないと表現するのではないかなって思っています。


ではどうすればいいのか?

他人と比較しないで、自分に素直に人の目も気にしないで生きていければ、それが1つなんだろうと思います。

現代社会においてなかなか難しい課題でありますが、セカンドライフにおいて他者から見た自分ではなく、自分に素直に行動できることをこれからも心がけていきたいと思います。

その行為こそが、”幸せであり続ける” ことを意味しています。

1人で誰の視線が無くても、涙が出そうな映画を見て、堪えている自分がいます。泣けばいいのにね。



アリに感情、思考はあるのか?

昆虫って感情も思考もないと思うんです。ただ行動があるだけの生物。「働きアリのように働く」 と勤勉なサラリーマン人生を揶揄する表現をしますよね。

女王アリのためや、子孫繁栄のために、エサを巣穴に運ぶ労働をしていることに "感情" として、妬みも、辛さも、喜びもないと思うんです。だってアリですから。

"思考" として、「どうして僕は餌を運んでいるのだろうか?」 と、目的を考える思考もないんでしょうね。 だってアリですから。

ただ、体の中には "行動" することしかインプットされてないんです。だから働けるんです。

それはなぜか?
だって、アリですから!

私たちは人間です。
なので、行動するためには、感情と思考のバランスが必要なんです。

働きアリって、かなりひどい表現だと思いませんか? 人間じゃなく、昆虫扱いで、感情も思考もなく、ただ働くだけの人。


”アリとキリギリス” のイソップ童話では、アリは寒い冬を越すために餌を巣穴に持ち帰ります。そのためには暑い夏に辛くても餌を集める行動を実施しています。

近い将来に冬という食べ物がなくなる季節を事前に踏まえた行動です。素晴らしく忍耐強く、将来性に長けたプランニング能力を実行するパワーを持ちあわせたアリの物語です。

って、
そんなわけあるわけないじゃないですか。
だって昆虫ですよ。

暑い夏に辛くても働く "感情" もなければ、冬を越すために餌を集めるべきだという "思考" もありません。 あるのは、本能にインプットされた "行動" だけ。

だってアリですよ!


考えさせずに行動を促した場合

ある営業所長は、「つべこべ言わず、売り上げをあげろ! 考えずに、動け!」と檄を飛ばして営業マンの尻を叩きます。

営業マンは、所長に怒られるのが嫌だから、言われた通り、得意先に頻回訪問したり、電話かけまくったりするのでしょうね。

この時、営業マンには何が起きているでしょうか?

営業マンは言われた通り、 ”思考” を働かせないようにコントロールできるので、自分の意思を介入せず、"行動" をすることができるでしょう。

しかし、"感情" はコントロールできないので、所長のことを、嫌い、憎しみ、不安、恐怖 といった "ネガティブな感情" が瞬時に出てくることは、コントロールしようがありません。

行動の質は、明らかに、この指示命令の指導方法では高くなるとは思えませんね。


さらに営業所長は、
「おまえらは、考えなくていいんだ、アリのように動け!」

残念ながら、アリは言われなくても動くんです。感情も思考もない本能のままに行動する昆虫ですから。

私たち人間は、考えずに動くことはできても、そこにはもれなく感情が背景にあることを忘れてはいけないのです。そういうことを私たちは常に感じながら、対人関係を構築する必要があるのでしょう。



まとめ:タイトル回収:行動の源は 思考かな 感情かな?
→人間の場合は、行動の源は、感情です!
→アリの場合は、源もなく、行動します。


諸注意:注釈

一般的にはABC理論が有名です。
ABC理論とは、Aが出来事、Bが認知の仕方、C が結果的に起こる感情・行動。
認知の仕方は思考の意味であり、瞬時に行われるため意識に残らないこととされています。模式化すると、出来事→思考→感情→行動 となります。

あれっ? まこさんnoteと違うじゃんって疑問に思った方へ
まこさんnoteは私の勝手な持論なので、気になる方は、聞き流してください。

私は、出来事を認知する思考は、意識に残らないレベルなので、無視しています。C(Consequences)が感情と行動が一心同体になっているので、行動する前には、解釈という思考があると考えて、出来事→感情→思考(解釈)→行動の順番で、今日は書いてみました。

ABC理論は、確立された学問なので、どっかの本に書いてありますから、正確には文献を読んでください。まこさんnoteは、私なりの頭で考えていることを、勝手に遊び半分書いている自分用noteなので、その点はご了承ください。決して学説論文に楯突いているわけではありません。



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