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リハ部のキーは

いよいよ始まる「りは部」
最大のキーは何かという話です

部活といえど、結構本気の
リハビリ系ピラティスへの流れを
作りたいと思っています

はじめに

「リハ部」の教材は、怪我や疾患に対するアプローチは学びません。
ピラティスを各団体で学び、それらを指導する過程でぶつかるインストラクター側の様々な問題をまず理解していきます

近年の養成コースやセミナー等ではピラティスというワークアウトを動きの性質に分けて詳細に解説され、マニュアル化されています
実際のところ、1つの分野(ここではピラティス)を系統立てて解説している教材にすぎず、これらをレッスンを通して説明をする際の知識や判断材料として用いるものになります
クライアントの問題点にフォーカスを当てすぎ、いつしか教材通りに教えるべき、身体を動かすべき、良い姿勢に直す方が良いと認識され、1つ1つの関節と筋力に対してフォーカスする過程だけに意識が取られていきます

インストラクターからの相談で多く寄せられる質問の傾向は
「~に対して、どうしたらいいですか?」です。
この質問をしたくなった時こそ、「リハ部」でのトレーニングが必要です

・自分がしたいこと、したことはクライアントにとって何だったのか。
・習ったピラティスは何をしたかったのか、していないことは何なのか。
・たくさんのセミナーやワークショップを受講しても、結果が出せない理由は何か。

まずはこの最初の段階を学び直し、ティーチングを少しずつ変化させることから始めます
教えたいこと、直したいことよりも
「クライアントの持つ反応、自己修正する能力や可能性を見つけること」が優先です

今まで勉強した事は必ずこの過程を踏めば、活かされてきます
ティーチングには強い癖があり、なかなか直せるものではありませんが、
繰り返し練習していきましょう

PILATES STUDIO R リハ部テキストより

という私からのメッセージです

どちらが先なのか

リハビリをするからピラティスができるのか
ピラティスをするからリハビリになるのか

私の思うところでは
四方八方から同時にです
そして分けて考えても可能です

この点で悩まないというインストラクターさん
はこれらが同時にまたは分けてどちらか
一方でも実践できてる人です

悩むという方は、
例えば、○○筋が上手く使えていないと見立て
それらを強化するエクササイズを教えるとします
結果として、
「○○筋使わせたけど、」
・ 歩き方が治らないんです
・ 腰痛がよくなりません
・ 脊柱がフラットで硬いです etc.
という流れが起きている場合です

リハ部のキーワードは2つ

Proximal stability for distal mobility in a particular pattern.
 
近位部での安定性は、遠位部での可動性を特定のパターンで可能にする

(Moreside and McGill 2012)

Proximal stability or controlled mobility to support optimal task or postural performance.

近位部の安定性またはコントロールされた可動性により、
最適なタスクまたは姿勢のパフォーマンスをサポートする

(Kabat and Knott 1940’)

本来、ピラティスレッスン(60分)として
フローワークアウト(いくつかのバリエーション、
器具、負荷)を行うことによって
両方の作用を獲得できるよう構成されています。

しかし、学術的な要素に偏ってしまう場合や、
エクササイズの理解不足、
指導スピードが遅くなる場合は
前者のアプローチに近くなり、
実際の日常活動や姿勢を保つことまで
つながりとして効果が得られない現状にぶつかります。

後者は人間の身体として、常に動くこと、与えられた環境、
条件に応じて動きながら姿勢や筋肉、神経や可動性、
安定性の全てを調整する機能を働かせることを促す考え方。
一般的なピラティスワークアウトを行い、
その本質を引き出すことによって、
それらを日常活動やスポーツ、パフォーマンスへと
さらに強化していく過程の準備が整っていく。
ということになります。
つまり、また別の要素をさらに取入れ、
同時に行う必要があるということです。

という事を知れば、頭の中が整理されてきます

学術的な用語に頼りながら

ここからいくつかの学術的な知識を使います
それらは頭を整理するために用いるように
していき、実践指導を通して
相手には動いてもらい、自分の頭は整理されると
いったティーチング力を身につけていきます

あくまでも健康な方、日頃のお客様の
通常のピラティスエクササイズの指導の仕方を
最初の段階で、変化させていくことが目標です。
それからでないと、特殊な疾患に対する
アプローチは同じように頭を混乱させて
しまうので、いきなりはできません。

これが「リハ部」で私がやってみたいコトです
まずは2名1組。極小人数でその成果を
見ていきたいと思っています


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