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川のおねえさん

偶然にバッタリ知ってる人に会うことが多い。
何かしら縁がある人には会うのでしょう。

東京の電車で座った向かいの席に高校の同じ部活の同級生が座っていて、そしたら最寄り駅がなんと同じだったのでそのまま一緒に飲みに行ったり、仕事でフランスの展示会に行って会場を歩いていたらしばらくぶりの友人とバッタリあってその後夜ごはん食べに行ったり、新婚旅行でスペインに行った時は、仲良くしてくれるイギリスの取引先の人とバッタリ会って(その人たちは前日スペインにいこうと思い立って来たらしい)びっくりしてその後一緒に夜ごはんを食べに行ったり。
(たいがいその後ご飯に行っている)

それは子供の頃にもあった。
昔よく行っていたキャンプ場の川がある。
今でもよく行く川だ。

家族で行く場合一人っ子の私は親と遊ぶかひとりで泳いだり魚を追ったり石を積んだりして遊んでいたと思う。(あわよくばその辺の子供と一緒に遊びたい)

母は昼食の準備をしていたのか、父が河原から遠目で娘を監視してるのか、若いギャルを見て目の保養をしてるのかわからないくらいの責任感で一応娘の安全を見ていた。

そんなとき「一緒に遊んでくれ〜」とQQ少女の目が訴えたのかはわからないが、1人で遊んでいた私に一緒に遊ぼうと声をかけてきた大学生くらいのお姉さんグループがあった。

何をして遊んだのか忘れたけどお姉さんたちはとても優しくとても楽しかった。

楽しすぎて家に帰ると「おねえさんロス」だった。
おねえさん達に会いたい。。
おねえさんまた川にきてくれるかなあ。
しばらく想っていた。

するとある時お手紙が家に届いた。
その中にはみんなで撮った写真が。
(ちゃっかり鼻の下を伸ばしてニヤついた父も端っこに写っている)

わ!おねえさんからのおてがみがとどいた!!
何度も何度も写真を見ながら読み返した。

お返事を送りたい。

しかしそのお手紙には住所が書いていなかった。
想いを伝えたいけどお手紙を送れないなんて。
おねえさんのお手紙の裏にお返事を書いて、
そっとしまった。

数年経って少し大きくなったQQ少女。
学校の行事の遠足だったか電車に乗ってどこかへ行った。
(この辺りの記憶がぼんやりしている。どこへ行ったか覚えていないが親はいなかったから子供だけだったとおもう)

立っていたか座っていたか忘れたけど、
そこにあの川で出会ったおねえさんの1人にそっくりの人が居た。
私はあの頃もらった写真のおかげでおねえさんの顔を鮮明に覚えている。
おねえさんに声をかけた
「昔あそこのキャンプ場の川で遊んでもらったことがあったんですけど、その時のおねえさんですか?」
私の顔があまり変わらなかったからかおねえさんは覚えていた!!
(中学生の時スーパーで幼稚園の時の先生にQちゃん!と声をかけられたくらい顔が変わらないらしい)

あの時楽しかったこととお礼を一通り言ってあとは何を話したか覚えていないけど、空いた席の隣どうしに座って眠そうな私に「ほら肩に頭乗せていいよ」と言ってくれた事を覚えている。

んーあれは夢だったのか?

おねえさん元気にしてるかなー
もう何十年もたってるからお互いわからないだけで意外とどっかで会ってるのかなあ。

48の今でもあの川に行っているよ。
QQ男はたいがいビール飲みながらチャプチャプ小魚網ですくったりするくらいで一緒に泳いでくれないから、今でも1人で岩から飛び込んだり魚追いかけたりして泳いでいるよ。あの時はありがとう!
って伝えたい〜。

言われても、え?だれ?てな感じで覚えてないか?
私かも、という方ご一報ください。


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