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初デートの思い出がなくたっていいじゃない。そして、それから。

わたしには「ファーストデート」の記憶がない。

今お付き合いしている人も、昔付き合ってた人もいるし、異性と出かけた経験だってあるけれど、
全く、悲しいくらい、「ファーストデート」というものが思い当たらない。

誰と初めて二人で出かけたか、が思い出せないと言う意味ではなく(いやまぁ実際思い出せないのだけど)、
これこそがわたしの「ファーストデート」だ!と言える記憶は、どんなに思い返しても見当たらないのだ。


なので、タイトルはちょっと正確ではない。
わたしの場合は存在していないのだ。

少し悲しくなってしまって、#ファーストデートの思い出という企画で書いている方の記事をたくさん読んだのだけれど、どれも甘ずっぱかったり、きゅんっとするものだったり。
これは一生の宝物になるんだろうなぁと思うものばっかりで。
余計に、思い当たらない。あったかも!とすら思えなくなってしまった。


今付き合ってる彼に、ファーストデートの思い出について聞いてみると、少しだけ黙って「ごめんなさい」と一言。

そんなつもりでは全くなかったんだけどな、
でも、わたし達のはじまりは、あまりにも異質で、歪で、どこまでも不安定だったのはまぎれもない事実。

二人で思い返してみたけれど、彼にも、わたしとの「ファーストデート」の思い出はないみたい。
なんだか、とても寂しくなって、ファーストデートの思い出がないことがとても不幸なことに思えた。


***

「デート」とか「お付き合い」という言葉は、わたしにとってはとてもハードルが高くて、敷居も高い。

少女漫画に出てくるようなデートや、お付き合いをイメージしてしまい、それだけが「デート」であり、「お付き合い」だと無意識に思ってしまってる節がある。


けれど、

現実には少女漫画に出てくるような、運動神経抜群なイケメンと付き合うとも限らないし、
(というか、わたしがそうなる可能性は限りなく低い)
自分自身も少女漫画に出てくるような、かわいい要素も美人要素も兼ね備えた女の子なわけでもない。

たしかに少女漫画のような展開にはとてもとても憧れるけれど、じゃあ自分がいざそうなれるかと言ったら?という感じだし。
(まったく想像つかないし、そんな柄でもないことはわかる)


だから、当たり前といえば当たり前だけれど、それぞれのデートの形、お付き合いの形があるはず。

だからきっと、「デートらしいデート」がしてなくたっていいし、ちょっと変わったお付き合いの形だっていい。

なんなら、「デートらしいデート」「ちょっと変わった」という言葉自体が意味不明。
デートの形も、お付き合いの形も、基本形が決まっているわけではないのだから。


自分が今、もしくは将来、これでいい!良かった!と思えればきっとそれでいい。
それは恋愛に限らず、何事においてもそうだと思う。


***

彼とわたしのはじまりは、あまりにも異質で、歪で、どこまでも不安定だったけれど、
少なくとも現時点ではとても幸せだ。


始まりがどんなに理想的な形だったって、うまくいかないときはうまくいかないし、
どんなに歪な形だったとしても、うまくいくときはうまくいく。

要は、お互いのフィーリングとタイミングが合うか、というだけの話。

うまくいかなかったからって、どちらかが悪いわけではないし、うまくいったことにも、きっと明確な理由があるわけでもない。

結局は全て偶然、同じ恋愛なんて存在しないし、同じ経験は二度とできない。
だからこそ、うまくいかなかったときは何かを責めたくなるし、うまくいったときの喜びは計り知れない。


でも、
うまくいったって、うまくいかなかったって、
理想形だって、歪だって、
自分の大切な蓄積であることには間違いない。
いろんな形があっていいんだから、わざわざ型にはめる必要なんてない。



だから、ファーストデートの思い出なんか、なくったっていい。
それが自分を回り回って幸せにするものであれば、十分すぎるくらいだ。



………なんて、みんながみんな言っていたら、わたしもキュンキュンする体験談やエピソードに出会えないかも知れないんですけどね笑
やっぱり自分になかった分は、他の人からの話と想像で補いたいだなんて、人任せすぎるだろうか。


でも、自分自身の体験や経験は、そのまま愛していけたらいいな。



***

ここまでは、2019年1月に書いたらしい記事。
2019年1月ということは、私はまだ大学を卒業直前。

気づけば2021年、この記事を更新しなくなってからどれだけ経ったのかという感じ。

大学院に進学して、2019年当時付き合っていた彼氏と別れ、別の人も付き合い、そしてその人とも別れて現在に至る。


#ファーストデートの思い出  というお題で書いていたはずなのだけど、このお題で自分が書こうと思ったということに驚いている。

こんなふうに、状況はあまりに変わっているけど、考えてることは良くも悪くもあまり変わっていないようで、大学院卒業直前、バタバタしている私は少し安心した。
(正直、これを見ている暇はないのだけど)


今振り返ると、恋愛においてあまりいい記憶がない。できれば記憶から抹消したいと思うこともたくさんある。

直近の彼氏と別れた後、お付き合いする機会もあったのだけど、怖さのあまり、そしていろんな事情も相まってなんとなく躊躇してしまったり。

昔の私が見たら、この状況を笑うんだろうか。嘆くんだろうか。
……後者な気がする。



今後のことはわからないけれど、見通せなくても現状を丁寧に生きていかないとなとぼんやり思った。

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