エメリヤーエンコ・シュウ

寄っていただきましてありがとうございます。 思い付きで詩を書いてみたり絵を描いてみた…

エメリヤーエンコ・シュウ

寄っていただきましてありがとうございます。 思い付きで詩を書いてみたり絵を描いてみたりしてます。 よろしくお願いいたします。

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絵と写真

ループ

ずっと続くような黒の中を 一周すれば黄色に逢える気がして 一周し終わる寸前に 後ろに黄色の気配を感じだから 黄色に逢うために振り返らずもう一周してみる 前の記事…

無題

皮膚から心地好く入る朝日を少し過ぎた太陽。 互いに名前を知らないふたり。 片眼を瞬きながら光に向かうと少しだけ本当の命がわかる。 その光の中で互いの隔たりの皮膚…

無題

お気に入りの浴衣に 前髪を上げて 少し汗ばんだ額をハンカチで拭い りんご飴を片手に 水風船の彩りに目を奪われている少女 この一瞬のために世界はここにある

輝き

この髪も この瞳も この声も この名前も この心も 制服ではしゃいでみせる姿も 家でごはんを食べる姿も わたしではない 漆黒に浮かぶ輝き それをふと見ている何か…

無題

金色に光る一面の中 少し短くなった黒髪の襟足 少女のように少年のように 宝石を見つめるような目で青いバッタを追いかけるあなた 遠い思い出のような 未来への夢のよ…

無題

端から端まで細かすぎるほどに行き渡る脳髄に 視界を砕くほどの光が走って 内部も外部も一瞬にして粉々にしてしまうような 予期出来ないこのわけのわからぬものは 言語…

鼓膜が破れる寸前で鈍く保ち続けるこのめまいのする音を止めてください 警報のサイレンなのか 目覚ましのアラームなのか 生まれた瞬間に忘れてしまいました なんのために…

無題

頑張って小さく背伸びをし 寝起きに取った 手鏡に写る顔の 頬にあらわれた薄い紅の てんてんが 頑張ってした小さな背伸びを吹き飛ばし 着るのを楽しみにしていたワン…

アイライン

あの人のアイライン 緑に差し込む薄い光 反射する花の赤 体内を透かす風 黒に浮かぶ黄色 足の先から流れ出す息 あの人のアイラインから今が動く

赤が天まで吹き上げれば 全てが終わって 元に戻る気もするけど 右上に見える微かな黄色に 古くから住んでいる 小さな羽が 初めて地上に降り立つ時 終わらないまま始ま…

チャー

しっぽを触ると 本気で噛みついてくる チャーちゃん 何もしてないのに 突然本気で噛みついてくる チャーちゃん 顔面をまるごと噛みつき返したら びっくりして 放心状態…

色んな人がいて いろんなことがあって 色んな場所に行って また帰って来て 誰もいなくて 何もなくて どこにも行ってなくて 何も起きてなくて 何も無く全てがあって…

ループ

ずっと続くような黒の中を

一周すれば黄色に逢える気がして

一周し終わる寸前に

後ろに黄色の気配を感じだから

黄色に逢うために振り返らずもう一周してみる

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無題

皮膚から心地好く入る朝日を少し過ぎた太陽。

互いに名前を知らないふたり。

片眼を瞬きながら光に向かうと少しだけ本当の命がわかる。

その光の中で互いの隔たりの皮膚が一瞬消える

名前を知らない二人は全ての中に包まれ全てを中に包む

黄金に光る草

刻んだ折り紙が舞うように
放たれた風

黒を圧倒する黄色

それら全てが優しい終わりと共に始まりを祝福する

少し眩しそうに目を薄めるふたり

ひと

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無題

お気に入りの浴衣に
前髪を上げて

少し汗ばんだ額をハンカチで拭い

りんご飴を片手に
水風船の彩りに目を奪われている少女

この一瞬のために世界はここにある

輝き

この髪も

この瞳も

この声も

この名前も

この心も

制服ではしゃいでみせる姿も

家でごはんを食べる姿も

わたしではない

漆黒に浮かぶ輝き

それをふと見ている何か

その両方がわたし

無題

金色に光る一面の中

少し短くなった黒髪の襟足

少女のように少年のように

宝石を見つめるような目で青いバッタを追いかけるあなた

遠い思い出のような
未来への夢のような
1枚の絵のような

あたたかいオレンジ色の
完璧な世界

どこからやって来たのかもわからないその完璧な世界

それがわたしの身体中をあたため

命としてここにあることに
一瞬の安らぎをくれる

無題

端から端まで細かすぎるほどに行き渡る脳髄に

視界を砕くほどの光が走って

内部も外部も一瞬にして粉々にしてしまうような

予期出来ないこのわけのわからぬものは

言語という行儀の良い記号に圧し込められていく度に

圧倒的な生命力を獲得し
こちらをしぶとく静視する

この龍のような新生物は

敵でもなく味方でもなく

圧倒的にただそこにある

鼓膜が破れる寸前で鈍く保ち続けるこのめまいのする音を止めてください

警報のサイレンなのか
目覚ましのアラームなのか
生まれた瞬間に忘れてしまいました

なんのために鳴り続けるのか
わたしが消えれば消えてくれるのか
それが私自身なのか

もうわかりたくないし
わかる力もありません

心地好い音などもう探さないから

このめまいのする音を止めてください

無題

頑張って小さく背伸びをし

寝起きに取った
手鏡に写る顔の

頬にあらわれた薄い紅の
てんてんが

頑張ってした小さな背伸びを吹き飛ばし

着るのを楽しみにしていたワンピースをあきらめて

うつむき加減で前髪を下ろす一人の少女

全ての天使達がひとつの光になり

そっと少女の肩に降り立った

アイライン

あの人のアイライン

緑に差し込む薄い光

反射する花の赤

体内を透かす風

黒に浮かぶ黄色

足の先から流れ出す息

あの人のアイラインから今が動く

赤が天まで吹き上げれば

全てが終わって

元に戻る気もするけど

右上に見える微かな黄色に
古くから住んでいる
小さな羽が

初めて地上に降り立つ時

終わらないまま始まるのがわかるから

生暖かさを感じて

そこに立ち続ける

チャー

しっぽを触ると
本気で噛みついてくる
チャーちゃん

何もしてないのに
突然本気で噛みついてくる
チャーちゃん

顔面をまるごと噛みつき返したら

びっくりして
放心状態になって

何かリセットされたみたいに
おとなしく寝るチャーちゃん

お互い意味がわからない

色んな人がいて

いろんなことがあって

色んな場所に行って

また帰って来て

誰もいなくて

何もなくて

どこにも行ってなくて

何も起きてなくて

何も無く全てがあって

何も変わらずそのままだったと

その知りすぎた退屈を愛するための旅なのかもしれない