ずっと続くような黒の中を 一周すれば黄色に逢える気がして 一周し終わる寸前に 後ろに黄色の気配を感じだから 黄色に逢うために振り返らずもう一周してみる 前の記事…
皮膚から心地好く入る朝日を少し過ぎた太陽。 互いに名前を知らないふたり。 片眼を瞬きながら光に向かうと少しだけ本当の命がわかる。 その光の中で互いの隔たりの皮膚…
お気に入りの浴衣に 前髪を上げて 少し汗ばんだ額をハンカチで拭い りんご飴を片手に 水風船の彩りに目を奪われている少女 この一瞬のために世界はここにある
この髪も この瞳も この声も この名前も この心も 制服ではしゃいでみせる姿も 家でごはんを食べる姿も わたしではない 漆黒に浮かぶ輝き それをふと見ている何か…
金色に光る一面の中 少し短くなった黒髪の襟足 少女のように少年のように 宝石を見つめるような目で青いバッタを追いかけるあなた 遠い思い出のような 未来への夢のよ…
端から端まで細かすぎるほどに行き渡る脳髄に 視界を砕くほどの光が走って 内部も外部も一瞬にして粉々にしてしまうような 予期出来ないこのわけのわからぬものは 言語…
鼓膜が破れる寸前で鈍く保ち続けるこのめまいのする音を止めてください 警報のサイレンなのか 目覚ましのアラームなのか 生まれた瞬間に忘れてしまいました なんのために…
頑張って小さく背伸びをし 寝起きに取った 手鏡に写る顔の 頬にあらわれた薄い紅の てんてんが 頑張ってした小さな背伸びを吹き飛ばし 着るのを楽しみにしていたワン…
あの人のアイライン 緑に差し込む薄い光 反射する花の赤 体内を透かす風 黒に浮かぶ黄色 足の先から流れ出す息 あの人のアイラインから今が動く
赤が天まで吹き上げれば 全てが終わって 元に戻る気もするけど 右上に見える微かな黄色に 古くから住んでいる 小さな羽が 初めて地上に降り立つ時 終わらないまま始ま…
しっぽを触ると 本気で噛みついてくる チャーちゃん 何もしてないのに 突然本気で噛みついてくる チャーちゃん 顔面をまるごと噛みつき返したら びっくりして 放心状態…
色んな人がいて いろんなことがあって 色んな場所に行って また帰って来て 誰もいなくて 何もなくて どこにも行ってなくて 何も起きてなくて 何も無く全てがあって…
エメリヤーエンコ・シュウ
2020年7月6日 17:48
2020年7月6日 17:41
2020年7月6日 17:36
2020年7月6日 17:33
2020年7月6日 04:12
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2020年7月6日 04:09
皮膚から心地好く入る朝日を少し過ぎた太陽。互いに名前を知らないふたり。片眼を瞬きながら光に向かうと少しだけ本当の命がわかる。その光の中で互いの隔たりの皮膚が一瞬消える名前を知らない二人は全ての中に包まれ全てを中に包む黄金に光る草刻んだ折り紙が舞うように放たれた風黒を圧倒する黄色それら全てが優しい終わりと共に始まりを祝福する少し眩しそうに目を薄めるふたりひと
2020年7月6日 04:07
お気に入りの浴衣に前髪を上げて少し汗ばんだ額をハンカチで拭いりんご飴を片手に水風船の彩りに目を奪われている少女この一瞬のために世界はここにある
2020年7月6日 04:05
この髪もこの瞳もこの声もこの名前もこの心も制服ではしゃいでみせる姿も家でごはんを食べる姿もわたしではない漆黒に浮かぶ輝きそれをふと見ている何かその両方がわたし
2020年7月6日 04:04
金色に光る一面の中少し短くなった黒髪の襟足少女のように少年のように宝石を見つめるような目で青いバッタを追いかけるあなた遠い思い出のような未来への夢のような1枚の絵のようなあたたかいオレンジ色の完璧な世界どこからやって来たのかもわからないその完璧な世界それがわたしの身体中をあたため命としてここにあることに一瞬の安らぎをくれる
2020年7月6日 04:02
端から端まで細かすぎるほどに行き渡る脳髄に視界を砕くほどの光が走って内部も外部も一瞬にして粉々にしてしまうような予期出来ないこのわけのわからぬものは言語という行儀の良い記号に圧し込められていく度に圧倒的な生命力を獲得しこちらをしぶとく静視するこの龍のような新生物は敵でもなく味方でもなく圧倒的にただそこにある
2020年7月6日 03:57
鼓膜が破れる寸前で鈍く保ち続けるこのめまいのする音を止めてください警報のサイレンなのか目覚ましのアラームなのか生まれた瞬間に忘れてしまいましたなんのために鳴り続けるのかわたしが消えれば消えてくれるのかそれが私自身なのかもうわかりたくないしわかる力もありません心地好い音などもう探さないからこのめまいのする音を止めてください
2020年7月6日 03:56
頑張って小さく背伸びをし寝起きに取った手鏡に写る顔の頬にあらわれた薄い紅の てんてんが頑張ってした小さな背伸びを吹き飛ばし着るのを楽しみにしていたワンピースをあきらめてうつむき加減で前髪を下ろす一人の少女全ての天使達がひとつの光になりそっと少女の肩に降り立った
2020年7月6日 03:53
あの人のアイライン緑に差し込む薄い光反射する花の赤体内を透かす風黒に浮かぶ黄色足の先から流れ出す息あの人のアイラインから今が動く
2020年7月6日 03:52
赤が天まで吹き上げれば全てが終わって元に戻る気もするけど右上に見える微かな黄色に古くから住んでいる小さな羽が初めて地上に降り立つ時終わらないまま始まるのがわかるから生暖かさを感じてそこに立ち続ける
2020年7月6日 03:50
しっぽを触ると本気で噛みついてくるチャーちゃん何もしてないのに突然本気で噛みついてくるチャーちゃん顔面をまるごと噛みつき返したらびっくりして放心状態になって何かリセットされたみたいにおとなしく寝るチャーちゃんお互い意味がわからない
2020年7月6日 03:49
色んな人がいていろんなことがあって色んな場所に行ってまた帰って来て誰もいなくて何もなくてどこにも行ってなくて何も起きてなくて何も無く全てがあって何も変わらずそのままだったとその知りすぎた退屈を愛するための旅なのかもしれない