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経験から学べ(フリーランス時代編その1)

自分の過去を振り返る機会はあまりないので、せっかくなので身を持って学んだことを書いていきます。ぼくは大成功しているというわけではないけれど、経験という大切な財産は得ることができました。これから独立しようと思っている方たちのお役に少しでも立てれば。

退社の理由

2005年3月末で13年勤めた会社を退社した。いわゆる独立というやつである。会社を辞めた理由はいくつかあるのだけれど、そのうちの1つが

「今ならまだやりなおせる」

だった。これは「人生をいまからやりなおそう」というポジティブな意味ではなく「失敗しても再就職すればいいんじゃない」というニュアンス。

30代中盤だったこともあり、完全に退路を断つのではなく、逃げ道をどこかに残しておきたかった。40代になっていたら、簡単には判断できなかったかも。

オープンご祝儀

インハウスデザイナーと言っても、制作会社やデザイン会社に所属していたわけではないので「受注業務」という経験がなかった。冷静に考えると、よく独立したな。。。

つまり、営業経験がないのだ。どうやって仕事を得るのか。これは最初にブチ当たる課題と言える。そんな時に救いの神がやってくる。「オープンご祝儀」というやつである。

「え、渋井くん、会社辞めたの?じゃあ仕事一緒にやろうよ」

と、旧知の代理店の知人数人が声をかけてくれた。独立初年度はかなり充実していた記憶がある。感謝感激。

そう思うと、会社に勤めながらも、どれだけ社内外にネットワークを広げられるか、というのが、独立の際には大切。ぼくは生憎社内にネットワークが築けなかったけど(問題児)、格闘技マニアだったこともあり、格闘技つながりで社外の知人がわりと多かった。そうした知人たちに救われたのだ。持つべきものは共通の趣味を持つ知人。これは今も変わらない。

しかし、オープンご祝儀は一時のものなのだ。思い起こして欲しい。メディアで取り上げられ話題になったクリスピークリームも、ドーナッツプラントも、カムデンズブルースタードーナツも、行列の日々は長くは続かなかった。。。

あくまでもご祝儀はご祝儀。自分の実力と勘違いしてはいけない。

このオープンご祝儀の間に何を学ぶのか、学べたのか。これが後々効いてくることになる。なぜなら、仕事がなくなってしまったら、学ぶ機会が激減するから。

(続く)

【今回の学び】
・独立する際には退路を残しておく
・会社在籍時から社内外問わずネットワークを広げておく
・オープンご祝儀はあるが、自分の実力と勘違いしてはいけない

ARCHIVES

[IKEBUKURO PARCO] 1F grand open promotion (2005)

cliant: IKEBUKURO PARCO / JMM
art direction + graphic design: SHIBUI YUICHI (RASSLIN' DESIGN WORKS)
photograph: IIDA KAZUNA

#自己紹介 #ブランディング #デザイン #ディレクション #ビジネス #仕事 #自営業 #ファッション #フリーランス #独立

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