マガジンのカバー画像

音楽・評論

23
音楽関係の記事です。
運営しているクリエイター

記事一覧

思い出したもの

すっかり忘れていたのですが、ピアノソナタの楽譜が欲しいですとご希望あり楽譜をまいさんにメールで送付させていただいたときに、ずっと昔に作った自作曲を思い出しました。2010-2011年に作ったピアノ組曲「夜」で、ピアノ組曲と言ってもたった3曲から成る組曲です。
当時の絶望など、今考えればうすっぺらく軽いものでしたが、この曲はある意味で、まったく作曲などできない状態になってしまった、今の自分のこの世に

もっとみる

ピアノ組曲「夜」(音楽)

前の録音が悪すぎましたので、2-3楽章を録音しなおしました。1楽章は、録音した時期は忘れてしまいましたが、2012年くらいだったと思います。弾き間違えがどれもありますが、録音できる時間が短くて、録音しなおしができませんでした。

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=98650

http://musict

もっとみる

創作と絶望感

旧Twitterである現Xでこんなポスト(ツイート)を最近みました。

こんな2つのツイートをポストを見た後に、ある人から「限界な時ほど創作した方がいい」と言われたので、昔(2009年)作曲したこの曲「ピアノ四重奏曲ホ短調」の第1楽章

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=79800

これをオマージュし

もっとみる

バッハを聴きながら死にたい

そんなことを昔からよく思っていたなあと、ラジオから流れるバッハを聴きながら今日も思いました。
バッハの、この世とは思えない、無機質で数学的で完璧な音楽は人類の奇跡で、それ以後モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスと、多くの作曲家に影響を与えながら(正しく言うなら、バッハに影響を受けていない作曲家などいない)、他の誰にも追従できない世界をたった一人で作り勝っ

もっとみる
交響詩「山」

交響詩「山」

書くとまた一つ恥の上乗りですが、またコンペに落ちました。
これは落選曲で、当たり障りなく、自分の内面とか感情とか、つまり「らしさ」を極限まで「出さない」ように頑張ったのですが…。

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=98955

ピアノソナタイ長調について弾いていただきました。

まいさん(https://note.com/mai_ta_ka)に弾いていただきました。若干の弾き間違えと思われる個所(私が自分で弾くより、ずっとミスは少ないですが)と、(第1楽章に限れば)譜読み間違いと思われる部分は実は3か所ほどあるのですが、私はクラシックの「1音間違ったからその演奏は無意味だ」みたいな観念が大嫌い(1音弾き間違えた伝説のピアニスト リパッティがコンクールで優勝できなかったエピ

もっとみる

ピアノ曲「祈り」

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=99156

作曲 2006年8月5日
編曲 2024年3月7日

昔思いついた曲を、今の技術で書き直してみました。
※5小節目、左手の3番目の音符が誤植(誤:EA⇒正:EG)でしたので差し替えました。(2024/3/10)

無伴奏混成合唱のためのミサ曲【音楽】

無伴奏混成合唱のためのミサ曲【音楽】

コンペに出そうかとも思ったのですが、あらゆるコンペで「組曲ではないこと」「仮に組曲なら~分以内であること」という条件があり、どのような条件でも満たせそうもないので、コンペに出すのはあきらめてここに公開することに決めました。

もともと私は2004-05年に「オルガン付き混声合唱のためのレクイエム」を作曲しようとしたことがあったのですが、当時の力量で作れるはずもなく失敗しています。その時の断片を元に

もっとみる
月の光(2024年改訂版)【音楽】

月の光(2024年改訂版)【音楽】

最近は、過去の作品整理をして、自作として残す価値があるものは改定作業をすることを続けています。そのうち、作品目録をちゃんと作ります。
ところで、私は自作に作品番号は設けていないのですが、あえてつけるなら、この「月の光」が作品番号1になる曲です。

この曲を作った当時、管弦楽法は全く理解しておらず、弦楽器の音が出せるオルガンとハープのためという意味不明な構成で作曲しました。それを2009年にとりあえ

もっとみる
絶望は音楽にならない

絶望は音楽にならない

昔から暗い曲はたくさんあります。
全部あげるとキリはないですが、有名なところを挙げれば、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番ハ短調「悲愴」、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、マーラーの交響曲「大地の歌」や交響曲第9番ニ長調などでしょうか。あるいはショスターコーヴィチやペッターションに至っては楽曲のほぼ全てが絶望的な音楽とも言えそうですが。

しかしそれらも、私の中ではこういう感覚があります。「

もっとみる
ピアノソナタ イ長調(ピアノ曲)

ピアノソナタ イ長調(ピアノ曲)

自作のピアノソナタです。第5番という番号は振ってありますが、1番から4番は全て破棄する予定なので、番号は消しました。あまり詳細は話しませんが、ある意味で人生の一番幸せな時期に書いて、人生の一番深くて先の見えない絶望からほとんどうつ状態の今清書して仕上げたことになります。

mp3ファイルです。1-3楽章連続としてあります。

もしかしたらこの曲を弾いてみたいという奇特な方がいるかもしれませんので、

もっとみる

ロラン・バルトのテクスト論「作者の死」の限界

哲学者ロマン・バルトは「作品と作者は切り離して考えるべき」と言いました。どういうことかというと、作品において、「作者の意図」は重要でなく、「書かれたもの」こそが重要であるということです。

もちろん、作者が作品を仕上げれば、その作品はもはや作者の干渉を受けることはなく、作者はその後も歳を経ていくのですから、作者からは離れていきます。

しかし、作者が社会性と人格性をもつ人間である以上、「作者の意図

もっとみる
「青」(歌曲)

「青」(歌曲)

Noahさんにはこの場を借りて謝辞します。ありがとうございました。
musictrackというサイトが最近調子が悪くアップロードもできない状況なので、こちらにアップロードします。
楽器構成:メゾソプラノ+ピアノ+弦楽五部
使用プロダクト:musescore4 + NEUTRINO(めろう)

mp3だと、もしかしたらスマホでは聞けないかもしれませんが…。

(※その後、アップロードなんとかできまし

もっとみる