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本を贈る文化を育てたい。

――自分のために時間をかけて選んでくれて、その本を通していろんなメッセージをもらって、いつまでも手元に残すことができるし、また読み返すことだってできる……あまりライトが当たらないけれど、本はギフトとしての価値が高い代物なんですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「本を贈る文化を育てたい。」というテーマで話していこうと思います。



📚後輩に本を贈り物を。

昨日のことです。自分の通うキャンパスとは別の遠いキャンパスに通う後輩ふたりに会いにいきました。ここちゃんと、さやかちゃんです。

近くで用事があったので、ついでにと思って、声をかけてみました。夜10時からならふたりとも空いているとのこと。特別他に予定もなかったので、会いにいくことにしました。

そのふたりと会ったのは、今年の1月の終わり頃。共通の友人を介して、僕の行きつけの飲み屋さんで初対面を果たしたんです。ふたりとも「share morning」という朝活コミュニティを運営している人で、僕もそこに参加しているひとりです。

その日は5人で集まったんですが、初日から熱い話になって、想像以上の盛り上がりを見せました。その後も、share morningの活動のなかではもちろんのこと、プライベートでも5人で集まるくらい仲良くなったんですよね。



今回、僕がふたりに会いにいったのは、インタビューするためでもありました。ご縁があって、ラジオ番組のパーソナリティーを務めることになりまして、最近は夢を追いかけている人にインタビューするという活動もしているんです。

ここちゃんもさやかちゃんも行動力のある人だし、面白いことをやっているから、話を聴きたかったんですよね。

ここちゃんはこの夏、ロードバイクで東北を一周し、ベトナムに渡航し、最後には宮崎へ旅立つというハードスケジュールで、そのときのエピソードや気付きをちゃんと聴きたい思いがずっとありました。

一方のさやかちゃんも、友達と一緒に2週間くらいインドに行って、ハプニングや試練を乗り越えてきた経験をしてきたので、それを聴きたかった。

夏休みのふたりの話を聴きつつ、インタビューもする目的でふたりに会いにいったんです。3カ月ぶりの再会を喜び合ったし、それぞれの過去と今と未来を交換こできたし、ステキな夜を過ごすことができました。
#ちゃっかり恋バナもした
#久しぶり



さて、僕は別れ際、ふたりに贈り物をしました。わざわざ僕に時間を割いてくれるし、20歳になったお祝いをしてあげられていなかったので、その意味も込めて何か渡したいと思っていたんです。

僕が贈ったのは、本。

それぞれに今こそ響くと思う本を選んで、プレゼントしたんです。思いの外、ふたりとも喜んでくれたので僕も嬉しくなりました。

今日は、本を贈るということについて話していこうと思います。


📚「本」というギフト

大学生作家として本を書いて出版したり、届けたりしているし、ビブリオバトルに参加したり、本のイベントを自分でも運営ている僕ですから、やっぱり本について考える時間は人よりも多くて、本や読書により大きな意味や価値を生み出すためにはどうすればいいのか追求しているんです。

そのひとつが、「ギフト」だと考えます。

誕生日でも成人式でも何かのお祝い事に、本を贈るという行為はとてもステキなことだと思いませんか?

自分のために時間をかけて選んでくれて、その本を通していろんなメッセージをもらって、いつまでも手元に残すことができるし、また読み返すことだってできる……あまりライトが当たらないけれど、本はギフトとしての価値が高い代物なんですよね。

僕があんまり興味が無いからかもしれませんが、どれだけ高級なブランドものをもらうよりも、僕は本1冊を渡された方が嬉しい。だからこそ、特に本好きな人には、僕自身、本を贈るようにしてきました。

そういえば、今年の母親の誕生日プレゼントにも本を贈ったし、最近お世話になっているシェアハウスの管理人はやぶささんにも本を贈りました。バイト先でも、卒業する後輩に自分の本を贈ったし、この前も誕生日だった後輩にプレゼントしました。

やっぱり本を贈る方も贈られる方も、本という身近なものがプレゼントになるから、他にはない特別な感覚になりますし、プレゼントする(される)ときの、ちょっとした気まずい感じがないんですよね。「それ別にすごい欲しいわけじゃないんだけどな」「そんなに高そうなもの受け取りにくい」という経験が誰しもにあると思うんですが、本にはそれがない。金銭的にも良い意味で予想できるし、ありがたく受け取れるんです。


📚本を贈る文化を育てたい

来週から全国大学ビブリオバトルが始まります。

ビブリオバトルとは、自分のお気に入りの本を5分間で紹介する書評合戦のことですが、僕は高校時代から公式戦に参加してきました。これまでに全国大会に2度出場することができたんですが、どちらも惜しい結果に終わりました。ラストイヤーの今年、有終の美を飾りたいという思いに燃えていることもあり、最近は本を紹介するイベントの企画運営をして、モチベーションを高めています。


「FAVORITE!!-お気に入りの本を紹介する会-vol.2」


そのイベントでよく感想として挙がるのが、「自分では手に取らないような本を紹介されることもあるから、新しい本との出逢いが楽しい」というもの。

やっぱり、人に紹介されるから読んでみたいと思うことは少なくありません。普段自分があんまり読まないジャンルの本だと誰かに紹介されなきゃ手に取らないので、そういった本が紹介されるとなおさらですね。

自分ではない他人を通して本と出逢う。

そこには価値があると信じていて、今回の話題にしている「本を贈る」ことのメリットのひとつともいえます。相手から贈られたからその本と出逢え、読書を通じて大切にしようと思えるんですよね。

文化が育つには時間がかかるけれど、これからも僕は本を贈ることを続けていきたいし、本のギフトとしての魅力を発信していこうと思います。影響力を持つためにも、今回のビブリオバトルで結果を出すことは必要不可欠。よりいっそう情熱の火力が増しました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20231013 横山黎


※先日のイベントの、僕のプレゼンの様子↓↓


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