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(前編)「健康課題を価値に転換し、生きがい創造を伴走する」健康価値共創部とは

こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。

過去のnoteで、ルネサンスで働くスタッフの健康づくり、「健康経営」についてご紹介しました。

健康経営(※)とは、「業績価値・企業価値の向上につながる活動」です。
日本では、2006年にNPO法人健康経営研究会が設立されてから、「従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、企業が主体的かつ戦略的に健康づくりを実践する」考え方のもと、健康経営の研究や普及活動を進めています。

先日、経済産業省より2024年の健康経営優良法人認定制度の発表があり、ルネサンスは8年連続で「健康経営優良法人 ホワイト500」として認定されました。

ルネサンスは社内だけでなく、国や関係団体と共に、全国の企業の健康経営の社会実装にも取り組んでいます。

今回のnoteは、健康経営を社会に拡げている 健康経営企画部長の樋口毅さんにインタビューし、ご自身が「健康経営」に取り組まれるようになった背景や、これまでの取り組み、これからの展望についてを前後編に分けてお届けします。

※「健康経営®」は特定非営利活動法人 健康経営研究会の登録商標です。

【プロフィール】
▼樋口 毅(ひぐち つよし)
【ルネサンスでの役職】
執行役員 健康経営企画部 部長

【社外の役割や委員】
・NPO法人健康経営研究会 理事
・健康経営会議実行委員会 事務局長
・健康長寿産業連合会 事務局長/健康経営ワーキング座長
・健康・医療新産業協議会 健康投資ワーキンググループ 委員
・スポーツ庁 スポーツ・エールカンパニー 認定委員会 委員
・厚生労働省スマート・ライフ・プロジェクト推進委員
・公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会 理事
・公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 理事
・健康日本21推進全国連絡協議会 企画部会委員
・女子栄養大学大学院 実務家教員  他



「働く人」の健康づくりに目を向けて、「健康経営」を進めるまでの軌跡

――樋口さんが「健康経営」に関わりはじめたきっかけを教えてください。

樋口:私は高校生の頃にプロスポーツ選手のトレーナーになりたいと考えて、順天堂大学に進学しました。入学した当初は、健康づくりよりも、アスリートの競技パフォーマンスを向上させることに関心を持っていました。

ですが、大学一年生の時に、ドクターKクリニックというスポーツクリニックを開いていた、恩師で整形外科医の黄川昭雄先生から、

「プロスポーツ選手の市場は小さい。それに怪我をしてでもスポーツを続けることのサポートが許されるのは生活を懸けている一部のアスリートだけだ。それよりも、これからは、健康づくりが大切な時代になる。だから、アスリートではなく、『子ども』『高齢者』『働く人』の3つの市場の中で、一番、自分が大切だと思うテーマに、難しくてもチャレンジしなさい。」

と言われたんです。私は、大学・大学院の6年間、スポーツクリニックとともに、千葉県佐倉市にある小さなスポーツクラブでアルバイトしていました。また大学院の2年間は、アルバイトと掛け持ちで、東京都北区と板橋区の健康増進センターで、健康運動指導士として、医師と連携して運動指導をしていました。

それらの場所には、主婦やリタイアメントされた高齢者が多く、「働く人」の利用は殆どありませんでした。

また、そんな中で、自分の父や、お世話になっていた身近な人が、仕事中心での生活をする中で、健康を害して倒れてしまい、その姿を見ていて「働く人」の健康づくりに取り組むことの重要性を感じました。

大学院を修了する時には行動変容をテーマに論文をまとめ、そのことをきっかけに、当時先進的に「働く人」の健康づくりに取り組もうとしていた、トッパングループ健康保険組合に声をかけてもらい、グループ企業7万人の保健事業の企画業務に取り組んでいました。

その後、凸版印刷株式会社(現在のTOPPAN株式会社)に転籍し、人事労政部という部署で、メンタルヘルス対策を中心に、就業規則の改定や、健康管理の制度設計を行っていました。

そして10年を節目にTOPPANグループから卒業しました。
丁度、その頃、リクルートが、「働く人の健康ビジネス」を立ち上げたいということで声をかけてもらい、メタボ対策(特定保健指導)とメンタルヘルス対策(EAP:Employee Assistance Program)の開発責任者として、新しい事業づくりに取り組みました。

――そこからどのような経緯でルネサンスに入社したのでしょうか?

樋口:2009年に、ルネサンスのヘルスケア領域で新規事業の立ち上げを担当されていた髙﨑前社長(享年61)より「ルネサンスで今まで君がやりたいと思っていたことを、一緒に形にしたい」と、お誘いしてもらってルネサンスに入社しました。

実は、髙﨑さんには凸版とリクルート時代に声をかけて貰っていたのですが、レジャー産業として元気な人が通うスポーツクラブの中で、自分のやりたいことや、価値を発揮できる自信がありませんでした。

そんな中、最後にお誘いいただいた時に、「ルネサンスをレジャー産業から健康産業として発展させることで、もっと日本を良くしたい。」という強いメッセージをいただき心が動きました。

髙﨑さんが当時、「健康アライアンス勉強会」を主宰されていて、社外のメンバーとして、長く参加させていただいていたのですが、その勉強会のキャッチコピ―は、「30年後の大人たちに伝える健やかな社会」というものでした。改めて、高崎さんの本気を目の当たりにして、ルネサンスのパートナーになりたいと思いました。

そこで、髙﨑さんと一緒に創り上げてきたのが、「健康経営」というテーマでした。ルネサンスに入社した当初は、ヘルスケア企画部という部署で、企業フィットネスという事業に携わりました。

当時、心の健康は、体の健康とは繋がっていませんでした。私は、 TOPPAN時代にメンタルヘルス対策に取り組んでいて、働く人の多くが休職する時には、最後は、「心ではなく「身体」が折れる」ということを経験し、ここに問題意識を持っていました。

そこでルネサンスらしい心の健康を目指し、運動、食事、睡眠の3つの生活習慣リズムを調え、身体が元気になることで、心の健康を回復させていく「メンタルタフネス」というプログラムの社会実装を担当させてもらいました。

その後、ダイエットやスリープタフネス、転倒予防プログラムなど、働く人の健康をターゲットとした複数のプログラム開発を担当しました。

また、開発だけではなく色々な企業に取り入れてもらうために、法人を対象に、販売促進、そして営業までの全工程のマーチャンダイジングも担当させてもらいました。

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前編はここまでとなります。
お読みいただきありがとうございました。

後編では、これまでの取り組みや役割を通じて、樋口さんがこれから健康経営を起点として提供していきたい価値についてお伺いしています。

ぜひ、下のURLをタップして後編をご覧ください。


このように、今後もnoteを通じてルネサンスで働く人の想いやストーリーをお届けすることで、読者のみなさまにルネサンスの存在を知っていただき、より近くに感じてもらえると嬉しいです。

スキやコメント、フォローもお待ちしています。


■関連リンク

ルネサンスが取り組む「健康経営」

https://www.s-renaissance.co.jp/co/file/kenkokeiei.pdf

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