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外資ITコンサルSaaS導入部隊→日系ベンチャーコーポIT.仕事や生活の中の気づきやもやもやをきっかけに、主にIT・情シス・組織・ビジネス関連で考えたことをシェアします.毎週更新継続中. ServiceNowの情報はhttps://servicenow-lab.com/で投稿中

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howにこだわること

私はやり方・howに対するこだわりが強い方です。状況が許せば他人から口を出されずに自分のやりたいように物事を進めたいです。 こだわりを持たない強さ このようなこだわりとは対極的な印象を抱いたのが、『もし文豪がカップラーメンの作り方を書いたら』という本です。国や時代を問わない幅広い作家の文体や、Youtuber風や池上彰のTV番組風の伝え方でカップ焼きそばの作り方をユーモラスに説明する、文体模写図鑑のような本です。 冒頭に「何ら実用性はないし、深い洞察があるわけでもない」

    • 企画部門・戦略部門が必要な理由

      多くの企業や組織では、戦略企画、経理のFP&A、人事のCoE、IT企画・戦略部など、長期的な視点での戦略や企画を担う部署が設けられています。これらの部署が必要な理由を『組織デザイン』からの学びを要約しつつ考えます。 分業の種類とメリット・デメリット分業には複数の形態があります。並行分業では複数人が同じ作業を同時に行い、シフト制は並行分業関係にある作業を時系列に配列します。一方、並列型機能別分業では、エンジン・ブレーキ・タイヤなどの部品を別々に製造し、最後に統合します。直列型

      • ドメインの管理とDNSサーバの管理を混同してました

        情シスになってドメイン関連作業をよくするのですが、ドメインの管理とDNSサーバの管理を混同していることに気づいたので、学びつつ情報を整理しました。 ドメインの管理とDNSの管理の違いドメインを管理するといったときには、ドメイン自体の管理と、DNS(ゾーン)の管理という2つの概念が存在します。 ドメインの管理 特定のドメイン名(例:xxx.com)に対して、自分(の会社)が使いますよという登録や更新を行うことです。 ドメインの管理は"お名前.com"や"さくらのドメイン

        • 仕事ではなく「会社」を楽しむ

          最近(少なくとも傍から見ると)楽しそうに仕事をしている同僚たちと話していて、彼らが仕事ではなく「会社」を楽しむという視点を持っていることに気が付きました。 チャットツール・社内Wikiはネタの宝庫 テクノロジー企業を中心として、SlackやNotion等のツールを活用し、社員が自由に・オープンに情報を共有することを奨励する企業が増えていると思います。このような文化は、誰が何をしているのか、どこで何が起こっているのかを透明にし、役職者のちょっと過激な投稿、PCやセキュリティ

        howにこだわること

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          検討における聖域

          コンサル→事業会社に転職して思うことの一つが、何かを検討する際に、メンバーが役職者の思いを忖度する傾向が強いということです。この傾向を踏まえて、検討(とその後の意思決定)において気を付けたいなと思うことを共有します。 検討における登場人物 組織における検討や意思決定において、登場人物を権限・視座の高さと詳細への理解という二つの軸で分けると、次のような4パターンが存在します。 比較的小さな規模の組織であればスーパーマン(右上)が存在するかもしれませんが、一定以上に大きくな

          検討における聖域

          テスラに学ぶ自分の仕事の結果が自分にフィードバックされる組織設計

          イーロンマスク氏の伝記『イーロン・マスク 上』に書かれていたテスラの工場のレイアウトに関する記載が組織の設計において参考になりそうだったので、共有します。 テスラではデザイナー、技術者、組み立て作業者は一緒に仕事をするこの本によれば、マスク氏は設計から製造まで、工程を超えて関わる人達を一か所にまとめるべきと考えているようです。 このような「自分の仕事の結果が自分にフィードバックされる仕組み」は、問題を迅速に発見し、それを素早く解決策するインセンティブを作る優れた組織設計だ

          テスラに学ぶ自分の仕事の結果が自分にフィードバックされる組織設計

          おせっかいは慎重に

          同僚の話が聞こえつい口を出したくなったことは無いでしょうか?もしくは、なんにでも首を突っ込みたがる同僚が職場にいませんか?職場でのおせっかいな援助に関する研究について知ったので共有します。 同僚をおせっかいで助けることには慎重になるべき『You Shouldn’t Volunteer to Help Your Coworkers』で紹介されているJohnsonらの研究(The benefits of receiving gratitude for helpers: A da

          おせっかいは慎重に

          「やらなきゃ」ほど不健康な感情はあまりない

          最近ばたばたしており、ずっと「あれやらなきゃ、これもやらなきゃ」と考えていたのですが、すごく不健康でした。 人生の嘘 「やらなきゃ(、でもやりたくない orできない)」に対する鮮やかな指摘の一つが、アドラー心理学の「人生の嘘」です。 アドラー心理学では、「やりたいけどできない」ことなどなく、それは単に「やりたくないからやらない」か「やりたいからやる」のどちらかだといいます。 認知的不協和 自分の本音と実際の行動が矛盾しているなど、自分の中で一致しない複数の意見を同時

          「やらなきゃ」ほど不健康な感情はあまりない

          業務データやコミュニケーションチャネルを分割することについて

          企業内で業務データを管理し足りコミュニケーションを行う際、適切な単位でシートやチャネルを分割することは不可欠です。この「分割すること」について内部で話したことを共有します。 分割の必要性 理想を言えば、全業務データを一つのシートで管理し、全てのコミュニケーションを一つのチャンネルで行うことができれば、極めてシンプルな運用が可能になります。従業員リスト、顧客データベース、取引先リスト、資産管理台帳などが全て一箇所に集約されている状態は、一見すると混沌としているものの、ある意

          業務データやコミュニケーションチャネルを分割することについて

          使う言葉によって概念が制約を受けることに注意する

          新しい概念を認識するためには、新しい言葉が必要です。一方で、ある概念に対して不適切・不十分な言葉を割り当ててしまうと、その言葉自体が対象の概念が持つ広がりを狭めてしまったり、相手をミスリードしてしまうことがあります。最近そんな事例に立て続けに出会ったので共有します。 カオスマップマーケティングの世界で生まれ、ある業界に属する企業やサービスをカテゴリごとに分類してまとめた、いわゆる「業界地図」を表す、カオスマップという言葉があります。(参考:カオスマップ とは 意味/解説/説

          使う言葉によって概念が制約を受けることに注意する

          より良い仕事をするためのシンプルな法則、ボーイスカウトルール

          プログラミングの世界で知られている行動規範の一つに「ボーイスカウトルール」というものがあります。この記事では、このルールを仕事一般に適用できるテクニックとして紹介したいと思います。 プログラミングにおけるボーイスカウトルール 『プリンシプル オブ プログラミング』では、このルールをプログラミングに当てはめて解説しています。プログラミングコードは、システムに対する機能の追加や修正に伴い複数の人の手によって変更されていきます。その過程でコードが複雑化したり読みづらくなり、バグ

          より良い仕事をするためのシンプルな法則、ボーイスカウトルール

          TVドラマ「不適切にもほどがある!」が問う、本当の働き方改革

          1月から始まったTVドラマ『不適切にもほどがある!』にハマっています。"昭和のオヤジ"が令和にタイムスリップし、今の時代にはそぐわない不適切ながらも愛のある言葉や行動で、規制やコンプラで縛られた令和の職場をかき乱したり疑問を投げかけるという作品です。 第2話「一人で抱えちゃダメですか?」では「働き方改革」がテーマでした。テレビ局に勤務する産休明けの渚は、会社併設の託児所からは頻繁に呼び出され、シフト制でコロコロ変わる後輩に何度も同じことを教えつつ、本当にやりたい企画書書作り

          TVドラマ「不適切にもほどがある!」が問う、本当の働き方改革

          挑戦熱が高まるコンテンツ2つ

          最近社内で新たな企画の挑戦に没頭しています。そんな中だからか、ついモチベーションを高めるコンテンツに手が伸びます。この記事では、最近摂取した中で特に印象的だった2つのコンテンツを紹介します。 挑メンディー!! 〜挑戦したくなるラジオ〜GENERATIONS、EXILEのメンバーである関口メンディーさんが、ご自身のこれまでの挑戦と失敗の経験を語るPodcastです。メンディーさんの聞き心地の良い声と高い言語化能力を通じて、彼らの「走りながら考え改善する」行動・思考様式をインス

          挑戦熱が高まるコンテンツ2つ

          特権管理者(アカウント)の管理

          アカウント管理はシステム運用において重要な論点です。多くの現場では「最小権限の原則」「一人一アカウント」で運用されていると思いますが、扱いが難しいのが特権管理者(アカウント)です。最近社内で議論があったので、その結果をシェアします。 特権管理者(アカウント)の管理方法特権管理者の管理方法には、以下のパターンがあります。 権限の昇格機能(ジャストインタイムアクセス)を使う Linuxのsu/sudoコマンドやAzureのPrivileged Identity Manage

          特権管理者(アカウント)の管理

          「今さら」を意思決定の基準に入れない

          意思決定の過程において、「今さら」と言ってしまう・聞くことはありませんか?新たな事実が明らかになったにもかかわらず、過去の決定に縛られて方針変更を躊躇する状況です。 事実と感情が混在した「今さら」 「今さら」には次の事実と感情が混在していることが多いように思います。 事実: ・過去の異なる決定、ルール、制度との整合性を取る必要がある ・既存の方針に基づいて進行している他の論点への影響 ・時間的・人的リソースが不足している場合は再計画が必要 感情: ・過去の意思決定を否

          「今さら」を意思決定の基準に入れない

          Fit to Standardとは何か、なぜ難しいのか、どうしたら成功するか

          SaaSやパッケージシステムの導入において、システムをユーザ企業の現状の業務に合わせてカスタマイズするのではなく、業務プロセスやデータの持ち方などもを導入するシステムのほうに合わせる"Fit to Standard"という考え方があります。 ITコンサルと事業会社で「Fit to Standardで行きましょう!」と言う側と言われる側の両方を経験することでこの言葉の本当の意味、なぜ難しいのか、どうしたら成功するかが見えてきたので、共有します。 業務プロセスにおけるプロセス

          Fit to Standardとは何か、なぜ難しいのか、どうしたら成功するか