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カマキリから思い出したふたつの話


庭でみつけて喜んでいたら

少し前、庭でカマキリをみつけた。

おっ、今年も。

と嬉しく思い、写真に撮る。

正面から
あ、顔の向きを変えた
カマが見える角度で♡


まだ小さい。
かわいいな。


その数日後、息子が庭にいたカマキリを捕まえてきて、飼うという。

「えっ、飼うの?」


庭で見かけるのがいいんだけどな…。

うちの庭で自由にしててくれるのがいいのに…。


私のそんな意見などお構いなしに、息子は飼育ケースに葉っぱを入れたり、餌のバッタを捕ってきたり、餌バッタ用の飼育ケースに草を入れたりと、準備をどんどん進めて飼い始めた。


飼育ケースを90度回転させ、縦長になるようにしている。
脱皮がしやすいように、上部にいらなくなった網を切り取ったものを貼り付けてある。
上の方に上って脱皮するらしいから、ということだ。
いろいろとカマキリが快適に過ごせるよう工夫している。

ときどき飼育ケースから出して自分の腕の上を歩かせて嬉しそう。

「あと3回脱皮したら成虫。」


へぇー。
そういうのを観察しているのか。


嫌いな人もいるとは思うが、カマキリのこの姿形、私は好きだ。


一人でバッタを…

「餌のバッタ」で思い出したことがある。


息子小2の頃の話。

じいじが、ヤモリがいたよ、と生き物好きの息子のために持ってきてくれて、少しの間飼っていたことがある。

餌は公園でバッタを捕ってきて、あげていた。

ある日のこと。
習い事に行く時間だというのに、バッタをまだ捕ってきてないと急に言い出す息子。

私「早く車に乗って。」
息子「でも、バッタが。」(半泣き)
私「捕ってきてあげるから!」

言ってから、しまったと思った。
一人で捕りに行かなければならない。

まだ小2のちびっ子だから、言ったことはやってあげなければ。
ピュアな心が傷ついてしまう。

言ってしまったんだから仕方がない。
息子を送った後、一人で公園へバッタを捕りに行った。

誰かに見られたらやだな。
特に娘(当時中1)の友達とかいたらやだな。
「〇〇ちゃんのお母さんが一人でバッタ捕ってた。」
なんて学校で話題になったら娘が嫌がる。

誰もいませんように、と思いながら公園に行ったら、ベンチにおじいさんが一人いた。

おばさんが一人でバッタを捕ってるなんて、恥ずかしい…。
と思いながら、片手でパッパッと捕獲。
(いつも息子と一緒に捕っていたから、素早く捕れるようになっていた。)

これぐらいいればいいか、とさっさと公園を後にした。


このときのことは今もときどき息子と振り返るが、息子がこんなことを言う。

「今思うと、別に毎日餌あげなくても大丈夫だったんだよね。」

なんだと?


小さい子のお母さんとして頑張った私を、私は褒めておく。


セミを初めて…

この話を書いていたらもうひとつ思い出した。


息子が4歳の頃のこと。

スーパーで買い物を終え、外へ出ようと出口付近にいたとき、アブラゼミが飛んで来て息子の腕にとまった。

その頃は、生き物に興味を持っていながらも体に触れると怖がっていた息子はギャーギャー泣きながら大騒ぎ。

周囲の人は何事かと大注目。

とっさに私は息子の腕からアブラゼミを掴みとり、えいっと空に向かって投げていた。

セミなんて触ったのはこのときが初めてである。

私も母になったな、と思った瞬間だった。

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