くも膜下出血から社会復帰に至るまでの困難な日々③

超が付くくらいの長文が仕上がりました。
もの凄く長いので、本当に時間がある方だけ目を通してください。
死にたい人は、私のブログを読んでからでも遅くないと思うんです。

くも膜下出血の発症・入院・退院・家族とのお別れと、2022年の私の人生は波乱万丈でした。
前回の記事で触れた出来事が原因で、私は重度のうつ病に苦しむことになりました。
うつ病と筋トレは一見関係がなさそうに思われるかもしれませんが、実際に私の人生で、筋トレが私にもたらしてくれた効果について、個人的な経験を記録していきたいと思います。

すみません。前回のブログの記事は短かったですね。
一度に色々なことを書くと、私自身も過去の辛い経験を思い出してしまい、再びうつ状態になるかもしれないと思い、辛くなったところで中止しました。
よって今回は長文になります。どうかお許しください。


あの日を境に、私は毎日泣き続けていました。
寝ても覚めても、子供や妻の笑顔が頭に浮かび、我慢できなくなるのです。
本当に何度も自殺を考えました。
その苦しみは前回も書きましたが、くも膜下出血による入院生活の数百倍も辛かったです。

これは私自身の主観ですが、人間は肉体的な傷よりも精神的な傷のほうがはるかに負担が大きく、治りにくいと考えています。
精神的な傷は、肉体的な傷と違って目に見えません。
他人から見ても、絶対に分からない部分です。
周りには見えない、つまり理解してもらえないから、本人はとても大変で辛いものだと思います。

私もこの記事を読んでくれている人とは、出会ったことがありませんし、どういう方かも分かりません。
でもこの記事を読んでくれているのは、何かのご縁だと思うので、私が知りうる限り精一杯のことを伝えたいと思います。


人は、自分以上の存在と出会った時、その人のためなら自己犠牲の精神を持つことがあります。
これは動物の本能だと思います。

ただし、それは自分に余裕がある時に行えることです。
本当に余裕が持てない時は、まずは自分自身を守ってください。
自分を助けてあげてください。
逃げることは悪いことでも何でもありません。
決して卑怯なことでも何でもありません。
未来の幸せを掴むために必要な行動なのです。


前回の記事で述べた通り、リハビリ病院から退院直後は血圧も不安定で体調も悪く、日光を浴びるだけで息が荒くなり、常に地球がグルグル回っているような感覚がありました。

奥さんは、生まれたばかりの子供の世話で大変な状況であり、私自身も当時の生活レベルでは、自分の役割である家族の食事を用意することが難しいと判断しました。
そのため、体を休めるために長崎の実家に帰ることにしました。
私が実家に戻ってる間に大変な事が起きるんですが、すみません、これに感しては、私も完全には回復できていない為、中略させて頂きます。

長崎に帰ってしばらくした頃、私の40年来の大親友から「体の調子が良くなったら、ワイマニは昔みたいにボディビルをするの?ちょっと俺にも色々教えてよ。最近仕事を変えて全く運動しなくなって、腹が出てきたから3か月くらい前に、筋トレのマシンを家に買ったんよな。」と電話で言われました。

きっと彼は、私を元気付ける為に咄嗟にそんな事を言ったんだと思います。
ボディビルか、そういえば昔はそれをやっていたな。
でも、今はとてもそんな気分になれないな。。。と半ば友人の話を、流しながら聞いていました。

ある日、その大親友に誘われ、食事に行くことになり、数年ぶりに再会しました。
私はくも膜下出血になる前は体重が90kgで筋肉質だったのですが、当時は80kgまで減ってしまい、マイナス10㎏なのに腹が出て、メタボ体型になっていました。
半年間の入院中に筋肉がほとんど落ちてしまったのだと思います。
一方、友人は自宅に筋トレマシンを置いていたせいか、逆三角形の素晴らしい体型になっていました。
私は友人の姿を見て、かつての自分を思い出しました。
ボディビルに対して、当時の情熱や興奮がよみがえってくるようでした。
しかし今の自分の現状を考えると、直ぐにトレーニングに取り組む気分にはなれませんでした。

とはいえ、友人が自分の体の変化を誇らしげに話す姿に触発され、自分も何か行動を起こさなければと思いました。
少なくとも、自分の心と体を改善するために、何かを始めないといけないなと感じていました。

友人に筋トレを教えるという名目で、私自身も、トレーニングを再開することにしました。
トレーニングをすることで、以前のような自分を取り戻せるのではないかという期待もありました。

まずは体を慣らす意味で、ウォーキングから始めました。
時々ふらつきを感じながらも、徐々に歩く距離や時間を増やし、体力を回復させていくことに専念しました。
そして、筋トレを本格的に取り入れることにしました。
最初は軽いウェイトを使ったトレーニングや自重トレーニングを行い、少しずつ負荷を増やしていきました。
筋トレを続けているうちに、体が変わっていくのを感じました。
筋力が回復し、以前のように体が引き締まっていく感触が戻ってきたのです。
同時に、トレーニングによる達成感も高まっていきました。
筋トレを通じて、心身の回復が進んでいることを実感できたのです。

それまで毎日死にたいと思っていたほどの憂鬱な気持ちや、ネガティブな思考から、少しずつ解放されていくようでした。
もちろん、うつ病の完全な克服には時間がかかりますし、筋トレだけが全てではありません。
しかし、筋トレが私にとって重要なフックとなり、心と体の回復に大いに貢献してくれたことは間違いありません。


筋トレはストレスの発散やリラックスにも効果的でした。
トレーニング中は集中力が必要になりますから、それにより鬱々とした悩みやストレスから、自然と解放されていたんだと思います。
トレーニング後の爽快感や心地よい疲労感は、心の安定やリフレッシュに繋がったんだと思います。

しばらくは近くの県営ジムに通ってたのですが、筋トレを通じて、自分自身への自信が取り戻せたと思いました。
筋トレが好きということもあったと思います。
自分の限界を超える努力をすることで、徐々に前向きになれる気持ちが戻ってきたと思いました。

目標達成の喜びを感じながら、自分の成長を実感できたのです。
あれだけ毎日死にたいと思っていた自分が、本当に嘘のようでした。
筋トレが私にもたらしてくれた効果は、単なる外見の変化だけではありませんでした。
心と体の健康を取り戻し、人生に対する前向きな意欲を再び抱くことができたのです。 

もちろん、筋トレだけが鬱病の治療方法ではありません。
医師や専門家の指導や治療を受けることも重要です。
ただし、私の経験から言えることは、筋トレをすることによって、自分自身の力で前に進む感覚を掴めるのではないか、また、「その自分自身の力で前にすすんでいる感覚」が、鬱な気持ちを払拭するには、一番大切なことなのではないかということです。

今死にたいと悩んでらっしゃる皆さんにも、自分自身と向き合いながら、心と体を健康に保つ方法を見つけてほしいと思います。
それが筋トレであるかどうかは、個人の好みや体力にもよると思いますが、自分に合った方法を見つけることが重要です。
もちろん、先ほどお伝えしたように、一人で悩まずに専門家や信頼できる人に相談することも大切です。
ただし医師や心理カウンセラーとの対話や治療は、回復への一歩となりますが、必要以上に過信しないことが大切だと思います。
先ほど記述しました通り、精神的な病気は目に見えないため、理解されにくいこともありますから、あなたの周りの人たちにも理解と支援を求めることが大切です。
家族や友人に自分の状況や感情を伝え、共感と支えを受けることで、回復への道が開けるはずです。
私自身も、家族や親友の温かい精神的サポートが大きな力となりました。
一人ではなく、共に歩む人々との絆が、心の傷を癒やしてくれたのです。


鬱病や死にたいほど困難な状況にある方へ、伝えたい言葉があります。
「一歩ずつ、ゆっくりでいいので一緒に前へ歩きませんか。休みたい時はゆっくり休もうよ。急かしてる人は誰もいません。不安で心臓がバクバクするよね。私も同じだったからよく分かる。でも、ゆっくりで大丈夫。こっちにおいで、いつまでも待ってるよ。」
困難な道のりかもしれませんが、希望と勇気を持って、ゆっくりずつ前に進んでいきませんか。
そんなこと今はできないって?
うん。分かってるよ。何年かかってもいいじゃない。
必ずあなたの病気は治る。俺が保証する。
必ず治るから、一緒に時間をかけようね。


私は筋トレという手段を通じて、完全ではありませんが、鬱病から抜け出すことができました。
あなたにも自分なりの方法や支えがあるはずですが、私が伝えたいことは、「筋トレをやったことが無い人は、是非一度はチャレンジしてみて欲しい」ということです。本当にお薦めです。
これでもしメンタルが全く回復しなかったら私に文句言ってきてもいいよ。
でも、メンタルが楽になったら、一緒に筋トレの話を楽しくしようね。


今回はかなりの長文になりましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
このブログを見てくれた皆さんの心が、少しでも軽くなることがあれば、嬉しいです。
皆さんの幸せと健康を心から願っています。

ワイマニ

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