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承認欲求

誰かの瞳に映りたい。
窓の外は雨雲が立ち込める。見下ろす校庭はぬかるんでいる。
明かりをつけよう。つかないな。誰か
静寂が立ち込める。男子も女子も皆そっぽを向いている。何かをひそひそと話している。どうして僕に気づいてくれないの。次の瞬間、目の前が真っ暗になる。闇が僕を包み込む。誰も彼もが僕を陰から蔑んでいる。僕は排斥されたんだ。

全てが終わった。僕は誰の目にも映らないまま
薄暗い教室を後にしたのだった。

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