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アルバム感想、あるいはレビュー

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記事一覧

The Smile「Wall Of Eyes」

いつだってRadioheadという音楽家集団は私の音楽リスナーとしての態度を揺さぶってくる。ただ…

葱(ねぎ)
3か月前
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「くるりのえいが」と「感覚は道標」

くるりの新作「感覚は道標」を聴いて、いや、「ばらの花」をオマージュした「朝顔」を聴いて、…

葱(ねぎ)
6か月前
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GRAPEVINE「Almost There」感想:メタバンド/GRAPEVINEの本領

GRAPEVINEの新作だ、と構えて聴くのは初めてだった。「新しい果実」を経て猛烈にGRAPEVINEへ興…

葱(ねぎ)
7か月前
39

The 1975 「Being Funny In A Foreign Language」:モノクロの「New Era」へ

はじめに The BeatlesにもThe Rolling Stonesにもパンクの勃興にもThe Smithにもマッドチェス…

葱(ねぎ)
1年前
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kabanagu「ほぼゆめ」:ノスタルジーを断ち切る

2020年代における「エレクトロ」ミュージック___電子音を用いた音楽という意味での___の…

葱(ねぎ)
1年前
19

THE YELLOW MONKEY「SICKS」:"血が泣いているんだよ"

前置き THE YELLOW MONKEY。最高80万枚のセールスを記録、ドームライブで活動休止、再結成後も…

葱(ねぎ)
2年前
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Christie Front Drive「Stereo」、エモの原風景

エモというジャンルがある。感情を押し殺すかのように繰り返される静謐なアルペジオのリフレインは徐々に熱を帯びボーカルの絶唱と共にバンド全体が一体化し楽器を掻き鳴らす。その一体化した姿、音像は紛うことなきパンクやハードコアのそれである。ジャンルとしてのエモは「DIYなスタイル」「完成しきっていない演奏」「美しい刹那的なメロディー」という言葉で説明されることが多い。若さ故の言葉にならない感情(=エモ)を吐き出したバンド達を説明する言葉として十分であろう。それに加えて先に述べた通り、

羊文学「OOPARTS」感想

羊文学の新曲「OOPARTS」は羊文学のディスコグラフィー随一の名曲であり、これを収録した「OOP…

葱(ねぎ)
2年前
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宇多田ヒカル「BADモード」感想:ポップであること・アルバムであること

 1月19日に日付が変わった瞬間に宇多田ヒカルの8枚目のオリジナルアルバム「BADモード」が解…

葱(ねぎ)
2年前
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「サーフ ブンガク カマクラ」続編に寄せて

アジカン・ゴッチが昨日のnoteで"「サーフ ブンガク カマクラ」の続編がそろそろ出来上がる、L…

葱(ねぎ)
2年前
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GEZAN『狂 KLUE』

音楽はなんのために存在するのか?テンションを上げる、気持ちに寄り添ってもらう、ファッショ…

葱(ねぎ)
3年前
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Parannoul「To See the Next Part of the Dream」:青春のその先で鳴る轟音について

もちろんこのアルバム冒頭の「何聴いてるの?」「リリィ・シュシュ。」という会話は岩井俊二監…

葱(ねぎ)
3年前
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