Rid@投資家

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営業&マーケティング&戦略/投機屋/製造業×金融×政治の三位一体で世界経済を俯瞰してます。株式投資家、FXトレーダー、ビジネスマン向けに役に立つであろう情報発信をしています。決算分析やR&D先端技術の分析を生業としています。月額マガジンは550円ですので是非1度お試しください。

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  • 現場の沸騰経済学

    製造業の最前線で戦うマーケッターでもある筆者による経済(グローバルマクロ)の勉強マガジンです。マクロ思考が出来るビジネスマン・投資家向け。

最近の記事

順番を間違えた産業界と三極化社会

2024年2月。現在の世界経済の状況は歪つなインフレ時代が到来しており、混沌期というにふさわしい状況である。 とある大手に勤務していた筆者が、マックス・ギュンター「マネーの公理」の第三の公理「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。」という名言の通り、居心地の良かったグローバルチームの日本市場代表のポジションを捨てて、実質的にたった1か月の転職活動で別の化学系大手に転職したのも、この混沌期が及ぼした不可逆的なムーブメントなのだろう。 一方、日本国に関しては、政府と日銀の円安政策

    • 成長の種が炭化する産業界と株高の実態

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      • 【2Q決算分析】三井化学(2023年11月)

        今回は三井化学の決算説明資料を読んでいきます。これで財閥化学は3社目ですね。 2023年の2Q決算は以下の通りです。 ・売上高:8,237億円 ・コア営業利益:420億円(5%) ・営業利益:312億円 ・最終利益:207億円 売上は前年同期比で△13%、コア営業利益は前年比△46%の減収となりました。 事業領域は以下の4つ。 もちろん、他の財閥化学と同じで石油化学事業であるベーシック&グリーンマテリアルズ部門が大きく収益を落としてしまい、トータルでの減益に繋がって

        • 【2Q決算分析】住友化学(2023年11月)

          今回は住友化学の決算説明会資料を読んでいきたいと思います。 2023年2Q決算は以下の通りです。 ・売上高:1兆1870億円(22%減) ・コア営業利益:△970億円 ・最終利益:△760億円(過去最大)

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          【2Q決算分析】三菱ケミカルグループ(2023年11月)

          今回は三菱ケミカルグループの2Q決算説明資料を読んでいきたいと思います。 化学業界で日本最大規模を誇る三菱ケミカルグループですが、少し前に社長がジョンマークギルソン氏に交代となり、三菱ケミカルホールディングスから社名変更となりました。 雇用形態もジョブ型雇用となり、年功序列の廃止を目指しているのは業界でも有名な話です。 そんな三菱ケミカルですが、2023年上半期の結果は以下の通りです。 売上高は2.1兆円、コア営業利益は1,196億円(5.5%)、非経常項目を含んだ営

          【2Q決算分析】三菱ケミカルグループ(2023年11月)

          【2Q決算分析】オムロン(2023年10月)

          今回はオムロンの2Q決算説明会資料を読んでいきます。 オムロンと言えば京都に本社がある大手FA機器メーカーであり、センサー技術を核としたオートメーションのトップカンパニーです。 そんなオムロンの2Q決算ですが、純利益は前期比76%減で24年3月期は565億円の下振れ予想という結果に終わりました。 得意の制御機器事業が中国経済の減速を受けて大失速。欧州経済も戦争の影響からか上向かず、非常に厳しい状況を強いられています。 半導体とEV投資が減速していることで工場の設備需要

          【2Q決算分析】オムロン(2023年10月)

          【2Q決算分析】フロイント産業(2023年10月)

          チョイスが渋すぎる、という声が聞こえてきそうですが。そもそもフロイント産業をご存じの方はどのくらいいますでしょうか。 この会社はハードである機械事業(造粒・コーティング装置)とソフトである化成品事業(医薬品添加剤、食品品質保持剤)の両利き経営でグローバル展開している研究開発型のメーカーです。 2023年2月期の決算は売上高196億円、従業員は476名の伏島社長によるオーナー経営型の中堅企業です。 しかしながらグローバルに展開している会社で、グループ会社は様々な国に渡りま

          【2Q決算分析】フロイント産業(2023年10月)

          【2Q決算分析】ローツェ(2023年10月)

          今回は広島の雄、ローツェ株式会社の2Q決算を分析していきたいと思います。 サプライチェーンの川上にいる私の視点を交えながらご自身でも決算説明会資料をご確認いただければと思います。 ローツェと言えばロボティクス。ウエハ搬送ロボットシステムの世界シェア8割のメーカーです。今後の科学技術の発展を担う企業の1つでしょう。BtoBメーカーですが、知っている人は知っている企業で、半導体銘柄にも分類されることが多いです。 売上高:409億円 営業利益:99億(24%) 経常利益:13

          【2Q決算分析】ローツェ(2023年10月)

          【ChatGPTの5つの頭脳が討論】日本の人口減少・人出不足がもたらす未来とは?

          人口減少が加速する日本。 皆さん、日本は1日に何人の労働人口が減っているかご存じでしょうか? 答えは「約2,000人」です。 毎日、2,000人以上の人が日本からいなくなっており、実質的には毎日大手企業が1社倒産しているのです。しかもこの流れは5年以上も前からです。 毎年、ではなく毎日であるのが恐ろしく、1か月で約60,000人。1年で70万人以上がコンスタントにいなくなっているのです。 従業員6万人というと、電通やみずほ、コマツといった大企業です。このくらいの規模

          【ChatGPTの5つの頭脳が討論】日本の人口減少・人出不足がもたらす未来とは?

          【2Q決算分析】ルネサスエレクトロニクス(2023年8月)

          まさか上場企業の大半の記事を作成する気はありませんが、なるべく川上の業界から決算を見て記事にしていこうと考えてました。しかしながら、今回は先にルネサスエレクトロニクスの決算説明書を読んで記事にしていきたいと思います。 個人的に数年前にBEVの夜明けが始まったくらいから注目していた会社で、「なぜルネサスはトヨタに車載チップを安く売り続けるのか?早く値上げした方がいい」と思っていました。その後、那珂のファブの火事もあって危機的状況であったルネサスですが、最近は「合理的な思考にな

          【2Q決算分析】ルネサスエレクトロニクス(2023年8月)

          【1Q決算分析】日本郵船(2023年8月)

          今回は商船三井に続き、三菱グループの日本郵船の第1四半期の決算説明会資料をチェックしていきたいと思います。日本郵船はコンテナバブルにより2年連続で1兆円を超す経常利益を上げ、「数十年の利益をたった2年で稼いだ」とされています。オワコンと思われたコンテナ船事業の大逆襲が見事に決まり、ボーナスもとんでもないことになったという噂です。 そんな日本郵船の2023年の1Q決算ですが、売上高5,675億円、経常利益894億円(利益率15%)という結果でした。物流事業も航空運送事業もどち

          【1Q決算分析】日本郵船(2023年8月)

          【1Q決算分析】商船三井(2023年8月)

          今回は商船三井の決算を確認していきます。エネルギーと来たらそれを運ぶ海運というわけです。この次の記事は日本郵船になると思います。 2022年の通期決算は売上高1.6兆円、経常利益8,000億円という恐ろしいコンテナバブルの恩恵を受けた商船三井ですが、2023年1Qの決算は以下の通りでした。 売上高3,851億円 経常損益903億円(経常利益率23.4%) コンテナバブルが終了したとは言いつつも、1Qの利益率も堅調です。 ①ドライバルク事業:石炭船を除くバルク船 ②エネ

          【1Q決算分析】商船三井(2023年8月)

          【2Q決算分析】INPEX(2023年8月)

          株式会社INPEXの四半期決算分析をやっていきます。INPEXの場合は12月決算ですので、今回の8月の発表の決算は2Q分になります。 細かい数字等は、IRや他の方の決算分析関連記事をご覧ください。当方は本業がSales&Marketingであるため、ビジネス的観点を割と定性的に見ていきます。そのため、本記事を基に行う投資結果については一切の責任を負いませんので予めご了承ください。 さて、INPEXという名前ですが、まだ馴染みの無い方もいるかもしれません。2021年に国際石

          【2Q決算分析】INPEX(2023年8月)

          【1Q決算分析】ENEOSホールディングス(2023年8月)

          今回は川上のエネルギーセクターであるENEOSの第1四半期の決算書を読んでいきます。独自の視点での解説となりますので、1度ご自身で分析されてから本記事を読んでいただきますと、理解が深まるように思います。 尚、本記事はあくまでも独自の見解に基づくものであり、投資を推奨するものではございません。本記事を基に行った投資結果については当方は一切の責任を取りませんのでご了承ください。 さて、ENEOSホールディングスの2024年3月期の1Qの結果ですが、売上高3,2兆円の営業利益9

          【1Q決算分析】ENEOSホールディングス(2023年8月)

          風力発電の動向と個人的見解

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          ChatGPTのプラグイン導入と使用感

          2月頃にChatGPT3.5がリリースされ、3月にはGPT4という凄まじい課金ツールが登場し、5月にはプラグインの導入が始まりました。 4月までは「プロンプトエンジニアリング」という、いわゆる「Chat GPTへの指示の出し方」が非常に大事だと騒がれていたのですが、個人的にはそこまで大した話ではないと思っていました。 それよりも、Chat GPTを使ってどんなビジネスが出来るのか、どんな業務効率化が出来るのかが気になって色々調べたり弄ったりしていたのですが、「APIキー」

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