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アレスグッド社内で食×サステナ勉強会をやってみた

社会課題解決に取り組む企業と学生をつなぐプラットフォーム「エシカル就活」を運営する株式会社アレスグッドには、さまざまな社会課題に関心を持ったメンバーが集まっています。

しかし、各々が興味のある社会課題については詳しいものの、他のメンバーの関心事は意外と知らないなんてことも。

産業界のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を加速させることをミッションに掲げる私たちが、もっと社会課題を自分ごと化して行動していかないでどないすんねん!という訳で、今月から社内メンバー持ち回りで「サステナビリティ勉強会」を開くことになりました。

記念すべき初回の担当は、わたくし。学生時代から熱意を持って取り組んできた「食」について30分ほどのレクチャーを行いました。

これまで食とサステナビリティについてあまり考えたことのない方に向けた入門編ですが、レクチャーの一部内容とメンバーからの反応をご紹介します。

そもそも、なんで食?

日常生活の一部である「食べる」という行為において、環境問題や社会課題とのつながりを意識している人は多くないかもしれません。

しかし、身近な食が環境に与える影響って実はとても大きいのです。

農業から森林伐採、食料廃棄まで、すべての食料関連と家畜の排出量とを合わせると、私たちが食べるものは、エネルギー供給分野と並んで地球温暖化の原因の第1位になります。

ポール・ホーケン著『ドローダウン』P.81

今回は、いわば地球温暖化対策の大辞典のような書籍『DRAWDOWN ドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法』を主に参照し、「食料廃棄」と「畜産」という2つのトピックを取り上げました。

▼おまけ:大学3年生の私の、食に対する想い(ちょっと恥ずかしい)

01. 食料廃棄 / Food waste

日本では1年に600万トンもの食料が廃棄されています。これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ。

世界全体で食料廃棄の温室効果ガス排出を測ると、アメリカと中国に次ぐ世界第3位の温室効果ガス排出量になると言われています。
(参照:農林水産省「食品ロスとは」、『ドローダウン』P.89)

ちなみに日本語で食料廃棄は「フードロス」と呼ばれがちですが、英語ではfood lossとfood wasteという2つの言葉で区別されています。下記の定義に従うと、日本でフードロスと呼ばれているものは多くの場合フードウェイストのようですね。

Food loss:商品として完成する前、または小売段階になる前に損なわれてしまった食品。
例)収穫した後の輸送時にトラックから落ちたバナナ

Food waste:消費に適しているにもかかわらず、消費されずに放置された食品。小売業者や消費者が腐らせたり、廃棄したりしたことが理由で消費されなかった食品。
例)スーパーで捨てられた、茶色い斑点のあるバナナ

参照:国連FAOのウェブサイト

02. 畜産 / Animal farming

家畜の飼育で排出される温室効果ガスは控えめに見積もって全体の15%、包括的な評価では50%(!)だそう。

牛のゲップに含まれるメタンがよく注目されますが、家畜のための飼料を大量に生産しなければならないこと、工業的畜産のためにアマゾンのような森林を切り倒されていることなども要因に含まれるでしょう。

2025年までの間に世界規模で植物性中心の食事に移行した場合、食料由来の排出量はヴィーガンで70%、ベジタリアンで63%削減できると言われています。(参照:『ドローダウン』P.82-3)

また、畜産業者がコスト削減を突き詰めた結果、狭い屋内のスペースに多くの動物を収容する「工場畜産(factory farming)」という手法が主流となっていますが、これは環境負荷だけでなく動物倫理の観点においても問題があると考えています。

(畜産業や、動物性のものを食べること自体の是非は人によって考え方があると思います)

私たちができることってなんだ

上記の情報をふまえて、アレスグッドのメンバーでどんなことができるか話し合ってみました。

  • 食べ物を無駄にしないように、買いすぎない

  • 生ごみは捨てずにコンポストする

  • 食べ物を食べ切ることは普段から意識していたが、今後は野菜の皮の活用等にも目を向けてみる

  • 値段だけでなく、生産過程や消費の仕方をもう一度考える

  • 売り物にならない野菜を捨てずに済むサービスなどを調べてみる

  • 社内の懇親会などの場で、植物性の食事を体験してみる

すでに行動しているという意見もありつつ、意外に食料廃棄に関する内容が新鮮だったようで、日常的に気を付けていきたいという声が多く上がりました。

ちなみに、勉強会の翌日に社内イベントでBBQがあったのですが、その際に早速大豆ミートを実食してもらったりもしました(いつかは完全菜食BBQもやってみたい)。

社内サステナ勉強会のすゝめ

正直、今回の勉強会は自分にとってもはや「常識」のように感じる内容だったため、薄っぺらすぎただろうか・・・と不安でした。(マジで)

しかし、実施後のアンケートでは下記のような反応をもらい、「自分が突き詰めすぎて当たり前になっていることって、周りの人からしたら新しい発見なのだなぁ」と改めて思いました。

  • 本を読むだけでは得られないことがたくさんあった!

  • 中身が充実していてわかりやすかった

  • スライドもわかりやすく、社内でのサステナ意識を自分でも作っていこうという気持ちになった

  • もっと勉強したくなる、アクションにつながる内容だった

専門家をゲストに招いてお話してもらえば、学びのレベルにおいてはきっと高くなるのですが、社内メンバーが自分のパッションを織り交ぜながら手弁当でレクチャーをすることでメンバー間の理解が深まるような感覚は貴重でした。

アレスグッドには社会課題に関心を持って行動してきたメンバーが多いため、今後も月1回ほどさまざまなテーマでサステナビリティ勉強会を実施していく予定です。

これを読んでいるあなたも解決したい社会課題があれば、所属している組織で勉強会を開いてみてはいかがですか?

一緒にサステナビリティを推し進めましょう

今回は、私たちの組織風土がちょっとでも伝わるようにとこんなnoteを書いてみました。

アレスグッドでは、一緒に働く仲間を募集しています!「テクノロジーで産業界のSXを加速させる」というミッションにピンと来た方、ぜひ下記のページを覗いてみてください。


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