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【おすすめ本】波頭亮『論理的思考のコアスキル』(ちくま新書1404)

私がこの本を手にしたきっかけは、上司からの指摘でした。

「論理的思考ができていない」

確かに、私自身、これまで論理的思考について深く学んだことがありませんでした。そのため、物事を点的にとらえて各物事のつながりを考えなかったり、言語化がうまくできなかったりして悩んでいました。そこで、上司の指摘をきっかけに「論理的思考」について勉強したいと思い、この本を読み始めました。

この本を手にとって「論理的思考」ということばを見ると、

・論理的思考と何か?
・どうすれば論理的思考が身につくのか?
・なぜ論理的思考をしなければならないのか?

こういった疑問が出てくるようになりました。

では、そもそも、なぜ論理的思考をしなければならないのでしょうか? 昨今では「論理よりも直感のほうが優れている」という主張も聞きます。しかし、この本を読み進めていくと、論理的思考は直感よりも優れている部分がたくさんある、ということがわかりました。

どのようなところでしょうか?
具体的には以下の点を挙げることができます。

・人間には下記のような認知バイアスがあり直感に頼るのは危険
 ∟①本能や感情、経験や知識、先入観
 ∟②後づけロジック
・論理的思考は元データとロジックの誤りを分析できるメリットがある

なので、論理的思考を身につけると直感で陥りやすい罠を避けることができ、論理的思考を学ぶのは十分価値があることだと言えます。

論理的思考を自分のものにすれば、勝手な判断をすることがなくなります。人間関係を壊すこともなくなるかもしれません。

まずは身の回りのことで振り返ってみましょう。直感で決めたことにはバイアスが掛かっているかもしれません。まずは直感で判断したことでも、一旦立ち止まって「自分がなぜそう考えたのか」理由を考えてみてはいかがでしょうか。そして論理的に考えることに興味をもったら、この本を一読してみることをおすすめします。

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