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【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』48

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波頭亮『論理的思考のコアスキル』目次マインドマップ

読書メモ

第IV章 クリティカル・シンキング 1 ネイチャーとして間違える脳

  • 認知バイアスとは何か⑤

    • 後づけの論理(ロジック)による誤り

    • 人間の思考プロセス自体が非論理的に働くメカニズムを持っている

    • 人間の脳が判断を行う時の通常のプロセス

      1. 瞬間的/無意識的に「結論」が浮かぶ

      2. その「結論」が成立し得るような「根拠と論理」を探し出してきて後づけ

      3. 瞬間的に浮かんだ「結論」と後づけで探し出した「根拠と論理」を結びつけて「論理的思考」を行ったように思い込む

    • 本来の論理的思考とは逆の経路をたどる
      →人間の脳がこうしたプロセスで思考しているがゆえに、ネイチャーとして論理的に間違える

    • システム1とシステム2の2つ経路

      • システム1:知識と経験の集積によって働く、無意識的な直感的判断の経路

        • 判断を下すまでのスピードが非常に速い

        • それなりに精度が高い

        • 人間自身の意識は関与していない

      • システム2:意識的に思考して結論を出す思考のプロセス

        • システム1とは比べものにならないほど判断スピードが遅い

        • 脳での情報処理におけるエネルギー効率も非常に悪い

        • それでもシステム2が使われるのは、システム1には担えないような客観性や確率性、複雑性や抽象性、および時間的概念を扱うことができるため

      • システム2はシステム1のプロセスが全て完了してから起動するため、システム2はシステム1の直観的判断を正当化するための論理を後追いで構築することになる
        →このことに対して、当人に自覚が全く無いため、ロジックに裏打ちされた論理的思考を行った気になってしまう

      • システム1が引き起こす誤謬や認知バイアスのパターンを知った上で、クリティカル・シンキングを習得することで、人間の脳がネイチャーとして犯す間違いをかなりの程度防ぐことができる

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