楽しみの唄

私はあるときから、強くなりたいとき、力が湧いてくるおまじないを覚えた。楽しみをイメージして唄うこと。

新卒1年目、とにかく必死で仕事を覚えた。
今思えば、周りにも自分にも素直になるのが難しかったな。
今でも弱気な自分は顔を出すんだけど、今なら大丈夫。
だって、おまじないがあるから。

モチベーションってどこから湧いてくるか、考えたことがある。
今は前より少しわかること。

モチベーションは、どこかに落っこちてない。
誰かがたまたまくれたように感じることもあるけど。
基本的には自分の中で生み出されるクリエティブなものだと思う。

* * * * *

だとしたら、モチベーションって、自分で作れるんじゃない?

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薄々気づいていた頃、ある人が教えてくれた。

”楽しみは 〇〇〇〇 〇〇する時”
幕末の歌人、橘曙覧(たちばなあけみ)の歌。

彼は貧しい中に宿る家族の暖かさを唄で表現した。それもたくさん。
没後しばらくして明仁天皇・皇后がアメリカを訪れたとき、ビル・クリントン大統領が披露したのも「たのしみは」から始まる唄だったそうだ。

「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」


今は小学生から大学生まで「たのしみは 〜な時」という唄に触れることが多いらしく、微笑ましい。

橘曙覧と「たのしみは」の唄を教えてくれた恩師はもうこの世にいないけれど、私はいつでも唄を通して自分らしさを振り返ることができる。
恩師の温かい人柄を思い出すことができる。

楽しみは 大切な人 思い出し 些細な気持ちに もの贈る時
楽しみは 新たな出会いに 感謝して 己がスキルを 高められる時
楽しみは 遠く離れた 肉親が 今日も笑顔と 想像する時
楽しみは タイトル惹かれ 手に取った 好みの文読み 鳥肌立つ時
楽しみは 嫌いが好きに スイッチし もっと相手を 知りたくなる時
楽しみは まだ見ぬ誰かと これからも 出会い共に 生きている時
楽しみは 恩師の亡くなる 5日前 贈られた本と 目が合った時
楽しみは 勇気をもって 言ってみて 想像以上に 心晴る時
楽しみは 何事もなく 目が覚めて 水の美味しさ 噛み締める時 
楽しみは 今日の幸せ 噛み締めて 明日の楽しみ 待ち遠しい時

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今日も読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんもよかったら一緒に試してみてはいかがでしょうか。

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