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インターフェースゆるめ、文面かため。ゆるゆる生きる、がモットー。スタートアップで、企画…

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インターフェースゆるめ、文面かため。ゆるゆる生きる、がモットー。スタートアップで、企画やものづくりのお仕事をしています。紅茶と哲学が好き。大人になったら、「飲みもの屋さん」になりたい。

マガジン

  • マーケティングレンズ

    • 8本

    恵比寿で開催されるマーケターと非マーケターが混ざって、インプットとアウトプットの反復で学ぶ勉強会。

  • 学びを積み上げる

    日々の学びを記すことで、思考の軌跡を残しておくnote。

最近の記事

マーケティングレンズ vol.7 - マーケティングとデザインの関係を学ぼう

こんにちは!マーケティングレンズ運営の太田です。 有志が集まって多面的にマーケティングを学ぶコミュニティ、マーケティングレンズ。発足から半年以上が経ち、なんと今回で7回目をむかえました。 今回取り扱うテーマは、マーケティングとデザイン。スキンケアブランドAesopのメルボルン本社でクリエイティブディレクターを務めた経験のある白鳥浩子さんをお招きし、白鳥さんご自身の経験をもとに、マーケティングとクリエイティブが一緒にストーリーを形づくっていくためのヒントを伺いました。 白

    • マーケティングレンズ vol.6 - お客様に寄り添うブランドになる取り組みを学ぼう

      こんにちは!マーケティングレンズ運営の太田です。 有志が集まってマーケティングを多面的に学ぶマーケティングレンズ。 今まで顧客のインサイトを見つけ、企画に落とし、実行の計画を立てて、チームを巻き込んで実行へ移していくという流れで勉強会を実施してきました。 今回取り扱うテーマは、カスタマーサクセス。三宅正さんをお招きして実施した第6回目のイベント「お客様に寄り添うブランドになる取り組みを学ぼう」をレポートします。 過去のイベントレポートは、以下からご覧ください。 vol.

      • 淡い色の主人公たち - 堀江敏幸『雪沼とその周辺』

        先日槙野さんという方の以下のnoteを読み、堀江敏幸作品の素晴らしさに関して改めて考えてみた。 槙野さんはnoteのなかで、「世界はときどき、じかに私に触れてくる。」そして「堀江作品には(恐ろしいことに)いつもこの種の特別な日の気配がある。」と表現している。私はまだ堀江作品を全て読んだわけではないが、それでもこの表現にとてつもなく共感をしてしまった。 私の中で堀江作品は、いつも淡い色だ。彩度が非常に低くて、優しい色。赤や青といった既知の色として区分されている色ではない。わ

        • タイの「ぬるさ」こそ、魅力 - 『愉楽の園』

          タイには、不思議な魅力がある。 ずっと行きたいと思っていたものの機会に恵まれず、29歳にして初めてタイへ旅行して、なるほどそれに惑わされた。 その魅力を巧みに言い当てているのが、宮本輝『愉楽の園』の一節だ。旅先の読書に、と思い読み返している中で、目に留まった。 アングロサクソンは、タイに来て生活に慣れると骨抜きになる。気がつかないうちに骨抜きになる。彼らの中には、タイという国にエデンの東をみつけたつもりの者もいるし、甘い毒の酒だけにひたっていく者もいる。–– 宮本輝

        マーケティングレンズ vol.7 - マーケティングとデザインの関係を学ぼう

        • マーケティングレンズ vol.6 - お客様に寄り添うブランドになる取り組みを学ぼう

        • 淡い色の主人公たち - 堀江敏幸『雪沼とその周辺』

        • タイの「ぬるさ」こそ、魅力 - 『愉楽の園』

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        記事

          言語化の功罪

          「個の時代だ」、「言語化・発信こそ重要だ」と言われて久しい。そんな中、ふらりと聞いた映画監督の紀里谷さんの言葉をきっかけに、言語化の功罪について考え始めたので、ここに一時的な「言語化」をしたいと思う。 自分で感じとることにしか、意味がない先日、CX DIVEというイベントに参加してきた。CX DIVEとは、CX、すなわちCustomer Experience(顧客体験)の大切さやCXを高めていくための切り口を、企画やものづくりの大御所であるスピーカー陣が各々の視点から展開す

          言語化の功罪

          小林秀雄との出会い - 『読書について』

          小林秀雄を知ったきっかけは、今でも鮮明に記憶に残っている。 社会人になってから参加した飲み会で「大学で何を勉強していたか」という話題が出た。 「哲学を専攻していた」と答えたところ、当時初対面だった友人に「哲学か!小林秀雄とか好き?」と聞かれたのが、「コバヤシヒデオ」を知った1番最初だ。 同席していた元々の友人たちも全員「小林秀雄」の存在を知っていたので、哲学専攻だと答えたくせに名前すら初耳の状態だった自分をとても恥ずかしく思った、懐かしい思い出である。 飲み会帰りにAm

          小林秀雄との出会い - 『読書について』

          手に負えないほど複雑な世界の中で。

          『センスメイキング 本当に重要なことを見極める力』を読んで、いろいろと学びがあったので、こちらにメモ書き。 元々友人がもっていた本をぱらぱらめくっていたのが始まりで、本腰入れて読むつもりは全然なかったのだけれど、昨今の「世界を理解するためのレンズをやしなう」というテーマに合致していたからか引き込まれてしまった。 テーマとしてはSTEM*偏重となっている現代に対して、もっと哲学や文学などの人文科学の視点を取り入れていくべきという内容。そこまで二項対立で考えなくても・・・と最

          手に負えないほど複雑な世界の中で。

          マーケティングレンズ vol.3 - 「ファンがつく企画」ができるまでを学ぼう

          マーケティングレンズ (MARKETING LENS) は、有志が集まってマーケティングを多面的に学ぶイベント企画。 今回は、スマイルズの吉田 剛成さんをお招きして実施した、第3回目のイベント「ファンがつく企画ができるまでを学ぼう」をレポートします。 過去のレポートは、以下のリンクよりご覧ください。 vol.1: Marketing Lens キックオフ vol.2: 商品やプロモーションを考えるきっかけを捉えよう ・・・ 1. オープニング: マーケティングレンズ

          マーケティングレンズ vol.3 - 「ファンがつく企画」ができるまでを学ぼう

          マーケティングレンズ vol.2 - 商品やプロモーションを考えるきっかけを捉えよう

          マーケティングレンズは、有志が集まってマーケティングを多面的に学ぶイベント企画。 今回は、第2回目のイベント「商品やプロモーションを考えるきっかけを捉えよう - インサイト探索とデザインシンキングの練習」をレポートします。 第1回目「マーケティングレンズ キックオフ」のイベントレポートは、以下からご覧ください。 ・・・ 1. オープニング: マーケティングレンズの始まりとテーマ阿座上: まずはじめに、マーケティングレンズ発足の経緯からお話します。 元々、この前身だった

          マーケティングレンズ vol.2 - 商品やプロモーションを考えるきっかけを捉えよう

          「丁寧さ」とは、「意識の網目」の細かさ

          丁寧さって、ちょっとした違いを愛しむことだと思った。 三軒茶屋の「東京茶寮」という日本茶のお店がとても好きで、今日も足を運んでみた。 このお店の目玉メニューは、ハンドドリップで淹れる「お茶の飲み比べセット」。 10種類程度の茶葉の中から2種類選び、それぞれにつき1. 70度のお湯、2. 80度のお湯、3. 最後に玄米茶と3煎を味わう。(玄米茶は、1種類だけ) 茶葉やお湯の温度による香りや味わいの違いを存分に楽しめるような体験だ。 いつもは「緑茶」と一括りにしてしまってい

          有料
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          「丁寧さ」とは、「意識の網目」の細かさ

          自己肯定感と自己効力感 - 『ボヘミアン・ラプソティ』のフレディから

          先日、『ボヘミアン・ラプソティ』をTOHOシネマズのDolby Atmosで観てきました。 私はどんぴしゃのqueenファンというわけではないのですが、Dolby Atmosで観れたこともあってか、ところどころに挟まれるライブ映像にぐっと引き込まれ、とても作品に没入できた大満足の2時間でした。 個人的に興味深かったのが、『We Will Rock You』がつくられる、その過程。 ちょうどその前のライブで『Love of My Life』のメインフレーズをファンと大合唱し、

          自己肯定感と自己効力感 - 『ボヘミアン・ラプソティ』のフレディから

          「あそび」を通じて、学びを積み上げる

          他人の価値観への許容度が高ければ高いほど、学びの堆積が早く進む、ということを最近ひしひしと感じています。 閉じた世界に引きこもり、自説に拘泥すると、今の自分から線型的にしか成長をすることができない。 自分自身の価値基準がキャップとなってしまうという状況を防ぐためにも、自分の軸を持ちつつ、他の人の意見を自分のあたまのなかに取り込むことを意識することがとても大切なのだなと考えています。 岡倉天心『茶の本』に以下のような一節があります。 虚はすべてのものを含有するから万能で

          「あそび」を通じて、学びを積み上げる

          『ペンギン・ハイウェイ』から読みとく人間の真理

          ※こちらの文章は映画『ペンギン・ハイウェイ』に関するネタバレを含みますので、ご了承ください。 この週末に映画館でみた『ペンギン・ハイウェイ』が、とてつもなく面白く、『カメラを止めるな』の裏でまさかの大穴。 近所のきれいなお姉さんとそのおっぱいに思いをはせる、小学生アオヤマくんのかわいらしさと、人間の本質に迫るような哲学的テーマのコントラストが非常に秀逸で、とにかく観た方と語らいたくなったので、今回noteで筆を取ることに。 ちなみに、『ペンギン・ハイウェイ』のあらすじは

          『ペンギン・ハイウェイ』から読みとく人間の真理